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公開番号2024079612
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2023196236
出願日2023-11-17
発明の名称糸加熱装置
出願人TMTマシナリー株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類D02J 13/00 20060101AFI20240604BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】消費電力を削減する。
【解決手段】糸走行溝が形成されており、糸走行溝を走行する糸を加熱する加熱部と、延在方向に沿って延びており、糸走行溝の下端である開放端と対向する位置において、機台長手方向に関して並んで配置された3つの断熱ブロックと、断熱ブロックの延在方向の両側にそれぞれ配置された閉鎖部材79、サイドプレート63a、63b及び中央プレート64と、を備えている。サイドプレート63a、63bと中央プレート64との間のすき間により、糸走行溝に糸を挿入する際に糸が通るスリット67が形成されている。スリット67は、隣り合う断熱ブロックの間に形成された通路と延在方向に関して対向する部分に形成されている。閉鎖部材79は、スリット67を閉鎖する閉鎖位置と、スリット67を閉鎖しない退避位置と、の間で移動可能である。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
糸が走行する糸走行溝が形成された糸加熱装置であって、
前記糸走行溝が延びる方向である第1方向に沿って延びており、前記糸走行溝を走行する糸を加熱する加熱部と、
前記第1方向に沿って延びており、前記糸走行溝の前記第1方向と直交する第2方向における一方側の開放端と対向する位置において、前記第1方向及び前記第2方向の両方に直交する第3方向に関して並んで配置された少なくとも2つの断熱ブロックと、
前記少なくとも2つの断熱ブロックの前記第1方向の少なくとも一方側に配置された閉鎖部材と、
前記少なくとも2つの断熱ブロックの前記第1方向の少なくとも前記一方側に配置された対向壁と、を備えており、
隣り合う前記断熱ブロックの間のすき間は、前記糸走行溝に糸を挿入する際の通路を構成し、
前記対向壁には、前記第1方向に関して前記通路と対向する部分に、前記通路を介して前記糸走行溝に糸を挿入する際に糸が通るスリットが形成されており、
前記閉鎖部材は、前記スリットの少なくとも一部を閉鎖する閉鎖位置と、前記スリットを閉鎖しない退避位置と、の間で移動可能であることを特徴とする糸加熱装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記閉鎖部材及び前記対向壁は、前記少なくとも2つの断熱ブロックの前記第1方向の両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載の糸加熱装置。
【請求項3】
前記閉鎖部材は、前記閉鎖位置にあるとき、前記第1方向から視て前記通路の全域と対向することを特徴とする請求項1又は2に記載の糸加熱装置。
【請求項4】
前記少なくとも2つの断熱ブロックに対して前記糸走行溝と反対側に配置されており、前記少なくとも2つの断熱ブロックと対向する部分に開口が形成された開口壁と、
前記開口を閉鎖する閉位置と、前記開口を開放する開位置と、の間で移動可能に構成された扉とを、を有しており、
前記閉鎖部材は、前記扉の移動に連動して移動可能に構成されており、前記扉が前記開位置に位置しているとき前記閉鎖部材は前記退避位置に位置し、前記扉が前記閉位置に位置しているとき前記閉鎖部材は前記閉鎖位置に位置することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の糸加熱装置。
【請求項5】
前記閉鎖部材は、前記扉によって上方に押圧されることで前記退避位置から前記閉鎖位置に移動することを特徴とする請求項4に記載の糸加熱装置。
【請求項6】
前記対向壁における前記第1方向に関して前記糸走行溝と対向する部分に、走行する糸が通過する糸走行孔が形成されており、
前記閉鎖部材は、前記閉鎖位置にあるときに、前記糸走行孔に糸が通過可能な領域を残しつつ、前記糸走行孔の一部を塞ぐことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の糸加熱装置。
【請求項7】
前記閉鎖部材の移動方向に関する位置が固定された固定部材を備えており、
前記閉鎖部材及び前記固定部材のいずれかには、前記閉鎖部材の移動方向に沿って延びたガイド溝が形成されており、
前記閉鎖部材及び前記固定部材のうち、前記ガイド溝が形成されている方とは異なる方には、前記ガイド溝内に配置可能な凸部が形成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の糸加熱装置。
【請求項8】
前記断熱ブロックは、3つ設けられており、
前記第3方向に沿って並んだ前記3つの断熱ブロックのうち中央の断熱ブロックの前記第1方向の両側に、端部部材がそれぞれ配置されており、
前記中央の断熱ブロック及び前記端部部材のいずれか一方が、前記固定部材であり、前記中央の断熱ブロックと前記端部部材とが相対移動することで、前記閉鎖部材が前記閉鎖位置と前記退避位置との間で移動することを特徴とする請求項7に記載の糸加熱装置。
【請求項9】
前記端部部材は、前記固定部材として機能し、且つ、前記第3方向に関する位置を調整可能に構成されており、
前記閉鎖部材は、前記中央の断熱ブロックに対して取り付けられていることを特徴とする請求項8に記載の糸加熱装置。
【請求項10】
前記閉鎖部材は、前記中央の断熱ブロックが前記糸走行溝から離れる方向に移動することで前記閉鎖位置から前記退避位置に移動し、
前記中央の断熱ブロックは、前記第1方向から視て、前記糸走行溝から離れる方向に向かって広がる台形形状を有していることを特徴とする請求項9に記載の糸加熱装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、糸を加熱する糸加熱装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
合成繊維からなる糸に合糸加工や仮撚加工等の種々の加工を施す加工機において走行する糸を加熱する糸加熱装置が、従来から知られている。特許文献1には、糸条走行溝(糸走行溝)が形成されており、且つ、発熱体によって加熱される加熱体(加熱部)と、加熱体における糸通しのための作業面側に配置された作業面側保温材(断熱ブロック)と、加熱体と作業面側保温材との外側に設けられた保温カバーと、を備えた加熱装置(糸加熱装置)が開示されている。作業面側保温材には、加熱体に形成された糸条走行溝に連なる溝(通路)が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-220755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような糸加熱装置では、保温カバーにおける糸条走行溝が延びる方向に関して作業面側保温材の両側に位置する壁(対向壁)に、作業面側保温材(断熱ブロック)に形成された溝(通路)を介して糸条走行溝に糸を挿入する際に糸が通るスリットが形成されている。したがって、糸を加熱する際に温められた断熱ブロックの通路の空気が、対向壁に形成されたスリットから流出する。これにより、糸を加熱するための消費電力が増大する。
【0005】
本発明の目的は、消費電力を削減できる糸加熱装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明にかかる糸加熱装置は、糸が走行する糸走行溝が形成された糸加熱装置であって、前記糸走行溝が延びる方向である第1方向に沿って延びており、前記糸走行溝を走行する糸を加熱する加熱部と、前記第1方向に沿って延びており、前記糸走行溝の前記第1方向と直交する第2方向における一方側の開放端と対向する位置において、前記第1方向及び前記第2方向の両方に直交する第3方向に関して並んで配置された少なくとも2つの断熱ブロックと、前記少なくとも2つの断熱ブロックの前記第1方向の少なくとも一方側に配置された閉鎖部材と、前記少なくとも2つの断熱ブロックの前記第1方向の少なくとも前記一方側に配置された対向壁と、を備えている。隣り合う前記断熱ブロックの間のすき間は、前記糸走行溝に糸を挿入する際の通路を構成し、前記対向壁には、前記第1方向に関して前記通路と対向する部分に、前記通路を介して前記糸走行溝に糸を挿入する際に糸が通るスリットが形成されている。前記閉鎖部材は、前記スリットの少なくとも一部を閉鎖する閉鎖位置と、前記スリットを閉鎖しない退避位置と、の間で移動可能である。
【0007】
本発明では、閉鎖部材を閉鎖位置に配置することで、糸を加熱する際に温められた通路(隣り合う断熱ブロックの間のすき間)の空気が対向壁に形成されたスリットから流出するのを抑制することができる。したがって、消費電力を削減することができる。また、閉鎖部材を退避位置とすることで、通路(隣り合う断熱ブロックの間のすき間)を介して糸走行溝に糸を挿入する際に、閉鎖部材により糸の進路が阻まれることがない。
【0008】
第2の発明にかかる糸加熱装置では、第1の発明において、前記閉鎖部材及び前記対向壁は、前記少なくとも2つの断熱ブロックの前記第1方向の両側にそれぞれ配置されている。
【0009】
本発明では、閉鎖部材により、糸を加熱する際に温められた空気が通路(隣り合う断熱ブロックの間のすき間)における第1方向の両端部からスリットを介して流出するのを抑制することができる。したがって、消費電力を確実に削減することができる。
【0010】
第3の発明にかかる糸加熱装置では、第1及び第2の発明において、前記閉鎖部材は、前記閉鎖位置にあるとき、前記第1方向から視て前記通路の全域と対向する。
(【0011】以降は省略されています)

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