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公開番号
2025105522
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2024224242
出願日
2024-12-19
発明の名称
太陽電池モジュール
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10F
19/00 20250101AFI20250703BHJP()
要約
【課題】意匠性を向上させた太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】太陽電池モジュールは、太陽電池セル及び印刷物を備える。印刷物の絵柄印刷層9は、第1色ドット11により構成される第1色パターン10と第2色ドット21により構成される第2色パターン20とを有する。第1色ドット11は第1色顔料チップ13を含み、第2色ドット21は第2色顔料チップ23を含む。第1色顔料チップ13は、互いに異なる第1干渉光を生成する複数色の第1干渉顔料であり、複数の第2色顔料チップ23は、複数色の第1干渉顔料が示す混色とは異なる単色の第2干渉光を生成する第2干渉顔料である。干渉顔料のうち少なくとも一方は、5μm~25μmの粒径範囲を含む小粒子径グレードの干渉顔料と、25μm~40μmの粒径範囲を含む大粒子径グレードの干渉顔料とを含む。この太陽電池モジュールでは、複数の第1干渉光と第2干渉光とを加法混色する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つの太陽電池セルと、
前記太陽電池セルの受光面側に配置され、絵柄印刷層を有する印刷物と、を備える太陽電池モジュールであって、
前記絵柄印刷層は、
複数の第1色ドットにより構成される第1色パターンと、
前記第1色パターンと重なるように設けられ、複数の第2色ドットにより構成される第2色パターンと、を有し、
前記複数の第1色ドットのそれぞれが、第1色用バインダーと前記第1色用バインダーの内部に分散された複数の第1色顔料チップとを含み、
前記複数の第2色ドットのそれぞれが、第2色用バインダーと前記第2色用バインダーの内部に分散された複数の第2色顔料チップとを含み、
前記複数の第1色顔料チップと前記複数の第2色顔料チップとのうちのいずれか一方は、互いに異なる複数の第1干渉光を生成する複数色の第1干渉顔料であり、
前記複数の第1色顔料チップと前記複数の第2色顔料チップとのうちの他方は、前記複数色の第1干渉顔料が示す混色とは異なる単色の第2干渉光を生成する第2干渉顔料であり、
前記第1干渉顔料と前記第2干渉顔料とのうち少なくとも一方は、5μm~25μmの粒径範囲を含む小粒子径グレードの干渉顔料と、25μm~40μmの粒径範囲を含む大粒子径グレードの干渉顔料とを含んでおり、
前記小粒子径グレードの干渉顔料が前記大粒子径グレードの干渉顔料同士の隙間を埋めるように配置され、
前記複数の第1干渉光と前記第2干渉光とを加法混色する、太陽電池モジュール。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
少なくとも1つの太陽電池セルと、
前記太陽電池セルの受光面側に配置され、絵柄印刷層を有する印刷物と、を備える太陽電池モジュールであって、
前記絵柄印刷層は、
複数の第1色ドットにより構成される第1色パターンと、
前記第1色パターンと重なるように設けられ、複数の第2色ドットにより構成される第2色パターンと、を有し、
前記複数の第1色ドットのそれぞれが、第1色用バインダーと前記第1色用バインダーの内部に分散された複数の第1色顔料チップとを含み、
前記複数の第2色ドットのそれぞれが、第2色用バインダーと前記第2色用バインダーの内部に分散された複数の第2色顔料チップとを含み、
前記複数の第1色顔料チップと前記複数の第2色顔料チップとのうちのいずれか一方は、互いに異なる複数の第1干渉光を生成する複数色の第1干渉顔料であり、
前記複数の第1色顔料チップと前記複数の第2色顔料チップとのうちの他方は、前記複数色の第1干渉顔料が示す混色とは異なる単色の第2干渉光を生成する第2干渉顔料であり、
前記第1干渉顔料と前記第2干渉顔料とのうち少なくとも一方は、5μm~25μmの粒径範囲を含む小粒子径グレードの干渉顔料と、25μm~60μmの粒径範囲を含む大粒子径グレードの干渉顔料とを含んでおり、
前記小粒子径グレードの干渉顔料が前記大粒子径グレードの干渉顔料同士の隙間を埋めるように配置され、
前記複数の第1干渉光と前記第2干渉光とを加法混色する、太陽電池モジュール。
【請求項3】
前記小粒子径グレードの干渉顔料と前記大粒子径グレードの干渉顔料とのうち少なくとも一方は、二酸化チタン被覆雲母を含む干渉顔料である、
請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項4】
前記印刷物は、前記第1色パターンの上に設けられる透光性基材を更に有する、
請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項5】
前記印刷物は、複数のシルバードットにより構成された白色パターン層を更に有し、
前記複数のシルバードットのそれぞれが、シルバー用バインダーと前記シルバー用バインダーの内部に分散された複数のシルバー顔料チップとを含み、
前記第2色パターンが前記白色パターン層の上に設けられる、
請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項6】
前記印刷物は、前記絵柄印刷層と前記太陽電池セルとの間に設けられる透過性スモーク印刷層を更に有する、
請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項7】
前記第1色パターン及び前記第2色パターンの各厚みが10μm以下である、
請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項8】
前記第1干渉顔料と前記第2干渉顔料の両方が、5μm~25μmの粒径範囲を含む小粒子径グレードの干渉顔料と、25μm~40μm又は25μm~60μmの粒径範囲を含む大粒子径グレードの干渉顔料とを含む、
請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項9】
前記印刷物の面であって前記太陽電池セルとは逆側の面に設けられたガラス基材を更に備える、
請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指して、建物でのエネルギー消費量を大きく減らすことができるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の普及が求められている。ZEBとは、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことである。建物の中では人が活動している為、エネルギー消費量を完全にゼロにすることは不可能だが、省エネによって使うエネルギーを削減し、創エネによって使う分のエネルギーを作る事で、エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにする事が可能である。
【0003】
化石燃料を使用しない創エネ方法としては、例えば太陽光発電、風力発電、バイオマス発電等がある。ビルにおける創エネ方法として、設置場所や費用を考慮すると太陽光発電が適している。ビルの屋上は、空調等の室外機で占められており、発電量を得る為には、屋上以外の壁面に太陽電池モジュールを設置する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-027266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
太陽電池モジュールを壁面に設置する場合、従来の太陽電池モジュールでは意匠性が十分ではなく、改善が望まれている。
【0006】
本発明は、意匠性を向上させた太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明は、一側面として、少なくとも1つの太陽電池セルと、該太陽電池セルの受光面側に配置され、絵柄印刷層を有する印刷物と、を備える太陽電池モジュールに関する。絵柄印刷層は、複数の第1色ドットにより構成される第1色パターンと、第1色パターンと重なるように設けられ、複数の第2色ドットにより構成される第2色パターンと、を有する。複数の第1色ドットのそれぞれが、第1色用バインダーと第1色用バインダーの内部に分散された複数の第1色顔料チップとを含み、複数の第2色ドットのそれぞれが、第2色用バインダーと第2色用バインダーの内部に分散された複数の第2色顔料チップとを含む。複数の第1色顔料チップと複数の第2色顔料チップとのうちのいずれか一方は、互いに異なる第1干渉光を生成する複数色の第1干渉顔料であり、複数の第1色顔料チップと複数の第2色顔料チップとのうちの他方は、複数色の第1干渉顔料が示す混色とは異なる単色の第2干渉光を生成する第2干渉顔料である。第1干渉顔料と第2干渉顔料とのうち少なくとも一方は、5μm~25μmの粒径範囲を含む小粒子径グレードの干渉顔料と、25μm~40μmの粒径範囲を含む大粒子径グレードの干渉顔料とを含む。この太陽電池モジュールの絵柄印刷層では、小粒子径グレードの干渉顔料が大粒子径グレードの干渉顔料同士の隙間を埋めるように配置され、複数の第1干渉光と第2干渉光とを加法混色する。
【0008】
本発明者らの検討によれば、絵柄印刷層に含まれる干渉顔料の粒径が小さい場合、発色性は弱いものの、その印刷物を黒色等の太陽電池セルの前方に置いたとしても絵柄が暗く見えることを抑制できることが判明した。一方、絵柄印刷層に含まれる干渉顔料の粒径が大きい場合、その印刷物の透明度が上がるものの、絵柄の発色性を優れたものにできることが判明した。そこで、本発明者らは、小粒子径グレードの干渉顔料と大粒子径グレードの干渉顔料とを含むように干渉顔料を構成し、小粒子径グレードの干渉顔料を大粒子径グレードの干渉顔料同士の隙間を埋めるように配置することで、絵柄が暗く見えてしまうことが抑制されると共に絵柄の発色性が優れた印刷物を有する太陽電池モジュールを想到するに到った。よって、上記構成を備えた太陽電池モジュールによれば、視認性と発色性とが優れた絵柄を提供することができ、意匠性を向上することが可能となる。さらに、この太陽電池モジュールでは、大粒子径グレードの干渉顔料を含むことにより、絵柄印刷層の透過性の低下が抑制される。したがって、この太陽電池モジュールによれば、太陽電池セルに対する透過光の低下が良好に抑制され、発電効率を維持することができる。
【0009】
[2]本発明は、別側面として、少なくとも1つの太陽電池セルと、該太陽電池セルの受光面側に配置され、絵柄印刷層を有する印刷物と、を備える太陽電池モジュールに関する。絵柄印刷層は、複数の第1色ドットにより構成される第1色パターンと、第1色パターンと重なるように設けられ、複数の第2色ドットにより構成される第2色パターンと、を有する。複数の第1色ドットのそれぞれが、第1色用バインダーと第1色用バインダーの内部に分散された複数の第1色顔料チップとを含み、複数の第2色ドットのそれぞれが、第2色用バインダーと第2色用バインダーの内部に分散された複数の第2色顔料チップとを含む。複数の第1色顔料チップと複数の第2色顔料チップとのうちのいずれか一方は、互いに異なる第1干渉光を生成する複数色の第1干渉顔料であり、複数の第1色顔料チップと複数の第2色顔料チップとのうちの他方は、複数色の第1干渉顔料が示す混色とは異なる単色の第2干渉光を生成する第2干渉顔料である。第1干渉顔料と第2干渉顔料とのうち少なくとも一方は、5μm~25μmの粒径範囲を含む小粒子径グレードの干渉顔料と、25μm~60μmの粒径範囲を含む大粒子径グレードの干渉顔料とを含む。この太陽電池モジュールの絵柄印刷層では、小粒子径グレードの干渉顔料が大粒子径グレードの干渉顔料同士の隙間を埋めるように配置され、複数の第1干渉光と第2干渉光とを加法混色する。この太陽電池モジュールによれば、上記同様、太陽電池セルに対する透過光の低下が良好に抑制され、発電効率を維持することができる。
【0010】
[3]上記[1]又は[2]の太陽電池モジュールでは、小粒子径グレードの干渉顔料と大粒子径グレードの干渉顔料とのうち少なくとも一方は、二酸化チタン被覆雲母を含む干渉顔料であってもよい。この場合、二酸化チタン膜の膜厚及び透過率を調整することにより、干渉光の波長を調整することができる。また、雲母表面の平滑性を高めることによって、輝度感を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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