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公開番号2024078822
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191388
出願日2022-11-30
発明の名称糸加熱装置
出願人TMTマシナリー株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類D02J 13/00 20060101AFI20240604BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】消費電力を削減する。
【解決手段】糸が走行する凹溝56が形成されている。そして、凹溝56が延びる方向である延在方向に沿って延びており、凹溝56を走行する糸Yを加熱する加熱部50と、延在方向に沿って延びており、且つ、凹溝56の開放端である下端よりも下方に配置されており、機台長手方向に並んだ3つの断熱ブロック71、72、73と、を備えている。隣り合う断熱ブロック71、72、73の間のすき間は、凹溝56に糸Yを挿入する際の通路74を構成する。さらに、上下方向に関して断熱ブロック71、72、73に対して凹溝56とは反対側に配置されており、通路74を閉鎖する閉位置と、通路74を閉鎖しない開位置と、を取り得る扉62をさらに備えている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
糸が走行する凹溝が形成された糸加熱装置であって、
前記凹溝が延びる方向である第1方向に沿って延びており、前記凹溝を走行する糸を加熱する加熱部と、
前記第1方向に沿って延びており、且つ、前記第1方向と直交する第2方向に関して前記凹溝の開放端に対して前記凹溝とは反対側に配置されており、前記第1方向及び前記第2方向の両方に直交する第3方向に並んだ少なくとも2つの断熱ブロックと、を備えており、
隣り合う前記断熱ブロックの間のすき間は、前記凹溝に糸を挿入する際の通路を構成し、
前記第2方向に関して前記断熱ブロックに対して前記凹溝とは反対側に配置されており、前記通路を閉鎖する閉位置と、前記通路を閉鎖しない開位置と、を取り得る閉鎖部材をさらに備えていることを特徴とする糸加熱装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記加熱部及び前記断熱ブロックを内部に収容し、前記第2方向に関して前記断熱ブロックに対して前記凹溝とは反対側に位置する壁に開口が形成された筐体をさらに備えており、
前記閉鎖部材は、前記閉位置に位置しているときに前記開口を閉鎖し、前記開位置に位置しているときに前記開口を開放することを特徴とする請求項1に記載の糸加熱装置。
【請求項3】
前記筐体における前記開口が形成された壁の外側面において少なくとも前記開口の縁部の一部を含む部分と、前記断熱ブロックにおける前記第2方向に関して前記凹溝側とは反対側の端面とが、同一平面内に位置していることを特徴とする請求項2に記載の糸加熱装置。
【請求項4】
前記閉鎖部材は、前記第1方向に沿って延びる軸を中心に搖動可能に構成されており、前記軸を中心に搖動することで前記閉位置と前記開位置との間で移動することを特徴とする請求項2又は3に記載の糸加熱装置。
【請求項5】
前記閉鎖部材は、前記閉位置に位置しているときに、前記筐体における前記開口が形成された壁の外側面において、前記第3方向に関して前記開口よりも一方側の部分を覆い、前記第3方向に関して前記開口よりも他方側の部分は覆わないことを特徴とする請求項4に記載の糸加熱装置。
【請求項6】
前記凹溝は、前記第3方向に関して並んで複数設けられていることを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の糸加熱装置。
【請求項7】
前記断熱ブロックは、3つ設けられており、
前記第3方向に並んだ前記3つの断熱ブロックのうち中央の断熱ブロックは、前記第1方向から視て、前記凹溝から離れる方向に向かって広がる台形形状を有しており、且つ、前記凹溝に近づく方向及び前記凹溝から離れる方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の糸加熱装置。
【請求項8】
前記中央の断熱ブロックは、前記閉鎖部材が前記開位置から前記閉位置に移動するのに連動して前記凹溝に近づく方向に移動し、前記閉鎖部材が前記閉位置から前記開位置に移動するのに連動して前記凹溝から離れる方向に移動することを特徴とする請求項7に記載の糸加熱装置。
【請求項9】
前記中央の断熱ブロックは、前記閉鎖部材によって上方に押圧されることで前記凹溝に近づく方向に移動することを特徴とする請求項8に記載の糸加熱装置。
【請求項10】
前記閉鎖部材は、前記閉位置に位置しているとき、前記断熱ブロックにおける前記第2方向に関して前記凹溝側とは反対側の端面に接触することを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の糸加熱装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、糸を加熱する糸加熱装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
合成繊維からなる糸に合糸加工や仮撚加工等の種々の加工を施す加工機において走行する糸を加熱する糸加熱装置が、従来から知られている。特許文献1には、シーズヒータ等の発熱体により加熱され、糸条走行溝(凹溝)が形成された伝熱体(加熱部)と、複数の断熱材(断熱ブロック)と、を備えた糸条加熱装置(糸加熱装置)が開示されている。糸条走行溝は、第1方向に沿って延びている。また、糸条走行溝は、伝熱体における第1方向と直交する第2方向の端面において開放されている。複数の断熱材は、伝熱体における糸条走行溝が開放する端面に取り付けられている。複数の断熱材は、いずれも第1方向に沿って延びており、第1方向及び第2方向に直交する第3方向に関して並んでいる。隣り合う断熱材の間のすき間は、糸条走行溝に糸を挿入する際の通路を構成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平1-183546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような糸加熱装置においては、隣り合う断熱ブロックの間に形成された通路を介して通路の内側と外側との間で空気のやりとりが行われる。これにより通路及び凹溝内で空気の対流が生じ、糸を加熱する際に温められた空気が外部に放出されやすくなる。その結果、糸を加熱するための消費電力が増大する。
【0005】
本発明の目的は、消費電力を削減できる糸加熱装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明にかかる糸加熱装置は、糸が走行する凹溝が形成された糸加熱装置であって、前記凹溝が延びる方向である第1方向に沿って延びており、前記凹溝を走行する糸を加熱する加熱部と、前記第1方向に沿って延びており、且つ、前記第1方向と直交する第2方向に関して前記凹溝の開放端に対して前記凹溝とは反対側に配置されており、前記第1方向及び前記第2方向の両方に直交する第3方向に並んだ少なくとも2つの断熱ブロックと、を備えており、隣り合う前記断熱ブロックの間のすき間は、前記凹溝に糸を挿入する際の通路を構成し、前記第2方向に関して前記断熱ブロックに対して前記凹溝とは反対側に配置されており、前記通路を閉鎖する閉位置と、前記通路を閉鎖しない開位置と、を取り得る閉鎖部材をさらに備えている。
【0007】
本発明では、閉鎖部材により、隣り合う断熱ブロックの間のすき間で構成された通路を閉鎖することができる。したがって、通路及び凹溝内で空気の対流が生じるのを抑制し、糸を加熱する際に温められた空気が外部に放出されるのを抑えることができる。よって、糸を加熱するための消費電力を削減することができる。
【0008】
第2の発明にかかる糸加熱装置では、第1の発明において、前記加熱部及び前記断熱ブロックを内部に収容し、前記第2方向に関して前記断熱ブロックに対して前記凹溝とは反対側に位置する壁に開口が形成された筐体をさらに備えており、前記閉鎖部材は、前記閉位置に位置しているときに前記開口を閉鎖し、前記開位置に位置しているときに前記開口を開放する。
【0009】
本発明では、隣り合う断熱ブロックの間のすき間で構成された通路を閉鎖する閉鎖部材により筐体に形成された開口を閉鎖することができる。したがって、糸を加熱する際に温められた空気が外部に放出されるのを確実に抑え、消費電力をいっそう削減することができる。
【0010】
第3の発明にかかる糸加熱装置では、第2の発明において、前記筐体における前記開口が形成された壁において少なくとも前記開口の縁部の一部を含む部分と、前記断熱ブロックにおける前記第2方向に関して前記凹溝側とは反対側の端面とが、同一平面内に位置している。
(【0011】以降は省略されています)

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