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公開番号2024076124
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187527
出願日2022-11-24
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/13 20060101AFI20240529BHJP(車両一般)
要約【課題】 マッド路やスノー路において、高いトラクションを発揮することができる。
【解決手段】 トレッド部2に、1本の溝3が設けられたタイヤ1である。溝3は、溝深さdを規定する溝底4と、一対の溝壁5、5と、を含む。溝底4から溝壁5の表面5aに亘って、複数の微小ディンプル7が形成されたパターン部6を含む。パターン部6のタイヤ半径方向の最外端6eは、溝底4からタイヤ半径方向の外側に、溝深さdの10%以上かつ20%以下の範囲に位置する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部を含むタイヤであって、
前記トレッド部には、タイヤ半径方向に凹んだ少なくとも1本の溝が設けられており、
前記溝は、溝深さを規定する溝底と、一対の溝壁と、を含み、
前記溝底から前記一対の溝壁の少なくとも一方の溝壁の表面に亘って、複数の微小ディンプルが形成されたパターン部を含み、
前記パターン部のタイヤ半径方向の最外端は、前記溝底からタイヤ半径方向の外側に、前記溝深さの10%以上かつ20%以下の範囲に位置する、
タイヤ。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記パターン部は、前記一対の溝壁の両方に設けられている、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記溝は、タイヤ周方向に延びる周方向溝と、タイヤ軸方向に延びる横溝とを含み、
前記パターン部は、前記周方向溝及び前記横溝の双方に設けられる、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記微小ディンプルは、半球状、円錐台状又は正多角錐台状である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項5】
半球状又は円錐台状の前記微小ディンプルの外径は、0.05~0.5mmである、請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
半球状又は円錐台状の前記微小ディンプルの深さは、前記微小ディンプルの外径の20%~70%である、請求項4に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記パターン部において、隣接する前記微小ディンプル間の距離は、前記微小ディンプルの外径の0.5~2倍である、請求項4に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、溝が設けられたタイヤが記載されている。前記溝の溝壁には、マッド性能を高めるために、複数の微小突起が設けられている。この微小突起は、溝壁とそこに付着した泥土との剥離を促進し、溝の泥詰まりを抑制することでマッド性能を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-128121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、マッド性能やスノー性能として、これらの軟弱路面でより大きなトラクションを発揮することも求められている。すなわち、トレッド接地面内において、溝が、泥や雪が押し固められた後、これをせん断することでトラクションが得られるので、溝の表面と、押し固められた泥や雪とは溝が地面に接地している間は極力互いに滑らないことが重要である。一方、溝が接地面から離れた際には、溝内の泥や雪は速やかに溝内から排出される必要がある。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、マッド路やスノー路において、高いトラクションを発揮することができるタイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を含むタイヤであって、前記トレッド部には、タイヤ半径方向に凹んだ少なくとも1本の溝が設けられており、前記溝は、溝深さを規定する溝底と、一対の溝壁と、を含み、前記溝底から前記一対の溝壁の少なくとも一方の溝壁の表面に亘って、複数の微小ディンプルが形成されたパターン部を含み、前記パターン部のタイヤ半径方向の最外端は、前記溝底からタイヤ半径方向の外側に、前記溝深さの10%以上かつ20%以下の範囲に位置する、タイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、上記の構成を採用することで、マッド路やスノー路において、高いトラクションを発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(a)は、本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の斜視図、(b)は、溝の横断面図である。
(a)は、パターン部の平面図、(b)は、(a)のA-A線断面図である。
(a)、(b)は、他の実施形態の微小突起の断面図である。
溝の断面図である。
トレッド部の平面図である。
(a)は、他の実施形態の周方向溝と横溝との斜視断面図、(b)は、他の実施形態の溝の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。
【0010】
図1(a)は、本発明のタイヤ1の一実施形態のトレッド部2の斜視断面図である。本発明は、乗用車用の空気入りタイヤ1に採用される。また、本発明は、例えば、重荷重用のタイヤ1に採用されても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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