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公開番号
2025059285
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169281
出願日
2023-09-29
発明の名称
金属機器粗解体機
出願人
宏幸株式会社
代理人
個人
主分類
B02C
13/18 20060101AFI20250403BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約
【課題】電子機器等の廃棄物からより効率的に金属を回収することを可能にした金属機器粗解体機を提供すること。
【解決手段】金属機器粗解体機1は、上部に原料を投入する供給口2と下部に粗解体した原料を排出する排出口3とを有する円筒形の粉砕室5と、粉砕室5の内部に設けられた回転軸14と、回転軸14を回転駆動させるモータ13と、回転軸14の先端部に取り付けられ、回転軸14の回転により回転して原料を叩くハンマー部11bを有し、原料の外装を破砕させるメタルツイスター11と、回転軸14におけるメタルツイスター11の下方に取り付けられ、回転軸14の回転により回転して原料を叩くチェーン体を有し、原料の外装と基板とを分離させるチェーンクラシャー12と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
上部に原料を投入する供給口と下部に粗解体した原料を排出する排出口とを有する円筒形の粉砕室と、
当該粉砕室の内部に設けられた回転軸と、
当該回転軸を回転駆動させるモータと、
前記回転軸の先端部に取り付けられ、前記回転軸の回転により回転して原料を叩くハンマー体を有し、前記原料の外装を破砕させるメタルツイスターと、
前記回転軸における前記メタルツイスターの下方に取り付けられ、前記回転軸の回転により回転して原料を叩くチェーン体を有し、前記原料の外装と基板とを分離させるチェーンクラシャーと、を有する、金属機器粗解体機。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
請求項1記載の金属機器粗解体機において、
前記供給口に設けられ、原料を撮影する画像認識センサと、
前記画像認識センサが撮影した画像に基づいて、原料の大きさや落下速度を求め、この原料の大きさや落下速度に基づいて前記回転軸の回転速度を制御するコンピュータと、を更に備える金属機器粗解体機。
【請求項3】
請求項1又は2記載の金属機器粗解体機において、
前記メタルツイスターと前記粉砕室の内壁との間に、前記原料に含まれる基板が通過可能な隙間を有する金属機器粗解体機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、湯沸し器、ガスメータ、電気メータ等の廃棄機器を粗解体する金属機器粗解体機に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、廃家電製品、パソコン、携帯電話等の基板から貴金属を回収することが盛んに行われるようになってきている。このため、より効率的な金属の回収方法の出現が望まれている。
【0003】
従来、この種の技術として、特許文献1に記載された技術が提案されている。特許文献1には、電気電子部品屑の選別処理で発生するプラスチックを含む部品屑に対し、塩水を用いた比重選別処理を行い、有価物付きプラスチック屑を分離して回収する工程を含む電気電子部品屑の処理方法について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-166728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、湯沸し器、ガスメータ、電気メータ等、金属筐体を有する廃棄物から基板を取り出す場合には、作業員が廃棄物を解体して金属筐体を分離することによって基板の取り出しが可能になる。しかし、この解体作業が容易でないため、大量の廃棄物から大量の基板を取り出すことが困難である。そこで、金属筐体を、破砕機を用いて破砕してから基板を取り出すことが考えられる。しかしながら、金属筐体を破砕する際に基板も細かく破砕されてしまい、基板からの金属の回収が困難になるおそれがある。しかも、他の金属も細かくなりすぎて回収が困難になり、後段の工程において回収目的の金属に他の金属が混ざってしまって、回収した金属の純度が低下するおそれがある。
【0006】
このような問題点があることから、残渣スクラップは、東南アジア等の諸外国に輸出されていたのが実情である。しかしながら、マレーシア国際貿易産業省(MITI)は、このほど、鉄・銅・アルミスクラップの輸入に定めた品質基準を2022年1月10日から発効すると発表した。この発表によると、歩留94.75%以上、異物混入率0.25%以内の基準を満たさないスクラップは、原則として輸入を禁止し、廃基板や電気電子部品等の混入を一切禁じている。日本では、銅、アルミスクラップの総輸出量の約3割をマレーシアに輸出しているのが実情であり、国内都市鉱山資源循環の課題も併せると、廃棄物からのより効率的な金属回収は、喫緊の課題である。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決し、電子機器等の廃棄物からより効率的に金属を回収することを可能にした金属機器粗解体機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
【0009】
(1) 上部に原料を投入する供給口と下部に粗解体した原料を排出する排出口とを有する円筒形の粉砕室と、
当該粉砕室の内部に設けられた回転軸と、
当該回転軸を回転駆動させるモータと、
前記回転軸の先端部に取り付けられ、前記回転軸の回転により回転して原料を叩くハンマー体を有し、前記原料の外装を破砕させるメタルツイスターと、
前記回転軸における前記メタルツイスターの下方に取り付けられ、前記回転軸の回転により回転して原料を叩くチェーン体を有し、前記原料の外装と基板とを分離させるチェーンクラシャーと、を有する、金属機器粗解体機。
【0010】
(1)によれば、供給口から粉砕室に供給した原料を、メタルツイスターが回転によって叩くことによって、原料の外装が遠心力によって粉砕室の壁面に叩きつけられることにより粉砕され、外装が小さくなることによって、基板を大きく粉砕することなくチェーンクラシャー側に落下させることが可能になる。しかも、チェーンクラシャーにより外装と基板とを分離させることができる。これにより、外装と基板とを分離させた状態で原料を粗解体して排出することが可能になる。その結果、基板を大きく破壊させることなく回収することが可能になり、基板に含まれる貴金属を効率よく取り出すことが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)
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