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公開番号2024102530
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-31
出願番号2023006481
出願日2023-01-19
発明の名称燃料供給装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20240724BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】内燃機関の運転が停止する際に燃圧センサが正常であるか否かを判定できる燃料供給装置を提供すること。
【解決手段】燃料供給装置20の処理回路71は、内燃機関の運転が停止される際に、内燃機関の運転の停止に先立って、高圧デリバリパイプ30内の燃料圧力が規定圧力以上になるまで当該燃料圧力を増大させることによってリリーフバルブ52を開弁させる。処理回路71は、リリーフバルブ52を開弁させたことによって高圧デリバリパイプ30内の燃料圧力が低下し始めた後に、デリバリ燃圧と燃圧判定値との比較結果に基づいて燃圧センサ62が正常であるか否かを判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関に燃料を供給する燃料供給装置であって、
前記内燃機関に供給する燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃料噴射弁に供給する燃料を貯留するデリバリパイプと、
燃料を加圧して前記デリバリパイプに圧送する燃料ポンプと、
前記デリバリパイプ内の燃料圧力が規定圧力以上になると、開弁して前記デリバリパイプ内の燃料の流出を許容するリリーフバルブと、
前記デリバリパイプ内の燃料圧力を検出する燃圧センサと、
処理回路と、を備え、
前記燃圧センサの出力信号に基づいた前記デリバリパイプ内の燃料圧力を燃圧検出値としたとき、
前記処理回路は、
前記内燃機関の運転が停止される際に、
当該内燃機関の運転の停止に先立って、前記デリバリパイプ内の燃料圧力が前記規定圧力以上になるまで当該燃料圧力を増大させることによって前記リリーフバルブを開弁させることと、
前記リリーフバルブを開弁させたことによって前記デリバリパイプ内の燃料圧力が低下し始めた後に、前記燃圧検出値と燃圧判定値との比較結果に基づいて前記燃圧センサが正常であるか否かを判定することと、を実行する
燃料供給装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクから前記燃料ポンプに供給される燃料の流路である供給流路と、
前記燃料タンク内から燃料を汲み取って当該燃料を前記供給流路に吐出するフィードポンプと、を備え、
前記供給流路の燃料圧力が高いほど大きい値が、前記燃圧判定値として設定され、
前記処理回路は、前記リリーフバルブを開弁させたことによって前記デリバリパイプ内の燃料圧力が低下し始めた後において、前記燃圧検出値が前記燃圧判定値以下になった場合に前記燃圧センサが正常であると判定する
請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項3】
燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクから前記燃料ポンプに供給される燃料の流路である供給流路と、
前記燃料ポンプから吐出された燃料を前記デリバリパイプに導く流路である圧送流路と、
前記燃料ポンプを迂回して前記圧送流路と前記供給流路とを繋ぐリリーフ流路と、を備え、
前記リリーフ流路に前記リリーフバルブが設置されている
請求項1に記載の燃料供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の燃料噴射弁に供給する燃料の圧力を検出する燃圧センサが正常であるか否かを判定する機能を有する燃料供給装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、燃料噴射弁とデリバリパイプと燃料ポンプと燃圧センサとを備えた燃料供給装置の一例を開示している。燃料ポンプは、燃料を加圧してデリバリパイプに圧送する。デリバリパイプに燃料噴射弁が接続されている。そして、燃料噴射弁は、デリバリパイプから供給された燃料を噴射する。燃圧センサは、デリバリパイプ内の燃料圧力を検出する。
【0003】
上記の燃料供給装置は、燃圧センサが異常であるか否かを判定する機能を有している。具体的には、当該装置は、内燃機関の運転停止の継続時間が所定時間以上であること、及び内燃機関の冷却水の温度が所定温度以下であることの少なくとも一方が成立している場合に、燃圧センサの検出値と所定閾値との比較結果に基づいて燃圧センサが異常であるか否かを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-130475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
内燃機関の始動時において、運転停止の継続時間が所定時間に達しておらず、且つ冷却水の温度が所定温度よりも高い場合には、上記の判定を実施できない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための燃料供給装置は、内燃機関に燃料を供給する装置である。当該燃料供給装置は、前記内燃機関に供給する燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁に供給する燃料を貯留するデリバリパイプと、燃料を加圧して前記デリバリパイプに圧送する燃料ポンプと、前記デリバリパイプ内の燃料圧力が規定圧力以上になると、開弁して前記デリバリパイプ内の燃料の流出を許容するリリーフバルブと、前記デリバリパイプ内の燃料圧力を検出する燃圧センサと、処理回路と、を備えている。前記燃圧センサの出力信号に基づいた前記デリバリパイプ内の燃料圧力を燃圧検出値とする。このとき、前記処理回路は、前記内燃機関の運転が停止される際に、当該内燃機関の運転の停止に先立って、前記デリバリパイプ内の燃料圧力が前記規定圧力以上になるまで当該燃料圧力を増大させることによって前記リリーフバルブを開弁させることと、前記リリーフバルブを開弁させたことによって前記デリバリパイプ内の燃料圧力が低下し始めた後に、前記燃圧検出値と燃圧判定値との比較結果に基づいて前記燃圧センサが正常であるか否かを判定することと、を実行する。
【0007】
本件発明者は、種々の実験を行った結果、次に示す知見を得た。デリバリパイプ内の燃料圧力を規定圧力まで増大させることによってリリーフバルブを開弁させた場合、リリーフバルブが閉弁するまでの間に、デリバリパイプ内の燃料圧力が、燃料ポンプに供給される燃料の圧力相当まで低下する。
【0008】
上記異常判定装置は、内燃機関の運転の停止に先立って、デリバリパイプ内の燃料圧力を規定圧力まで増大させることによって、リリーフバルブを強制的に開弁させる。そして、当該異常判定装置は、リリーフバルブが開弁したことによってデリバリパイプ内の燃料圧力が低下し始めた後に、燃圧検出値と燃圧判定値との比較結果に基づいて燃圧センサが正常であるか否かを判定する。これにより、当該異常判定装置は、内燃機関の運転が停止する際に燃圧センサが正常であるか否かを判定できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態の燃料供給装置の概略と、当該燃料供給装置から燃料が供給される内燃機関の概略とを示す構成図である。
図2は、図1の燃料供給装置を示す構成図である。
図3は、図1の燃料供給装置が備えるリリーフバルブの特性を示すグラフである。
図4は、図1の燃料供給装置が備える処理回路が実行するセンサ判定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、燃料供給装置の一実施形態を図1から図4に従って説明する。
図1には、車両に搭載される内燃機関10と、内燃機関10に燃料を供給する燃料供給装置20とが図示されている。
(【0011】以降は省略されています)

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