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公開番号2025100478
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024224368
出願日2024-12-19
発明の名称セパレータおよびこれを含むリチウム二次電池
出願人エスケー イノベーション カンパニー リミテッド,SK INNOVATION CO.,LTD.,エスケー アイイー テクノロジー カンパニー リミテッド,SK IE TECHNOLOGY CO., LTD.
代理人個人,個人
主分類H01M 50/489 20210101AFI20250626BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】耐電圧特性、耐熱性、接着性および透過性に優れたセパレータを提供する。また、前記セパレータを含むことで、高容量/高出力特性、高い安定性と低い低電圧不良率を有するリチウム二次電池を提供する。
【解決手段】セパレータは、多孔性基材と、前記多孔性基材の少なくとも一面上に形成され、バインダーおよび無機粒子を含む無機粒子層とを含み、セパレータの全体平均厚さ(μm)に対するセパレータの絶縁破壊電圧(kV)の比が0.15kV/μm以上であり、フーリエ変換赤外線分光法(FT-IR)によるスペクトルで、1070cm-1~1082cm-1の範囲で示されるピークを有し、150℃で60分間放置した後、測定した機械方向および幅方向の熱収縮率が5%以下であり、Δガーレー透過度が100sec/100cc以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
多孔性基材と、
前記多孔性基材の少なくとも一面上に形成され、バインダーおよび無機粒子を含む無機粒子層とを含み、
セパレータの全体平均厚さ(μm)に対するセパレータの絶縁破壊電圧(kV)の比が0.15kV/μm以上であり、フーリエ変換赤外線分光法(FT-IR)によるスペクトルで、1070cm
-1
~1082cm
-1
の範囲で示されるピークを有し、150℃で60分間放置した後、測定した機械方向および幅方向の熱収縮率が5%以下であり、下記計算式1により算出されたΔガーレー透過度が100sec/100cc以下である、セパレータ。
[計算式1]
Δガーレー透過度(sec/100cc)=P

-P

前記計算式1中、P

は、セパレータのガス透過度であり、P

は、多孔性基材のガス透過度である。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記無機粒子は、金属水酸化物、金属酸化物、金属窒化物および金属炭化物からなる群から選択されるいずれか一つまたは二つ以上を含む、請求項1に記載のセパレータ。
【請求項3】
前記無機粒子は、平均粒径(D50)が0.01μm~0.65μmである、請求項1に記載のセパレータ。
【請求項4】
前記無機粒子は、平均粒径(D50)が0.01μm~0.5μmである第1無機粒子を含む、請求項1に記載のセパレータ。
【請求項5】
前記無機粒子は、平均粒径(D50)が第1無機粒子より大きい第2無機粒子をさらに含む、請求項4に記載のセパレータ。
【請求項6】
前記第2無機粒子は、前記第1無機粒子と第2無機粒子の全重量に対して50重量%以下で含まれる、請求項5に記載のセパレータ。
【請求項7】
前記バインダーは、粒子型バインダーおよび水溶性バインダーを含む、請求項1に記載のセパレータ。
【請求項8】
前記粒子型バインダーは、ガラス転移温度が-60℃~0℃である、請求項7に記載のセパレータ。
【請求項9】
前記水溶性バインダーは、ガラス転移温度が180℃~220℃である、請求項7に記載のセパレータ。
【請求項10】
前記粒子型バインダーおよび水溶性バインダーは、それぞれ独立して、エステル系高分子、アミド系高分子、イミド系高分子、アクリル系高分子、アクリルアミド系高分子、ビニルアルコール系高分子、フッ素系高分子およびビニルピロリドン系高分子からなる群から選択されるいずれか1種以上を含む、請求項7に記載のセパレータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、著しく優れた耐電圧特性を有するセパレータおよびこれを含むリチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
電気化学素子において、セパレータは、電池の安定性、性能(寿命、容量など)の向上に非常に重要である。セパレータは、電池内でイオンの移動経路を提供し、負極と正極の物理的な接触を防止することを主な機能とするものであり、セパレータの特性を向上させ、優れた性能の電池を製造することができる。
【0003】
このような二次電池用セパレータは、電気化学素子の高容量/高出力特性のために、厚さを薄膜化する方向に研究が行われているが、このようなセパレータの薄膜化の傾向に伴い、セパレータの絶縁破壊電圧が減少し、耐電圧特性が低下することが大きな問題として浮上している。
【0004】
絶縁破壊電圧(breakdown voltage、BDV)とは、絶縁物に電圧を印加する場合、絶縁物を貫通してコロナ放電が起こり、その部分が導電性になって絶縁性を失う電圧を意味する。絶縁破壊電圧が高いほど、耐電圧特性に優れると評価する。絶縁破壊電圧は、絶縁物の厚さによる依存性が大きく、セパレータの厚さが薄くなるにつれて、電気化学素子の絶縁破壊電圧が減少して電池の安定性が低下し、電池の低電圧不良率が増加する問題が発生する恐れがある。したがって、薄い厚さを有し、且つ高い絶縁破壊電圧を有し、高容量/高出力特性と同時に、高い安定性と低い低電圧不良率を有する電池のためのセパレータが必要な状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の一側面によると、耐電圧特性、耐熱性、接着性および透過性に優れたセパレータを提供することができる。
【0006】
本開示の他の側面によると、前記セパレータを含むことで、高容量/高出力特性、高い安定性と低い低電圧不良率を有するリチウム二次電池を提供することができる。
【0007】
本開示のセパレータは、電気自動車(electric vehicle)、バッテリ充電スタンド、その他のバッテリを用いる太陽光発電、風力発電など、グリーン技術分野において広範に適用可能である。また、本開示のセパレータは、大気汚染および温室ガスの放出を抑制し、気候変化を防止するためのエコフレンドリー(eco-friendly)電気自動車、ハイブリッド自動車(hybrid vehicle)などにおいて使用可能である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示によるセパレータは、多孔性基材と、前記多孔性基材の少なくとも一面上に形成され、バインダーおよび無機粒子を含む無機粒子層とを含み、セパレータの全体平均厚さ(μm)に対するセパレータの絶縁破壊電圧(kV)の比が0.15kV/μm以上であり、フーリエ変換赤外線分光法(FT-IR)によるスペクトルで、1070cm
-1
~1082cm
-1
の範囲で示されるピークを有し、150℃で60分間放置した後、測定した機械方向および幅方向の熱収縮率が5%以下であり、下記計算式1により算出されたΔガーレー透過度が100sec/100cc以下である。
[計算式1]
Δガーレー透過度(sec/100cc)=P

-P

前記計算式1中、P

は、セパレータのガス透過度であり、P

は、多孔性基材のガス透過度である。
【0009】
一実施形態において、前記無機粒子は、金属水酸化物、金属酸化物、金属窒化物および金属炭化物からなる群から選択されるいずれか一つまたは二つ以上を含めてもよい。
【0010】
一実施形態において、前記無機粒子は、平均粒径(D50)が0.01μm~0.65μmであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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