意匠ウォッチ

発行日2024-12-27
公報種別意匠公報(S)
登録番号1787975
登録日2024-12-18
意匠に係る物品連結用パイプクランプ
意匠分類L1-53(仮設工事用品)
出願番号2024010394
出願日2024-05-23
意匠権者株式会社国元商会
代理人個人,個人
意匠に係る物品の説明本案意匠に係る物品(以下、本案物品と略称する)は、添付の使用場所を示す参考図に示すように、橋体や高架道路の建築や補修作業時に、作業対象の下側に仮設される作業足場や落下物受けとなる床用張設材と、当該床用張設材の側辺から立ち上がる側面防護材とから成る仮設構造体を構築する際に活用できる。前記床用張設材や側面防護材は、長方形状のもので、長さ方向に沿った左右一対の側枠間に、足場用板材、防護ネット、防護板などが張設されている。前記左右一対の側枠は、側面防護材や床用張設材の端辺から突出し、この左右一対の側枠の突出端部間に、側面防護材や床用張設材との連結に利用される連結用鋼管が架設されている。上記の仮設構造体を構築する際には、床用張設材や側面防護材が夫々の長さ方向に対して直角向きの巾方向に所要枚数が連結されて必要巾の床用張設材や側面防護材が構成される。床用張設材に関しては、その長さ方向にも必要枚数の床用張設材が連結されるのが一般的である。而して最終的には、仮設構造体の巾方向の端にある床用張設材の長さ方向外端にある連結用鋼管と、側面防護材の下端に位置する連結用鋼管とを連結する連結手段が必要になるが、本案物品は、この連結手段として活用できるのである。本案物品は、ベース部材の長さ方向両端部の表面側に、外径50mm程度の鋼管を挟持締結できる同一サイズの従来周知の2つのパイプクランプが取り付けられたものであるが、両パイプクランプは、平面図で示されるように、ベース部材の長さ方向に対して斜めで且つ互いに平行な向きであり、そして両パイプクランプが挟持する2本の互いに平行な鋼管の間に所定の空間が確保されるように、一方のパイプクランプの受け部材の先端部(締結ボルトの係合部)と他方のパイプクランプの受け部材の軸支部とが互いに重なるように配置されている(正面図及び背面図参照)という特徴がある。本案物品の具体的な使用方法を、添付の使用状態を示す参考図に基づいて説明すると、本案物品を、両パイプクランプの受け部材の先端部(締結ボルトの係合部)が上向きとなる姿勢で且つベース部材が床用張設材と側面防護材との連結箇所の外側に位置する状態において、下側となるパイプクランプの受け部材と押さえ部材との間で床用張設材の連結用鋼管を挟持させると共に締結ボルトで締結し、上側となるパイプクランプの受け部材と押さえ部材との間で側面防護材の下端の連結用鋼管を挟持させると共に締結ボルトで締結する。この操作によって床用張設材と側面防護材とが、それぞれの連結用鋼管と本案物品とを介してL字状に連結されるが、このときの床用張設材に対する側面防護材の起立角度は、床用張設材の連結用鋼管に対する本案物品の取付け角度と、側面防護材の連結用鋼管に対する本案物品の取付け角度を調整することにより、自由に変化させることができる。又、使用状態を示す参考図からも明白なように、両パイプクランプの締結ボルトは、床用張設材と側面防護材とで囲まれる作業空間に向かっており、当該締結ボルトのナットの締め付け及び捩じ戻し作業が前記作業空間内で安全且つ容易に行える。
意匠の説明

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