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公開番号2024088978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204065
出願日2022-12-21
発明の名称紡糸延伸装置
出願人TMTマシナリー株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D02J 1/22 20060101AFI20240626BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】ローラ上が延伸点とならないようにし、所望の延伸を行うことを可能にする。
【解決手段】紡糸延伸装置203はゴデットローラ233とゴデットローラ234とを含む複数のゴデットローラ231~239を備える。ゴデットローラ234は、ゴデットローラ233と軸方向が平行となるように、ゴデットローラ233よりも下流側に設けられている。糸条Yは、ゴデットローラ233とゴデットローラ234との糸送り速さの差により延伸される。ゴデットローラ233及びゴデットローラ234は、いずれも、糸条Yの巻き掛け角度が360度未満である。紡糸延伸装置203は、ゴデットローラ233に当接するニップローラ251と、ゴデットローラ234に当接するニップローラ252と、をさらに備える。糸条Yは、ゴデットローラ233とニップローラ251との間と、ゴデットローラ234とニップローラ2522との間とを走行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
紡糸装置から紡出される糸条を糸走行方向に送る複数のローラを備える紡糸延伸装置であって、
前記複数のローラは、
第1ローラと、
前記第1ローラと軸方向が平行となるように、前記第1ローラよりも前記糸条の走行方向の下流側に設けられる第2ローラと、を少なくとも含み、
前記第1ローラと前記第2ローラとの糸送り速さの差により前記糸条を延伸することが可能であり、
前記第1ローラ及び前記第2ローラは、いずれも、前記糸条の巻き掛け角度が360度未満であり、
前記紡糸延伸装置は、
前記第1ローラ及び前記第2ローラのうち少なくともいずれか一方に当接するニップローラをさらに備え、
前記糸条が、
前記ニップローラと、該ニップローラと当接する前記第1ローラまたは前記第2ローラとの間を走行するように構成される、
ことを特徴とする紡糸延伸装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記ニップローラは、
前記第1ローラに巻き掛けられている前記糸条の離間が開始される位置において前記第1ローラに当接するように配置され、又は/及び、前記第2ローラへの前記糸条の巻き掛けが開始される位置において前記第2ローラに当接するように配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の紡糸延伸装置。
【請求項3】
前記第1ローラ、前記第2ローラ、及び前記ニップローラは、保温箱の内部に収容されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の紡糸延伸装置。
【請求項4】
前記ニップローラ、及び該ニップローラと当接する前記第1ローラ又は/及び前記第2ローラは、円筒状又は円柱状であって、
前記ニップローラは、当接する前記第1ローラ又は前記第2ローラと軸方向が平行となるように配置されている、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の紡糸延伸装置。
【請求項5】
前記ニップローラは、
前記第1ローラに当接する第1ニップローラと、
前記第2ローラに当接する第2ニップローラと、を含み、
前記糸条が、
前記第1ローラと前記第1ニップローラとの間と、前記第2ローラと前記第2ニップローラとの間とを走行するように構成される、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の紡糸延伸装置。
【請求項6】
前記第1ローラ及び前記第2ローラのうち少なくともいずれかは、非加熱ローラである、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の紡糸延伸装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紡糸装置から紡出される糸条を糸走行方向に送る複数のローラを備える紡糸延伸装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、紡糸装置から紡出された糸条を糸走行方向に送る複数のローラを備え、各ローラにおいて糸条を複数回(例えば2~6回)ターンさせた紡糸延伸装置が知られている。この種の紡糸延伸装置では、各ローラにおいて糸条を複数回ターンさせるため糸道がローラの軸方向にずれてしまうという課題があった。
【0003】
かかる課題を解決するために、各ローラへの糸条の巻き掛け角度を360度以内(いわゆるS掛け)とし、糸道がローラの軸方向にずれないようにした紡糸延伸装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された紡糸延伸装置は、上流側の第1ゴデットローラ21a、21bと下流側の第2ゴデットローラ22a、22bとを備え、それぞれのゴデットローラには、360度以内の巻き掛け角度で糸条が巻き掛けられている。そして、第1ゴデットローラ21a、21bの糸送り速度V1、V2よりも第2ゴデットローラ22a、22bの糸送り速度V3、V4の方が早い糸送り速度に設定されており、第1ゴデットローラ21a、21bと第2ゴデットローラ22a、22bとの間で延伸される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-077221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、紡糸延伸装置では、隣り合う2つのローラのうち上流側のゴデットローラと下流側のゴデットローラとの中間に延伸点があることが好ましい。しかし、例えば特許文献1に開示されたいわゆるS掛けの紡糸延伸装置では、ローラ上で糸条が滑り、ローラ上が延伸点となる可能性がある。ローラ上が延伸点となると、延伸不良となり、所望の延伸を行うことができないおそれがある。
【0006】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、ローラ上が延伸点とならないようにし、所望の延伸を行うことを可能ならしめる紡糸延伸装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の紡糸延伸装置は、
紡糸装置から紡出される糸条を糸走行方向に送る複数のローラを備える紡糸延伸装置であって、
前記複数のローラは、
第1ローラと、
前記第1ローラと軸方向が平行となるように、前記第1ローラよりも前記糸条の走行方向の下流側に設けられる第2ローラと、を少なくとも含み、
前記第1ローラと前記第2ローラとの糸送り速さの差により前記糸条を延伸することが可能であり、
前記第1ローラ及び前記第2ローラは、いずれも、前記糸条の巻き掛け角度が360度未満であり、
前記紡糸延伸装置は、
前記第1ローラ及び前記第2ローラのうち少なくともいずれか一方に当接するニップローラをさらに備え、
前記糸条が、
前記ニップローラと、該ニップローラと当接する前記第1ローラ又は/及び前記第2ローラとの間を走行するように構成される、
ことを特徴とする。
【0008】
上記(1)に記載の紡糸延伸装置によれば、第1ローラと第2ローラとのうち少なくともいずれか一方のローラにニップローラが当接する。そして、糸条が、ニップローラと、このニップローラと当接する第1ローラ又は第2ローラとの間とを走行する。そのため、第1ローラ及び第2ローラへの糸条の巻き掛け角度が360度未満であったとしても、ニップローラと当接する第1ローラ上又は第2ローラ上において糸条の滑りを抑制できる。よって、ニップローラと当接する第1ローラ上又は第2ローラ上が延伸点とならないようにすることが可能となり、延伸不良を抑制でき、ひいては所望の延伸を行うことを可能ならしめる紡糸延伸装置を提供することが可能となる。
【0009】
なお、ニップローラが、第1ローラ及び第2ローラのうちいずれか一方のローラと当接するニップローラのみである場合、一方のローラとこのローラと当接するニップローラとの間を糸条が走行することが好ましい。また、ニップローラが、第1ローラと当接するニップローラと、第2ローラと当接するニップローラとがある場合、第1ローラとこの第1ローラと当接するニップローラとの間、及び、第2ローラとこの第2ローラと当接するニップローラとの間を、糸条が走行することが好ましい。
【0010】
(2)本発明の紡糸延伸装置において、
前記ニップローラは、
前記第1ローラに巻き掛けられている前記糸条の離間が開始される位置において前記第1ローラに当接するように配置され、又は/及び、前記第2ローラへの前記糸条の巻き掛けが開始される位置において前記第2ローラに当接するように配置される、
ことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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