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公開番号2024079595
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2023186846
出願日2023-10-31
発明の名称糸加熱装置及び仮撚加工機
出願人TMTマシナリー株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類D02J 1/22 20060101AFI20240604BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】消費電力を低減しつつ、接糸部材の取り外し作業を容易とする。
【解決手段】接糸部材54a、54bは、加熱部材52によって画定された凹溝53a、53bであって、所定の延在方向に沿って延びており、且つ、延在方向と直交する上下方向の一方側(下方側)に開口した凹溝53a、53bの各々に着脱可能に取り付けられている。機台長手方向に並んで配置された、側方断熱部材71、73及び中央断熱部材72を備えている。中央断熱部材72と側方断熱部材71、73との間のすき間は、凹溝53a、53bに取り付けられた接糸部材54a、54bまでそれぞれ糸Ya、Ybを導く際の導糸通路58a、58bを構成する。凹溝53a、53bの各々と上下方向に関して対向する対向領域59a(59b)には、中央断熱部材72が配置されており、対向領域59a(59b)に配置された中央断熱部材72は、取り外し可能に構成されている。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
糸が走行する凹溝であって、且つ、前記凹溝の延びる方向である延在方向と直交する直交方向の一方側に開放された前記凹溝が1以上形成されており、前記凹溝を走行する糸を加熱可能な糸加熱装置であって、
前記延在方向に沿って延びていると共に前記凹溝の少なくとも一部を画定し、前記凹溝を走行する糸を加熱するための加熱部材と、
前記1以上の凹溝の各々に1以上着脱可能に取り付けられ、前記凹溝を走行する糸と接触可能な接糸部材と、
前記延在方向及び前記直交方向の両方に直交する幅方向に並んで配置された2以上の断熱部材と、を備えており、
隣り合う2つの前記断熱部材の間のすき間が、前記凹溝に取り付けられた前記接糸部材まで糸を導く際の導糸通路を構成し、
前記1以上の凹溝の各々と前記直交方向に関して対向する対向領域には、前記2以上の断熱部材のうちの少なくとも1つの断熱部材の少なくとも一部が配置されており、
前記対向領域に配置された全ての前記断熱部材は、取り外し可能に構成されていることを特徴とする糸加熱装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記2以上の断熱部材のうちの少なくとも1つは、前記対向領域の外に配置されており、且つ、取り外し不能に構成されており、前記対向領域に配置された前記断熱部材の取り外しに伴って移動しない請求項1に記載の糸加熱装置。
【請求項3】
前記導糸通路における糸の入口である導糸口の前記幅方向に関する長さは、前記凹溝の前記幅方向に関する長さよりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の糸加熱装置。
【請求項4】
1つの前記対向領域に配置される前記断熱部材は1つであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の糸加熱装置。
【請求項5】
前記断熱部材は、少なくとも1つの前記凹溝の前記対向領域に配置された第1断熱部材と、前記幅方向において前記第1断熱部材と並んで配置された第2断熱部材と、を含んでおり、
前記第1断熱部材と前記第2断熱部材との間のすき間が、前記導糸通路を構成し、
前記直交方向に沿って延び且つ前記幅方向に関して前記凹溝の中心を通る仮想直線を想定したとき、前記延在方向から視て、前記第1断熱部材における前記第2断熱部材との対向面は、前記仮想直線に対して傾斜しており、且つ、前記仮想直線に対して、前記直交方向の前記一方側の端部が前記第2断熱部材側に位置し、前記直交方向の他方側の端部が前記第2断熱部材とは反対側に位置していることを特徴とする請求項4に記載の糸加熱装置。
【請求項6】
前記凹溝は、前記幅方向に並んで複数配置されており、
前記幅方向に関して隣り合う2つの前記凹溝の各々と前記直交方向に関して対向する2つの前記対向領域に、1つの前記断熱部材が跨って配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の糸加熱装置。
【請求項7】
前記断熱部材は、前記幅方向において隣り合う2つの前記凹溝の各々と前記直交方向に関して対向する2つの前記対向領域に跨って配置された1つの中央断熱部材と、前記幅方向において前記1つの中央断熱部材の両側に配置された2つの側方断熱部材と、を含んでおり、
前記1つの中央断熱部材と前記2つの側方断熱部材との間のすき間が、前記2つの凹溝に取り付けられた前記接糸部材までそれぞれ糸を導く際の前記導糸通路を構成し、
前記1つの中央断熱部材は、前記延在方向から視て、前記直交方向の他方側から前記一方側に向かって広がる台形形状を有しており、
前記延在方向から視たとき、前記1つの中央断熱部材における前記直交方向の前記他方側の端部は、前記直交方向に沿って延び且つ前記幅方向に関して前記2つの凹溝の中心をそれぞれ通る2本の仮想直線の間に位置していることを特徴とする請求項6に記載の糸加熱装置。
【請求項8】
前記延在方向から視たとき、前記1つの中央断熱部材における前記直交方向の前記他方側の端部は、前記直交方向に関して前記2つの凹溝とそれぞれ対向することを特徴とする請求項7に記載の糸加熱装置。
【請求項9】
前記延在方向から視たとき、前記1つの中央断熱部材における前記直交方向の前記一方側の端部は、前記2つの対向領域の外側まで延びていることを特徴とする請求項7又は8に記載の糸加熱装置。
【請求項10】
前記2つの側方断熱部材において前記幅方向に関して前記1つの中央断熱部材とそれぞれ対向する2つの面は、前記直交方向の前記他方側の端部間の前記幅方向に関する間隔が、前記直交方向の前記一方側の端部間の前記幅方向に関する間隔に比べて短いことを特徴とする請求項7~9のいずれか1項に記載の糸加熱装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、糸を加熱する糸加熱装置及び仮撚加工機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、走行している糸を仮撚加工する仮撚加工機に設けられた加熱装置(糸加熱装置)が開示されている。かかる加熱装置は、シーズヒータ(熱源)と、シーズヒータによって加熱される加熱体(加熱部材)と、糸と接触する接糸面を有しており、加熱体によって加熱される接触プレート(接糸部材)と、を有する。接触プレートは、一部が加熱体で画定された凹溝であって、所定の延在方向に沿って延びており、且つ、延在方向と直交する直交方向の一方側に開口した凹溝に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-194631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような糸加熱装置では、熱源からの熱が凹溝の内部空間を介して外部に放出されるのを抑制し、消費電力を低減することが望まれている。そこで、直交方向に関して凹溝と対向する位置に断熱部材を配置することが考えられる。
【0005】
ところで、糸加熱装置の接糸部材は、汚れや融着した糸などを除去するメンテナンスを行うために定期的に凹溝から取り外す必要がある。上述のような断熱部材が配置されている場合には、接糸部材は、直交方向に取り外すことはできない。したがって、接糸部材は、延在方向に取り外すこととなる。接糸部材を延在方向に取り外す場合には、糸道上に位置するガイドや他の装置などと接糸部材との干渉を避ける必要がある。具体的には、糸道上に位置するガイドなどを移動させたり、糸加熱装置自身を回転させたりする必要が生じる。これらの作業は煩雑であり、操作性が悪い。
【0006】
本発明の目的は、消費電力を低減しつつ、接糸部材の取り外し作業を容易とする糸加熱装置及び仮撚加工機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明にかかる糸加熱装置は、糸が走行する凹溝であって、且つ、前記凹溝の延びる方向である延在方向と直交する直交方向の一方側に開放された前記凹溝が1以上形成されており、前記凹溝を走行する糸を加熱可能な糸加熱装置であって、前記延在方向に沿って延びていると共に前記凹溝の少なくとも一部を画定し、前記凹溝を走行する糸を加熱するための加熱部材と、前記1以上の凹溝の各々に1以上着脱可能に取り付けられ、前記凹溝を走行する糸と接触可能な接糸部材と、前記延在方向及び前記直交方向の両方に直交する幅方向に並んで配置された2以上の断熱部材と、を備えており、隣り合う2つの前記断熱部材の間のすき間が、前記凹溝に取り付けられた前記接糸部材まで糸を導く際の導糸通路を構成し、前記1以上の凹溝の各々と前記直交方向に関して対向する対向領域には、前記2以上の断熱部材のうちの少なくとも1つの断熱部材の少なくとも一部が配置されており、前記対向領域に配置された全ての前記断熱部材は、取り外し可能に構成されている。
【0008】
本発明では、断熱部材により、凹溝の内部空間を介して熱が外部に放出されるのを抑制し、消費電力を低減できる。また、糸をセットするために凹溝に取り付けられた接糸部材まで糸を導く際には、断熱部材を取り外す必要なく、導糸通路を介して糸を導くことができる。したがって、糸をセットする際も断熱部材により外部に熱が放出されるのを抑制し、消費電力を低減できる。さらに、対向領域に配置された全ての断熱部材を取り外すことにより、直交方向に関して凹溝と対向する対向領域を解放することができる。これにより、凹溝に取り付けられた接糸部材を直交方向に取り外すことが可能となる。したがって、接糸部材を延在方向に取り外す場合のように、糸道上に位置するガイドなどを移動させたり、糸加熱装置自身を回転させたりする煩雑な作業を行う必要がない。よって、接糸部材の取り外し作業が容易である。
【0009】
第2の発明にかかる糸加熱装置では、第1の発明において、前記2以上の断熱部材のうちの少なくとも1つは、前記対向領域の外に配置されており、且つ、取り外し不能に構成されており、前記対向領域に配置された前記断熱部材の取り外しに伴って移動しない。
【0010】
本発明では、接糸部材を凹溝から取り外す際に、取り外す必要のない断熱部材まで誤って取り外してしまうのを避けることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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