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公開番号2024039217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143602
出願日2022-09-09
発明の名称排気管
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類F01N 13/08 20100101AFI20240314BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】インシュレータで覆うことができないフランジ近傍の遮熱性や断熱性を向上することができる排気管を提供することを提供する。
【解決手段】排気管1は、外管2と、外管2の周囲を覆うインシュレータ4と、外管2の内部に設けられた内管3と、を有し、内管3は、上流側が外管2に接続されて、外管2との接続箇所から下流端3dに至るまで、外管2の内周面2aとの間に空洞部3bを形成しながら下流側に延び、外管2は、別の排気管との接続用のフランジ2bが下流端2dに設けられており、インシュレータ4の下流端4aは、フランジ2bから上流側に所定距離Lだけ離れた位置に設定されており、内管3の下流端3dは、インシュレータ4の下流端4aを超えるまで下流側に延び、かつ、フランジ2bの直前まで下流側に延びている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の排気ガスを導く排気通路の一部を形成する排気管であって、
外管と、
前記外管の周囲を覆うインシュレータと、
前記外管の内部に設けられた内管と、
を有し、
前記内管は、上流側が前記外管に接続されて、前記外管との接続箇所から下流端に至るまで、前記外管の内周面との間に空洞部を形成しながら下流側に延び、
前記外管は、別の排気管との接続用のフランジが下流端に設けられており、
前記インシュレータの下流端は、前記フランジから上流側に所定距離だけ離れた位置に設定されており、
前記内管の下流端は、前記インシュレータの下流端を超えるまで下流側に延びており、
前記内管の下流端は、前記フランジの直前まで下流側に延びている、
排気管。
続きを表示(約 97 文字)【請求項2】
請求項1に記載の排気管であって、
前記外管の下流端に設けられた前記フランジは、排気ガス浄化装置の流入端に設けられたフランジに接続される、
排気管。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気ガスを導く排気通路の一部を形成する排気管に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関を搭載した車両には、内燃機関で生じた燃焼ガスを排気ガスとして外部へ導く排気管が備えられている。排気管は、通常車両下面に沿って配置されるうえ、排気ガスによって非常に高温となっている。
【0003】
そのため、舗装されていない場所を走行する際、枯草等が排気管に触れて引火するおそれがある。また、排気管からの放熱で排気ガスの温度が下がり、触媒の浄化能力を十分に発揮させることができない可能性が有る。そこで、排気管を筒状のインシュレータで覆って、排気管の内部と外部の間を2層以上の構造とし、遮熱や断熱を行う技術が知られている。
【0004】
例えば特許文献1は、内部を流れる排気の流れ方向が変えられた単数または複数の屈曲部が形成された排気管を覆うインシュレータが開示されている。インシュレータは、排気管の少なくとも1つの屈曲部と、当該屈曲部から所定距離だけ車両の前方側の排気管と、を周方向に覆う筒状の形状を有し、覆った個所の前記排気管からの熱を遮断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-76045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されたようなインシュレータを用いて、排気管の全域を覆うことは困難であり、製造の都合上、インシュレータで覆えない部分が残ってしまうという問題があった。具体的には、上流側の排気管に設けられたフランジと、下流側の排気管に設けられたフランジとを接続することで、これら排気管同士を連結するような場合、製造の都合上、インシュレータをフランジに近接させることができない。そのため、インシュレータとフランジの間に隙間が空いて、インシュレータに覆われない部分が生じてしまう。排気管においてこのような部分が存在すると、上述のような枯草の引火や、触媒の浄化能力の低下が起こる可能性があり、好ましくない。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、インシュレータで覆うことができないフランジ近傍の遮熱性や断熱性を向上することができる排気管を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するため本開示による排気管は、内燃機関の排気ガスを導く排気通路の一部を形成する排気管であって、外管と、前記外管の周囲を覆うインシュレータと、前記外管の内部に設けられた内管と、を有し、前記内管は、上流側が前記外管に接続されて、前記外管との接続箇所から下流端に至るまで、前記外管の内周面との間に空洞部を形成しながら下流側に延び、前記外管は、別の排気管との接続用のフランジが下流端に設けられており、前記インシュレータの下流端は、前記フランジから上流側に所定距離だけ離れた位置に設定されており、前記内管の下流端は、前記インシュレータの下流端を超えるまで下流側に延びており、前記内管の下流端は、前記フランジの直前まで下流側に延びている。
【0009】
これによれば、内管の下流端が外管とフランジとの境界に位置する結果、インシュレータで覆われず外管が露出している全域が2層構造となり、遮熱性や断熱性をより向上することができる。また、排気管の製造時において外管の外周面にフランジを溶接する際には、専用の治具(外管に挿入することで外管の径を補正するための治具)を用いて溶接している。このような治具をセットする際も、内管の下流端が外管とフランジとの境界に位置しているため、外管の下流側から挿入した治具を、内管の下流端に当たるまで押し込むだけで、適切な位置で位置決めすることができる。
【0010】
上記排気管において、前記外管の下流端に設けられた前記フランジは、排気ガス浄化装置の流入端に設けられたフランジに接続されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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