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公開番号
2025041712
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2024220762,2022117123
出願日
2024-12-17,2019-06-20
発明の名称
PCSK9アンタゴニスト化合物
出願人
メルク・シャープ・アンド・ドーム・エルエルシー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
7/50 20060101AFI20250318BHJP(有機化学)
要約
【課題】PCSK9のアンタゴニストを提供する。
【解決手段】特定構造を有する化合物またはその塩が提供される。この化合物はPCSK9に拮抗するための性質を持つ。また、式Iの化合物またはそれらの塩を含む医薬製剤、ならびにPCSK9活性に関係した心血管疾患および症状、例としてアテローム性動脈硬化、高コレステロール血症、冠動脈性心疾患、メタボリックシンドローム、急性冠症候群、または関係する心血管疾患および新代謝性症状を処置する方法も記載される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式I:
TIFF
2025041712000179.tif
79
140
の化合物であって、式中、
Xは、H、F、ClまたはBrであり;
R
1
は:
(a)-H;もしくは
(b)-(CH
2
)
z
-R
14A
から選択され、式中:zは、1-6であり、R
14A
は
:
(i)-H;
(ii)-NH
2
;
(iii)-N
+
H
3
;
(iv)-N
+
(H
3
C)
3
;
(v)-NH-C(O)-[(CH
2
)
2
-O-]
2
-(CH
2
)
2
R
14B
(式中、
R
14B
は:-NH
2
;-N
+
H
3
;-N(CH
3
)
2
;もしくは-N
+
(CH
3
)
3
で
ある);
(vi)-NH-C(O)-[(CH
2
)
y12
-O-]
2
-(CH
2
)
y13
R
14
B
(式中:y12およびy13は、両方とも同時に2ではなく、独立して2から4であり
;そしてR
14B
は:-NH
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
式中、XがFである、請求項1に記載の式Iの化合物または薬学的に許容されるそれら
のいずれかの塩。
【請求項3】
Dが、式:
TIFF
2025041712000200.tif
41
155
の部分であり、式中、Eは、-CH
2
-または-(CH
2
)
2
-O-である、請求項2の
化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項4】
Dが、式:
TIFF
2025041712000201.tif
32
145
の部分であり、式中、Eは、-CH
2
-または-(CH
2
)
2
-O-である、請求項2の
化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項5】
Dが、式:
TIFF
2025041712000202.tif
43
163
の部分である、請求項2の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項6】
Dが、式:
TIFF
2025041712000203.tif
38
143
の部分である、請求項2の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項7】
Dが、式:
TIFF
2025041712000204.tif
44
153
の部分である、請求項2の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項8】
Dが、式:
TIFF
2025041712000205.tif
33
144
の部分である、請求項2の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項9】
Dが、式:
TIFF
2025041712000206.tif
36
148
の部分である、請求項2の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項10】
Dが、式:
TIFF
2025041712000207.tif
41
149
の部分である、請求項2の化合物または薬学的に許容されるその塩。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年6月21日に出願された米国特許出願第62/687,913号
への優先権を主張するものであり、この文献は参照によりその全体が本明細書中に組み込
まれる。
続きを表示(約 5,100 文字)
【背景技術】
【0002】
心血管系の病気の処置において有効な化合物および/または剤の同定は、大いに望まし
いことである。臨床試験において、LDLコレステロールレベルの低減は、冠動脈イベン
トの発生率に直接関係している;Lawら、2003 BMJ 326:1423-14
27。血漿LDLコレステロールレベルの生涯にわたる中程度の低減は、冠動脈イベント
の発生率の実質的な低減と相関することが見出された;Cohenら、2006 N.E
ngl.J.Med.354:1264-1272。これは、非脂質関係心血管系リスク
因子の保有率が高い集団においてさえも同様であった;上記。したがって、LDLコレス
テロールレベルのコントロールを管理することによって得られる利益は大きい。
【0003】
プロタンパク質転換酵素サブチリシン-ケキシン9型(以下、「PCSK9」と呼ぶ)
は、神経アポトーシス調節転換酵素(「NARC-1」)としても知られており、分泌性
サブチラーゼファミリーの9番目のメンバーとして同定されたプロテイナーゼK様サブチ
ラーゼである;Seidahら、2003 PNAS 100:928-933を参照さ
れたい。PCSK9は、セリンプロテアーゼの哺乳類プロタンパク質転換酵素ファミリー
に属し、N末端シグナル配列、プロドメイン、触媒ドメインおよびC末端ドメインを含有
する;Seidahら、2012 Nat.Rev.Drug Discov.11:3
67-383を参照されたい。コレステロール代謝に関与する他の遺伝子で見られるよう
に、PCSK9転写制御の研究は、これがステロール調節エレメント結合タンパク質(「
SREBP」)によって制御されることを実証しており;Maxwellら、2003
J.Lipid Res.44:2109-2119、このことはリポタンパク質代謝に
関わる他の遺伝子に典型的である;Dubucら、2004 Arterioscler
.Thromb.Vasc.Biol.24:1454-1459。スタチンは、薬剤の
コレステロール低下作用に起因する方法でPCSK9の発現をアップレギュレートするこ
とが示されている;上記。そのうえ、PCSK9プロモーターは、コレステロール調節に
関与する2つの保存部位、ステロール調節エレメントおよびSp1部位を有することが示
されている;上記。
【0004】
小胞体内に存在する間、PCSK9は、その唯一の触媒活性として、Gln-152と
Ser-153との間で自己切断(autocleavage)を行う;Naureck
ieneら、2003 Arch.Biochem.Biophys.420:55-6
7;Seidahら、2003 Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.
100:928-933を参照されたい。トランスゴルジ網を通じたその後のトラフィッ
キングの際、プロドメインは、触媒ドメインと密に会合したままである。自己切断を介し
た成熟は、PCSK9の分泌およびその後の細胞外機能にとって重要であることが実証さ
れている(Benjannetら、2012 J.Biol.Chem.287:337
45-33755を参照されたい)。したがって、数種類の証拠が、PCSK9がとりわ
け肝LDLRタンパク質の量を低下させ、このようにしてLDLコレステロールを循環か
ら除去する肝臓の能力を損なうことを実証している。
【0005】
マウスの肝臓におけるPCSK9のアデノウイルス媒介性過剰発現は、肝LDLRタン
パク質の劇的な損失のために循環LDL-Cの蓄積をもたらし、LDLR mRNAレベ
ルには影響しない;Benjannetら、2004 J.Biol.Chem.279
:48865-48875;Maxwell&Breslow,2004 PNAS 1
01:7100-7105;Parkら、2004 J.Biol.Chem.279:
50630-50638;およびLalanneら、2005 J.Lipid Res
.46:1312-1319。マウスにおける循環LDL-Cレベルの上昇に対するPC
SK9過剰発現の効果はLDLRの発現に完全に依存しており、これもまた、PCSK9
によるLDL-Cの調節はLDLRタンパク質のダウンレギュレーションを介することを
指し示している。これらの知見と一致して、PCSK9を欠失したマウス、またはアンチ
センスオリゴヌクレオチド阻害剤によってPCSK9 mRNAが低下したマウスは、肝
LDLRタンパク質のレベルが高く、循環LDL-Cをクリアする能力が優れている;R
ashidら、2005 PNAS 102:5374-5379;およびGraham
ら、2007 J.Lipid Res.48(4):763-767。加えて、培養ヒ
ト肝細胞におけるPCSK9レベルをsiRNAによって低下させることもまた、より高
いLDLRタンパク質レベルおよびLDL-Cを取り込む能力の向上をもたらす;Ben
jannetら、2004 J.Biol.Chem.279:48865-48875
;およびLalanneら、2005 J.Lipid Res.46:1312-13
19。これらのデータは、合わせると、PCSK9の作用は、LDLRタンパク質レベル
を低下させることによってLDL-Cの増加を導くことを指し示している。
【0006】
PCSK9遺伝子における多くの変異はまた、常染色体優性高コレステロール血症(「
ADH」)と決定的に関連しており、この疾患は、血漿中の低密度リポタンパク質(「L
DL」)粒子の著しい上昇を特徴とする遺伝性代謝障害であって、早発性の心血管不全を
導くことがある;Abifadelら、2003 Nature Genetics 3
4:154-156;Timmsら、2004 Hum.Genet.114:349-
353;Leren,2004 Clin.Genet.65:419-422を参照さ
れたい。上記AbifadelらのS127R変異に関して後に発表された研究は、この
ような変異を保有する患者が、(1)apoB100含有リポタンパク質、例えば低密度
リポタンパク質(「LDL」)、超低密度リポタンパク質(「VLDL」)および中間密
度リポタンパク質(「IDL」)等の過剰産生、ならびに(2)前記リポタンパク質のク
リアランスまたは変換の付随した低減に起因して、より高い血漿中総コレステロールおよ
びapoB100を呈したことを報告している;Ouguerramら、2004 Ar
terioscler.Thromb.Vasc.Biol.24:1448-1453
。
【0007】
したがって、PCSK9がLDLの調節において役割を果たしていることに疑いの余地
はない。PCSK9の発現またはアップレギュレーションは、LDLコレステロールの血
漿レベルの増加と関連し、対応するPCSK9の阻害または発現の欠損は、LDLコレス
テロールの血漿レベルの低減と関連している。PCSK9の配列変異に関連したLDLコ
レステロールレベルの減少は、冠動脈性心疾患に対する保護を与えることが見出されてい
る;Cohen,2006 N.Engl.J.Med.354:1264-1272。
【0008】
このように、LDL調節におけるPCSK9の役割への拮抗を包含する、心血管系の病
気の処置において有効な化合物および/または剤の同定は大いに望ましいことであるが、
一般的に、PCSK9は血中を循環しており、細胞表面のLDL受容体との結合アフィニ
ティーは高くはないため、高い血清LDLレベルに関係した疾患の処置においてこのメカ
ニズムを利用しようとするこれまでの試みは、例えば抗体等の生体高分子の使用に集中し
ていた。したがって、PCSK9を阻害するために短いペプチドまたは低分子を用いた、
この標的に対する活性を反映した刊行物はわずかである。例えばZhangら、2014
J.Biol.Chemistry,289(2):942-955を参照されたい。
そのうえ、このような化合物を投薬する経口投与経路は、PCSK9の活性調節が役割を
果たすことができる症状に対する治療を提供するために大いに望ましい経路であるが、こ
の経路を利用するための剤形への製剤化を受けることができる化合物は少数である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
Lawら、2003 BMJ 326:1423-1427
Cohenら、2006 N.Engl.J.Med.354:1264-1272
Seidahら、2003 Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.100:928-933
Seidahら、2012 Nat.Rev.Drug Discov.11:367-383
Maxwellら、2003 J.Lipid Res.44:2109-2119
Dubucら、2004 Arterioscler.Thromb.Vasc.Biol.24:1454-1459
Naureckieneら、2003 Arch.Biochem.Biophys.420:55-67
Benjannetら、2012 J.Biol.Chem.287:33745-33755
Benjannetら、2004 J.Biol.Chem.279:48865-48875
Maxwell&Breslow,2004 PNAS 101:7100-7105
Parkら、2004 J.Biol.Chem.279:50630-50638
Lalanneら、2005 J.Lipid Res.46:1312-1319
Rashidら、2005 PNAS 102:5374-5379
Grahamら、2007 J.Lipid Res.48(4):763-767
Lalanneら、2005 J.Lipid Res.46:1312-1319
Abifadelら、2003 Nature Genetics 34:154-156.
Timmsら、2004 Hum.Genet.114:349-353
;Leren,2004 Clin.Genet.65:419-422
Ouguerramら、2004 Arterioscler.Thromb.Vasc.Biol.24:1448-1453
Zhangら、2014 J.Biol.Chemistry,289(2):942-955
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、PCSK9の活性を阻害し、PCSK9アンタゴニストの投与が治療をもた
らす様々な症状においてPCSK9が果たす対応した役割を阻害するための使用が考えら
れるPCSK9のアンタゴニストを提供することによって、これらの関心を前進させるも
のである。
(【0011】以降は省略されています)
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