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公開番号2024085630
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200244
出願日2022-12-15
発明の名称コアヤーン、その製造方法、布帛、ニット、及び繊維製品
出願人青島紗支紡織科技有限公司,青島新嘉程家紡有限公司
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類D02G 3/36 20060101AFI20240620BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】少ない染料で染色されている、柔軟性、吸水性、速乾性、形状安定性、抗ビリング性、及び耐久性が優れるコアヤーンを提供する。
【解決手段】芯鞘構造を備えるコアヤーンの芯はポリエステルフィラメントを含み、その鞘はトップ染めされている綿の撚糸を含む。このコアヤーンを製造する方法は、この芯を構成するフィラメントと、この鞘を構成する、トップ染めされている綿の撚糸を含む撚糸を撚る撚り工程を含み、この撚り工程において、このコアヤーンの中心軸とこのフィラメントの中心軸が重複せず、かつ平行である。このコアヤーンを製造する別の方法は、この芯を構成するフィラメントと、この鞘を構成する2本以上の、トップ染めされている綿の撚糸を含む撚糸をサイロ紡績により撚るサイロ紡績撚り工程を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
芯鞘構造を備えるコアヤーンであって、
当該芯はポリエステルフィラメントを含み、当該鞘はトップ染めされている綿の撚糸を含むことを特徴とするコアヤーン。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
請求項1に記載されたコアヤーンにおいて、前記ポリエステルフィラメントが、断面が異形であるポリエステルフィラメント、再生ポリエステルフィラメント、生分解性ポリエステルフィラメント、ポリブチレンテレフタレートフィラメント、及びポリエチレンナフタレートフィラメントからなる群から選ばれる少なくとも1つを含むことを特徴とするコアヤーン。
【請求項3】
請求項1に記載されたコアヤーンにおいて、前記綿が、有機綿、及びBCI認証綿からなる群から選ばれる少なくとも1つを含むことを特徴とするコアヤーン。
【請求項4】
請求項1に記載されたコアヤーンにおいて、前記コアヤーンにおける前記芯の含有量が20~60質量%であり、前記コアヤーンにおける前記鞘の含有量が80~40質量%であることを特徴とするコアヤーン。
【請求項5】
請求項1に記載されたコアヤーンにおいて、前記コアヤーンの型番が5s~60sの範囲であることを特徴とするコアヤーン。
【請求項6】
請求項1に記載されたコアヤーンにおいて、前記鞘は生成り綿の撚糸を更に含むことを特徴とするコアヤーン。
【請求項7】
請求項1に記載されたコアヤーンにおいて、前記ポリエステルフィラメントが帯電防止剤を含むことを特徴とするコアヤーン。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載されたコアヤーンを製造する方法であって、
前記芯を構成するフィラメントと、前記鞘を構成する、トップ染めされている綿の撚糸を含む撚糸を撚る撚り工程を含み、
当該撚り工程において、前記コアヤーンの中心軸と前記フィラメントの中心軸が重複せず、かつ平行であることを特徴とするコアヤーンを製造する方法。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載されたコアヤーンを製造する方法であって、
前記芯を構成するフィラメントと、前記鞘を構成する2本以上の、トップ染めされている綿の撚糸を含む撚糸をサイロ紡績により撚るサイロ紡績撚り工程を含むことを特徴とするコアヤーンを製造する方法。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか1項に記載されたコアヤーンが使用されている布帛。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コアヤーン、その製造方法、布帛、ニット、及び繊維製品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
複合繊維として、芯糸の周囲を鞘糸が完全に被覆した芯鞘複合繊維であるコアヤーンが知られている。特許文献1には、異形断面のポリエステル繊維からなる芯部と、綿繊維を含む短繊維からなる鞘部とを有し、当該芯部が無撚状態で、当該鞘部が結束状態となる仮撚紡績糸から構成される吸水速乾性紡績糸が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3213540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のコアヤーンは無色であり、無色のコアヤーンが使用されている繊維製品を染色するため、先染め又は後染め技術が用いられている。近年、エネルギーの節約及び二酸化炭素の排出量の低減が繊維製品の染色においても求められており、無色のコアヤーンが使用されている繊維製品の染色において、染料の使用量の低減が希求されている。
【0005】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、少ない染料で染色されている、柔軟性、吸水性、速乾性、形状安定性、抗ビリング性、及び耐久性が優れるコアヤーンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題に鑑み検討を重ね、鞘がトップ染めされている綿の撚糸を含むコアヤーンは、染料の使用量が少なくても十分に染色されていることを見出した。本発明はこれらの知見に基づき完成されるに至ったものである。
【0007】
本発明は、芯鞘構造を備えるコアヤーンであって、当該芯はポリエステルフィラメントを含み、当該鞘はトップ染めされている綿の撚糸を含むコアヤーンに関する。
前記ポリエステルフィラメントは、好ましくは、断面が異形であるポリエステルフィラメント、再生ポリエステルフィラメント、生分解性ポリエステルフィラメント、ポリブチレンテレフタレートフィラメント、及びポリエチレンナフタレートフィラメントからなる群から選ばれる少なくとも1つを含む。
前記綿は、好ましくは、有機綿、及びBCI認証綿からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む。
前記コアヤーンにおける前記芯の含有量は好ましくは20~60質量%であり、前記コアヤーンにおける前記鞘の含有量は好ましくは80~40質量%である。
前記コアヤーンの型番は、好ましくは5s~60sの範囲である。
前記鞘は、好ましくは生成り綿の撚糸を更に含む。
【0008】
本発明は、前記芯を構成するフィラメントと、前記鞘を構成する、トップ染めされている綿の撚糸を含む撚糸を撚る撚り工程を含み、当該撚り工程において、前記コアヤーンの中心軸と前記フィラメントの中心軸が重複せず、かつ平行であるコアヤーンを製造する方法に関する。
【0009】
本発明は、前記芯を構成するフィラメントと、前記鞘を構成する2本以上の、トップ染めされている綿の撚糸を含む撚糸をサイロ紡績により撚るサイロ紡績撚り工程を含むコアヤーンを製造する方法に関する。
【0010】
さらに本発明は、前記コアヤーンが使用されている布帛、前記コアヤーンが使用されているニット、当該布帛が使用されている繊維製品、及び当該ニットが使用されている繊維製品に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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