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公開番号2025164752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2025068297
出願日2025-04-17
発明の名称偏光板及び光学表示装置
出願人三星エスディアイ株式会社,SAMSUNG SDI Co., LTD.
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類G02B 5/30 20060101AFI20251023BHJP(光学)
要約【課題】高温高湿で長期間放置した後、偏光子から溶出されたヨウ素の位相差層への浸透を十分に防止する偏光板を提供する。
【解決手段】偏光子、及び前記偏光子の下部面に順次積層された第1接着層及び第1位相差層を含み、前記第1位相差層は、UVA波長領域での光透過率が1.0%以下で、前記第1接着層は、硬化性化合物及び光開始剤を含む非(メタ)アクリル型組成物の硬化物を含み、前記硬化性化合物は、(A)エポキシ系化合物を含み、前記エポキシ系化合物は、2官能脂環族エポキシ系化合物、2官能芳香族エポキシ系化合物及び2官能脂肪族エポキシ系化合物の混合物を含み、前記光開始剤は、ヨードニウム系光酸発生剤及びアントラセン系光増減剤の混合物を含み、前記アントラセン系光増減剤は、前記硬化性化合物100重量部に対して0.5重量部以上で含まれる偏光板を構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
偏光子、及び前記偏光子の下部面に順次積層された第１接着層及び第１位相差層を含み、
前記第１位相差層は、ＵＶＡ波長領域での光透過率が１．０％以下で、
前記第１接着層は、硬化性化合物及び光開始剤を含む非（メタ）アクリル型組成物の硬化物を含み、
前記硬化性化合物は、（Ａ）エポキシ系化合物を含み、
前記（Ａ）エポキシ系化合物は、２官能脂環族エポキシ系化合物、２官能芳香族エポキシ系化合物及び２官能脂肪族エポキシ系化合物の混合物を含み、
前記光開始剤は、ヨードニウム系光酸発生剤及びアントラセン系光増減剤の混合物を含み、前記アントラセン系光増減剤は、前記硬化性化合物１００重量部に対して０．５重量部以上で含まれる、偏光板。
続きを表示（約 940 文字）【請求項２】
前記第１位相差層は、逆波長分散液晶位相差層である、請求項１に記載の偏光板。
【請求項３】
前記２官能脂環族エポキシ系化合物、前記２官能芳香族エポキシ系化合物及び前記２官能脂肪族エポキシ系化合物の総和は、前記（Ａ）エポキシ系化合物１００重量部のうち９５重量部以上で含まれる、請求項１に記載の偏光板。
【請求項４】
前記２官能脂肪族エポキシ系化合物は、前記２官能脂環族エポキシ系化合物及び前記２官能芳香族エポキシ系化合物のそれぞれに対して、前記硬化性化合物中に過量で含まれる、請求項１に記載の偏光板。
【請求項５】
前記２官能芳香族エポキシ系化合物は、ビスフェノールＡのジグリシジルエーテル、ビスフェノールＦのジグリシジルエーテル、及びビスフェノールＡのプロピレンオキシドのうち１種以上を含む、請求項１に記載の偏光板。
【請求項６】
前記２官能脂肪族エポキシ系化合物は、置換又は非置換の、直鎖型又は分岐鎖型の、炭素数３個以上のアルキレン基の主鎖を有するジグリシジルエーテル系化合物、置換又は非置換の、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドを分子内に有するジグリシジルエーテル系化合物のうち１種以上を含む、請求項１に記載の偏光板。
【請求項７】
前記（Ａ）エポキシ系化合物１００重量部のうち、
前記２官能脂環族エポキシ系化合物は５重量部乃至３０重量部、
前記２官能芳香族エポキシ系化合物は５重量部乃至６０重量部、
前記２官能脂肪族エポキシ系化合物は２５重量部乃至７０重量部で含まれる、請求項１に記載の偏光板。
【請求項８】
前記ヨードニウム系光酸発生剤：前記アントラセン系光増減剤の重量比は、３：１乃至１０：１である、請求項１に記載の偏光板。
【請求項９】
前記ヨードニウム系光酸発生剤は、ジアリールヨードニウム系光酸発生剤である、請求項１に記載の偏光板。
【請求項１０】
前記アントラセン系光増減剤は、ジアルコキシアントラセン系光増減剤である、請求項１に記載の偏光板。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、偏光板及び光学表示装置に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
ＯＬＥＤなどの発光素子表示装置は、偏光板を必要としない。しかし、発光素子表示装置は、電極の露出による外部光の反射によって視認性及びコントラストが低くなるという問題を有するので、パネル上に反射防止用偏光板を備えることが好ましい。反射防止用偏光板としては、偏光子及び位相差層で構成される円偏光板が知られている。位相差層は、樹脂を延伸させて製造されてもよいが、偏光板の薄型化のために液晶位相差層が使用されてもよい。
【０００３】
液晶位相差層は、接着層によって偏光子に貼り合わされてもよい。液晶位相差層が偏光子に高い剥離力で接着されることが好ましい。また、偏光板を高温高湿で長期間放置した後、偏光子から溶出されたヨウ素によって液晶位相差層及び／又は光学表示装置用パネルの色変化及び基板の腐食が起こらないことが好ましい。
【０００４】
本発明の背景技術は、特開２０１４－０３２２７０号公報に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１４－０３２２７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明の目的は、高温高湿で長期間放置した後、偏光子から溶出されたヨウ素の位相差層への浸透を十分に防止する偏光板を提供することにある。
【０００７】
本発明の他の目的は、ＵＶＡ波長領域での光透過率が１．０％以下である位相差層と偏光子又は保護層との間の剥離力が高い偏光板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の一観点は、偏光板である。
【０００９】
前記偏光板は、偏光子、及び前記偏光子の下部面に順次積層された第１接着層及び第１位相差層を含み、前記第１位相差層は、ＵＶＡ波長領域での光透過率が１．０％以下で、前記第１接着層は、硬化性化合物及び光開始剤を含む非（メタ）アクリル型組成物の硬化物を含み、前記硬化性化合物はエポキシ系化合物を含み、前記エポキシ系化合物は、２官能脂環族エポキシ系化合物、２官能芳香族エポキシ系化合物及び２官能脂肪族エポキシ系化合物の混合物を含み、前記光開始剤は、ヨードニウム系光酸発生剤及びアントラセン系光増減剤の混合物を含み、前記アントラセン系光増減剤は、前記硬化性化合物１００重量部に対して０．５重量部以上で含まれる。
【００１０】
本発明の他の観点は、光学表示装置である。
（【００１１】以降は省略されています）

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