TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024060977
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168592
出願日2022-10-20
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/12 20060101AFI20240425BHJP(車両一般)
要約【課題】耐偏摩耗性能とウェット性能とを両立させたタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部2を有するタイヤ1である。トレッド部2は、周方向溝3と、クラウン陸部7とを含んでいる。クラウン陸部7は、第1縦エッジ9及び第2縦エッジ10と、第1縦エッジ9と第2縦エッジ10との間の踏面22とを含んでいる。クラウン陸部7には、複数のサイプが設けられ、複数のサイプは、複数の第1サイプ11のみである。複数の第1サイプ11のそれぞれは、第1縦エッジ9から第2縦エッジ10まで延びており、かつ、第1縦エッジ9からタイヤ軸方向に対して一方向に傾斜する第1傾斜部13と、第2縦エッジ10からタイヤ軸方向に対して第1傾斜部13とは逆向きに傾斜する第2傾斜部14とを含むV字状である。第1傾斜部13及び第2傾斜部14のそれぞれは、第1サイプ11の長手方向と直交する横断面においてタイヤ半径方向に波状に延びている部分を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝と、前記複数の周方向溝によって区分された少なくとも1つのクラウン陸部とを含み、
前記クラウン陸部は、タイヤ周方向に延びる第1縦エッジ及び第2縦エッジと、前記第1縦エッジと前記第2縦エッジとの間の踏面とを含み、
前記クラウン陸部には、複数のサイプが設けられており、
前記クラウン陸部に設けられた前記複数のサイプは、複数の第1サイプのみであり、
前記複数の第1サイプのそれぞれは、前記第1縦エッジから前記第2縦エッジまで延びており、かつ、前記第1縦エッジからタイヤ軸方向に対して一方向に傾斜する第1傾斜部と、前記第2縦エッジからタイヤ軸方向に対して前記第1傾斜部とは逆向きに傾斜する第2傾斜部とを含むV字状であり、
前記第1傾斜部及び前記第2傾斜部のそれぞれは、前記第1サイプの長手方向と直交する横断面においてタイヤ半径方向に波状に延びている部分を含む、
タイヤ。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記第1傾斜部と前記第2傾斜部との間の角度は、鈍角である、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第1傾斜部は、直線状で前記トレッド部に開口している、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記第2傾斜部は、直線状で前記トレッド部に開口している、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記第1傾斜部と前記第2傾斜部との間の角度は、150°以下である、請求項2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記第1サイプの最大の深さは、前記周方向溝の最大の深さの50%~90%である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記クラウン陸部には、前記第1縦エッジから前記第2縦エッジまで延びる複数の浅横溝が設けられており、
前記第1サイプは、前記浅横溝の底面で開口している、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記第1傾斜部及び前記第2傾斜部のそれぞれは、少なくとも、前記第1サイプの深さ方向の中心を通り、かつ、前記踏面に沿って延びる断面において、波状に延びている、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項9】
タイヤ周方向で隣接する2本の前記第1サイプの間には、溝が設けられていない、請求項1又は2に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる主溝と、前記主溝で区分された陸部と、前記陸部を横切る横サイプとを具えた空気入りタイヤが提案されている。前記横サイプは、トレッド平面視において、Z字状に折れ曲がる第1横サイプと、滑らかに湾曲する第2横サイプとを含んでいる。前記第1横サイプは、中央部と、前記中央部の両端部に、前記中央部に対して鋭角で連なり、互いに逆向きにのびる一対の外側部とを含んでいる。前記外側部の少なくとも一部は、第1サイプ深さを有し、前記中央部は、前記第1サイプ深さよりも大きい第2サイプ深さを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-168991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記空気入りタイヤにおいては、前記第1横サイプと前記第2横サイプとの剛性の違いにより、偏摩耗が生じうるため、耐偏摩耗性能について改善が求められていた。一方、タイヤには、ウェット性能も要求される。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、耐偏摩耗性能とウェット性能とを両立させたタイヤの提供を主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝と、前記複数の周方向溝によって区分された少なくとも1つのクラウン陸部とを含み、前記クラウン陸部は、タイヤ周方向に延びる第1縦エッジ及び第2縦エッジと、前記第1縦エッジと前記第2縦エッジとの間の踏面とを含み、前記クラウン陸部には、複数のサイプが設けられており、前記クラウン陸部に設けられた前記複数のサイプは、複数の第1サイプのみであり、前記複数の第1サイプのそれぞれは、前記第1縦エッジから前記第2縦エッジまで延びており、かつ、前記第1縦エッジからタイヤ軸方向に対して一方向に傾斜する第1傾斜部と、前記第2縦エッジからタイヤ軸方向に対して前記第1傾斜部とは逆向きに傾斜する第2傾斜部とを含むV字状であり、前記第1傾斜部及び前記第2傾斜部のそれぞれは、前記第1サイプの長手方向と直交する横断面においてタイヤ半径方向に波状に延びている部分を含む、タイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、耐偏摩耗性能とウェット性能とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。
図1のクラウン陸部の拡大図である。
図2の第1サイプのA-A線断面図である。
図2の第1サイプのサイプ壁を示す拡大斜視図である。
図1のショルダー陸部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ1の正規状態におけるトレッド部2の展開図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、重荷重用の空気入りタイヤとして好適に使用される。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、乗用車用のタイヤとして使用されても良い。
【0010】
「正規状態」とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤや、非空気式タイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって車両に未装着かつ無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許