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公開番号
2025104575
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222473
出願日
2023-12-28
発明の名称
粉砕媒体情報推定方法及び粉砕機
出願人
株式会社アーステクニカ
代理人
個人
主分類
B02C
17/18 20060101AFI20250703BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約
【課題】シェルの内部を目視することなく、粉砕媒体の残存量を推定できる方法を提供する。
【解決手段】粉砕媒体情報推定方法は、シェル内に粉砕対象物と粉砕媒体を収容して当該シェルを回転駆動することにより粉砕対象物を粉砕する粉砕機を対象とする。粉砕媒体情報推定方法では、シェルに粉砕対象物が収容されていない状態、かつ、シェルに水が溜まっていない状態の粉砕機のシェルに水を注入する。粉砕媒体情報推定方法では、注入した水の量と、シェルの水位と、シェルの容積と、の関係に基づいて、シェルに収容される粉砕媒体の残存量を推定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シェル内に粉砕対象物と粉砕媒体を収容して当該シェルを回転駆動することにより前記粉砕対象物を粉砕する粉砕機を対象として、前記粉砕媒体の残存量を推定する粉砕媒体情報推定方法において、
前記シェルに粉砕対象物が収容されていない状態、かつ、前記シェルに水が溜まっていない状態の前記粉砕機の前記シェルに水を注入し、
注入した水の量と、前記シェルの水位と、前記シェルの容積と、の関係に基づいて、前記シェルに収容される前記粉砕媒体の残存量を推定する、粉砕媒体情報推定方法。
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【請求項2】
請求項1に記載の粉砕媒体情報推定方法であって、
予め定められた基準水位になるまで前記シェルに水を注入し、前記基準水位になるまでに注入した水の量と、前記シェルの容積と、に基づいて、前記シェルに収容される前記粉砕媒体の残存量を推定する、粉砕媒体情報推定方法。
【請求項3】
請求項1に記載の粉砕媒体情報推定方法であって、
予め定められた量の水を前記シェルに注入し、水の注入後の前記シェル内の水位と、前記シェルの容積と、に基づいて、前記シェルに収容される前記粉砕媒体の残存量を推定する、粉砕媒体情報推定方法。
【請求項4】
請求項1に記載の粉砕媒体情報推定方法であって、
前記粉砕媒体の推定した残存量と、前記粉砕媒体の基準量と、を比較することにより、前記粉砕媒体の摩耗量を推定する、粉砕媒体情報推定方法。
【請求項5】
請求項4に記載の粉砕媒体情報推定方法であって、
前記粉砕媒体の摩耗量に基づいて、前記粉砕媒体の補充量を推定する、粉砕媒体情報推定方法。
【請求項6】
請求項1に記載の粉砕媒体情報推定方法であって、
前記粉砕機は、前記シェルの内壁に固定されるライナを備え、
前記ライナの摩耗量を推定してライナの体積を推定し、
水を注入したことによる前記シェルの水位の変化と、前記シェルの容積と、前記ライナの体積と、に基づいて、前記シェルに収容される前記粉砕媒体の残存量を推定する、粉砕媒体情報推定方法。
【請求項7】
請求項1に記載の粉砕媒体情報推定方法であって、
前記粉砕機は湿式であり、
前記粉砕機は、前記シェルで粉砕された粉砕対象物を隙間から落下させて分粒する分粒装置を備え、
前記分粒装置の隙間から水が排出されるオーバーフローになるまで前記シェルに水を注入し、
前記オーバーフローが発生する前記シェルの容積から、前記オーバーフローになるまでに注入した水の量を減算することにより、前記シェルに収容される前記粉砕媒体の残存量を推定する、粉砕媒体情報推定方法。
【請求項8】
請求項1に記載の粉砕媒体情報推定方法であって、
前記シェルに水を注入する注入部には積算流量計が設けられており、
予め定められた基準水位になるまで前記シェルに水を注入し、前記基準水位になったタイミングでの前記積算流量計の計測値と、前記シェルの容積と、に基づいて、前記シェルに収容される前記粉砕媒体の残存量を推定する、粉砕媒体情報推定方法。
【請求項9】
粉砕対象物と粉砕媒体とを収容した状態で回転駆動されるシェルと、
前記シェルに粉砕対象物が収容されていない状態、かつ、前記シェルに水が溜まっていない状態で、当該シェルに水を注入する注入部と、
前記注入部が水を注入したことによる前記シェルの水位の変化と、前記シェルの容積と、に基づいて、前記シェルに収容される前記粉砕媒体の残存量を推定する制御装置と、
を備える、粉砕機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、主として、粉砕機に収容される粉砕媒体の残存量を推定する粉砕媒体情報推定方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、粉砕ミルを開示する。粉砕ミルは、水平円筒形状の粉砕胴体を備える。粉砕胴体はシェルと称されることもある。粉砕胴体には、粉砕媒体としての鋼球又は鋼棒と、粉砕対象物と、が収容される。粉砕胴体が動くことにより、粉砕媒体及び粉砕対象物は、ある高さまでかき上げられ、その後に重力によって落下する。粉砕対象物が落下した際の衝撃と、粉砕対象物の上に粉砕媒体が落下した際の衝撃により、粉砕対象物が粉砕される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-319611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の粉砕ミルのような粉砕機は、粉砕媒体が摩耗するため、粉砕媒体の補充が必要となる。しかし、粉砕媒体の状態を確認するためには、シェルの内部を目視する必要がある。しかし、粉砕機のシェルは閉じられているため、他の部品を外す作業、又は、シェルを開放する作業が必要となる。これらの作業は作業者にとって負担となる。また、シェルの内部を目視するだけでは、粉砕媒体の実際の量を精度良く特定することは困難である。以上により、シェルの内部を目視する方法に代わる、粉砕媒体の残存量の推定方法が望まれていた。
【0005】
本出願は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、シェルの内部を目視することなく、粉砕媒体の残存量を推定できる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0007】
本出願の第1の観点によれば、以下の粉砕媒体情報推定方法が提供される。粉砕媒体情報推定方法は、シェル内に粉砕対象物と粉砕媒体を収容して当該シェルを回転駆動することにより前記粉砕対象物を粉砕する粉砕機を対象として、前記粉砕媒体の残存量を推定する。この方法では、前記シェルに粉砕対象物が収容されていない状態、かつ、前記シェルに水が溜まっていない状態の前記粉砕機の前記シェルに水を注入する。この方法では、注入した水の量と、前記シェルの水位と、前記シェルの容積と、の関係に基づいて、前記シェルに収容される前記粉砕媒体の残存量を推定する。
【0008】
本出願の第2の観点によれば、以下の構成の粉砕機が提供される。即ち、粉砕機は、シェルと、注入部と、制御装置と、を備える。前記シェルは、粉砕対象物と粉砕媒体とを収容した状態で回転駆動される。前記注入部は、前記シェルに粉砕対象物が収容されていない状態、かつ、前記シェルに水が溜まっていない状態で、当該シェルに水を注入する。前記制御装置は、前記注入部が水を注入したことによる前記シェルの水位の変化と、前記シェルの容積と、に基づいて、前記シェルに収容される前記粉砕媒体の残存量を推定する。
【発明の効果】
【0009】
本出願によれば、シェルの内部を目視することなく、粉砕媒体の残存量を推定できる方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本出願の一実施形態に係る粉砕機の全体的な構成を示す一部断面斜視図。
粉砕媒体の残存量及び補充量を推定する作業を示す作業工程図。
水の注入に応じたシェルの状況の変化を示す図。
変形例の粉砕媒体情報推定方法で用いられる構成のブロック図。
変形例の制御装置が行う処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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