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公開番号2024076122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187525
出願日2022-11-24
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/12 20060101AFI20240529BHJP(車両一般)
要約【課題】氷上性能及び荷重耐久性を向上させたタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部は、複数の周方向溝と、複数の横溝と、複数の第1ブロックとを含む。第1ブロックに設けられている第1サイプ15は、サイプ長さ方向と直交する横断面、及び、第1ブロックの踏面と平行な断面の両方において、ジグザグ状に延びている。第1サイプ15は、タイバー18により、第1部分16と第2部分17とに区分されている。第1部分16のサイプ底部16dには、第1拡幅部21が連通しており、第1拡幅部21は、直線状に延びている。第2部分17のサイプ底部17dには、第2拡幅部22が連通しており、第2拡幅部22は、直線状に延びている。第1拡幅部21及び第2拡幅部22のそれぞれの横断面形状は、タイヤ半径方向内側に向かって溝幅が連続的に増加する三角形状である。第1拡幅部21と第2拡幅部22とは、互いに連通していない。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝と、タイヤ軸方向に延びる複数の横溝と、複数の第1ブロックとを含み、
前記複数の第1ブロックのそれぞれには、少なくとも1つの第1サイプが設けられており、
前記第1サイプは、サイプ長さ方向と直交する横断面、及び、前記第1ブロックの踏面と平行な断面の両方において、ジグザグ状に延びており、
前記第1サイプは、それぞれ、サイプ底部からタイヤ半径方向外側に局所的に隆起し、かつ、前記踏面の手前で終端する少なくとも1つのタイバーにより、サイプ長さ方向に少なくとも第1部分と第2部分とに区分され、
前記第1部分のサイプ底部には、前記第1部分の幅よりも大きい溝幅を有する第1拡幅部が連通しており、かつ、前記第1拡幅部は、その全長さに亘り、前記第1部分のサイプ長さ方向に沿って直線状に延びており、
前記第2部分のサイプ底部には、前記第2部分の幅よりも大きい溝幅を有する第2拡幅部が連通しており、かつ、前記第2拡幅部は、その全長さに亘り、前記第2部分のサイプ長さ方向に沿って直線状に延びており、
前記第1拡幅部及び前記第2拡幅部のそれぞれの横断面形状は、タイヤ半径方向内側に向かって溝幅が連続的に増加する三角形状であり、
前記第1拡幅部と前記第2拡幅部とは、互いに連通していない、
タイヤ。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記第1拡幅部及び前記第2拡幅部のそれぞれは、タイヤ半径方向内側に向かって互いの距離が離れる2つの傾斜内壁を含み、
前記第1サイプは、前記傾斜内壁に連なる底部サイプ壁を含み、
前記第1サイプの横断面において、前記傾斜内壁と前記底部サイプ壁とは、円弧状に連なっている、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第1サイプの前記横断面において、前記傾斜内壁と前記底部サイプ壁との間の角度は、135~175°である、請求項2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記2つの傾斜内壁のそれぞれは、タイヤ半径方向に傾斜して延びる平面を含む、請求項2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記2つの傾斜内壁の一方の前記平面と、前記2つの傾斜内壁の他方の前記平面との間の角度は、鋭角である、請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記第1拡幅部及び前記第2拡幅部のそれぞれは、タイヤ半径方向内側に向かって互いの距離が離れる2つの傾斜内壁と、前記2つの傾斜内壁に連なる平底面とを含み、
前記傾斜内壁と前記平底面とは、円弧状に連なっている、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記平底面は、前記第1ブロックの踏面と平行に延びる平面を含む、請求項6に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記第1拡幅部及び前記第2拡幅部のそれぞれは、その幅方向の中心を通ってタイヤ半径方向に延びる中心線に対して線対称である、請求項1又は2に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、冬期での使用を前提とした空気入りタイヤが提案されている。このタイヤの外側ショルダー陸部は、タイヤ軸方向に延びる複数の外側ショルダー横溝によって複数の外側ショルダーブロックに区分されている。外側ショルダーブロックの少なくとも1つは、タイヤ周方向に延びる第1縦細溝によって、外側トレッド端側の第1ブロック片と、内側トレッド端側の第2ブロック片とに区分されている。また、前記第1ブロック片には、複数の第1サイプが設けられ、前記第2ブロック片には、複数の第2サイプが設けられている。さらに、第2ブロック片の第2サイプの合計本数は、第1ブロック片の第1サイプの合計本数よりも大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-195051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、冬期での使用を前提としてトレッド部にサイプが設けられたタイヤには、氷上性能のさらなる向上が求められている。一方、前記タイヤは、接地荷重に起因する陸部の倒れ込みにより、サイプの底部に歪が生じ易く、ひいては前記底部を起点としたクラックが生じ易い。このため、前記タイヤは、接地荷重に対するサイプの底部の耐久性(以下、「荷重耐久性」という)についても、改善が求められている。
【0005】
一方、サイプが設けられたタイヤは、加硫成形時におけるディモールド性(加硫成形時における離型のし易さを意味する)も確保する必要がある。
【0006】
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、ディモールド性を確保しつつ、氷上性能及び荷重耐久性を向上させたタイヤを提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝と、タイヤ軸方向に延びる複数の横溝と、複数の第1ブロックとを含み、前記複数の第1ブロックのそれぞれには、少なくとも1つの第1サイプが設けられており、前記第1サイプは、サイプ長さ方向と直交する横断面、及び、前記第1ブロックの踏面と平行な断面の両方において、ジグザグ状に延びており、前記第1サイプは、それぞれ、サイプ底部からタイヤ半径方向外側に局所的に隆起し、かつ、前記踏面の手前で終端する少なくとも1つのタイバーにより、サイプ長さ方向に少なくとも第1部分と第2部分とに区分され、前記第1部分のサイプ底部には、前記第1部分の幅よりも大きい溝幅を有する第1拡幅部が連通しており、かつ、前記第1拡幅部は、その全長さに亘り、前記第1部分のサイプ長さ方向に沿って直線状に延びており、前記第2部分のサイプ底部には、前記第2部分の幅よりも大きい溝幅を有する第2拡幅部が連通しており、かつ、前記第2拡幅部は、その全長さに亘り、前記第2部分のサイプ長さ方向に沿って直線状に延びており、前記第1拡幅部及び前記第2拡幅部のそれぞれの横断面形状は、タイヤ半径方向内側に向かって溝幅が連続的に増加する三角形状であり、前記第1拡幅部と前記第2拡幅部とは、互いに連通していない、タイヤである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、ディモールド性を確保しつつ、氷上性能及び荷重耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。
図1のトレッド部の断面図である。
図1の複数の第1ブロックの拡大図である。
第1サイプによって区分される空間を概念的に示す拡大斜視図である。
図3のA-A線断面図である。
図3の第1サイプの第1ブロックの踏面と平行な断面図である。
図3のB-B線断面図である。
図5の第1拡幅部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図である。図1に示されるように、本発明のタイヤ1は、冬期での使用を前提としている。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして用いられる。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、重荷重用のタイヤに適用されても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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