TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024080108
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193014
出願日2022-12-01
発明の名称吸音材付き空気入りタイヤ及びその製造方法
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B29D 30/00 20060101AFI20240606BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】パンクをスムーズに修理できるとともに、吸音材の廃棄物を低減することができる、吸音材付き空気入りタイヤの製造方法および該タイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ内腔内に、吸音材10が配された吸音材付き空気入りタイヤの製造方法である。製造方法は、第2工程S2と第3工程S3とを含んでいる。第2工程S2では、吸音材10の第1平面11aに、第1方向f1と交差する向きである第2方向f2に延びる切り込み12が形成される。この切り込み12は、実質的に切り込み幅w1を有しないスリット状である。第3工程S3は、吸音材10の第1方向f1をタイヤ周方向に沿わせ、かつ、第1平面11aがタイヤ半径方向の外周面となるよう円弧状に湾曲させることにより、切り込み12の切り込み幅w1を拡大させた状態で、吸音材10をタイヤ内腔面に固着する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ内腔内に、タイヤ周方向に延びる吸音材が配された吸音材付き空気入りタイヤの製造方法であって、
空気入りタイヤと、第1方向に延びる第1平面を有する吸音材とを準備する第1工程と、
前記吸音材の前記第1平面に、前記第1方向と交差する向きである第2方向に延びる少なくとも一つの切り込みを形成する工程であって、前記切り込みは、前記第2方向と直交する横断面において実質的に切り込み幅を有しないスリット状である第2工程と、
前記吸音材の前記第1方向をタイヤ周方向に沿わせ、かつ、前記第1平面がタイヤ半径方向の外周面となるよう円弧状に湾曲させることにより、前記切り込みの切り込み幅を拡大させた状態で、前記吸音材をタイヤ内腔面に固着する第3工程と、
を含む、吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記切り込みの深さは、前記吸音材の前記第1平面と直交する第3方向の厚さの0.2~0.9倍である請求項1に記載の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
【請求項3】
前記第2工程において、前記切り込みの前記切り込み幅は、2mm未満である、請求項1又は2に記載の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
【請求項4】
前記第2工程において、前記第2方向の前記第1方向に対する角度は、45度以上である、請求項1又は2に記載の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
【請求項5】
前記第2工程において、前記吸音材の前記第2方向と直交する横断面において、前記切り込みと前記第1平面の法線との間の角度は、10度以下である、請求項1又は2に記載の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
【請求項6】
前記第2工程において、前記切り込みは、前記第1方向に複数形成される、請求項1又は2に記載の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
【請求項7】
前記第2工程において、複数の前記切り込みは、前記第1方向に、前記吸音材の厚さの0.5~2倍のピッチを有する、請求項6に記載の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
【請求項8】
前記第3工程において、前記吸音材は、そのタイヤ周方向の両端面間にタイヤ周方向の隙間を有するように固着される、請求項1又は2に記載の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
【請求項9】
前記隙間のタイヤ周方向の長さは、3~60mmである、請求項8に記載の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
【請求項10】
前記吸音材の前記両端面は、それぞれ、タイヤ半径方向の内側に向かって、前記隙間とはタイヤ周方向の逆側に傾斜する傾斜面部を含む、請求項8に記載の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸音材付き空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、タイヤ内腔面に多孔質状の制音体が配された空気入りタイヤが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-069984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような空気入りタイヤのパンク修理方法として、空気圧入用のバルブから圧縮空気とともにパンク修理液を注入し、このパンク修理液をパンク孔に流れ込ませて封鎖する方法がある。このようなパンク修理方法において、前記制音体のタイヤ内腔面と接触する面に、タイヤ軸方向に延びる溝を設けておけば、前記パンク修理液が前記制音体のタイヤ軸方向の一方の側面から他方の側面へスムーズに移動でき、ひいては、早期に前記貫通孔を封鎖することができると考えられる。
【0005】
前記溝は、通常、前記プレーンな制音体の一部を切り取って形成されるが、その切り取られた部分は、廃棄物となり、その処理も必要である。
【0006】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、パンクをスムーズに修理できるとともに、吸音材の溝加工によって生じる廃棄物を低減することができる吸音材付き空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、タイヤ内腔内に、タイヤ周方向に延びる吸音材が配された吸音材付き空気入りタイヤの製造方法であって、空気入りタイヤと、第1方向に延びる第1平面を有する吸音材とを準備する第1工程と、前記吸音材の前記第1平面に、前記第1方向と交差する向きである第2方向に延びる少なくとも一つの切り込みを形成する工程であって、前記切り込みは、前記第2方向と直交する横断面において実質的に切り込み幅を有しないスリット状である第2工程と、前記吸音材の前記第1方向をタイヤ周方向に沿わせ、かつ、前記第1平面がタイヤ半径方向の外周面となるよう円弧状に湾曲させることにより、前記切り込みの切り込み幅を拡大させた状態で、前記吸音材をタイヤ内腔面に固着する第3工程と、を含む、吸音材付き空気入りタイヤの製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吸音材付き空気入りタイヤ及びその製造方法は、上記の構成等を採用することで、パンクをスムーズに修理できるとともに、吸音材の溝加工によって生じる廃棄物を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の吸音材付き空気入りタイヤの一実施形態を示すタイヤ子午線断面図である。
図1の吸音材付き空気入りタイヤの断面図である。
本発明の吸音材付き空気入りタイヤの製造方法の手順を示すフローチャートである。
(A)は、第1工程及び第2工程で使用される吸音材の斜視図、(B)は、(A)の断面図である。
(A)は、第3工程で形成される吸音材の斜視図、(B)は、吸音材付き空気入りタイヤの部分断面図である。
(A)は、他の実施形態の第1工程で準備される吸音材の斜視図、(B)は、他の実施形態の第2工程で形成される吸音材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
13日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
26日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
26日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
19日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
19日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
19日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
19日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
13日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
13日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
13日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
13日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
13日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
12日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
12日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
8日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1日前
住友ゴム工業株式会社
加圧治具
28日前
住友ゴム工業株式会社
更生タイヤ
28日前
住友ゴム工業株式会社
動作解析装置
1か月前
住友ゴム工業株式会社
弾性クローラ
27日前
住友ゴム工業株式会社
動作解析装置
1か月前
住友ゴム工業株式会社
空気入りタイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
空気入りタイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
空気入りタイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
重荷重用タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
空気入りタイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
空気入りタイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
二輪車用タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
二輪車用タイヤ
1か月前
続きを見る