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公開番号2025162239
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2024065384
出願日2024-04-15
発明の名称ヘッドカバー
出願人株式会社プロギア
代理人個人
主分類A63B 60/62 20150101AFI20251020BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】長期使用によってもクラブヘッドの番手を表す数字を視認することを可能としたヘッドカバーを提供する。
【解決手段】ヘッドカバー12は、クラブヘッド14に装着されるものであり、カバー本体部18とクラブヘッド装脱用カバー片20とを含んで構成されている。カバー本体部18の端部とクラブヘッド装脱用カバー片20の端部との間に、クラブヘッド14を装脱するための装脱口22が設けられ、また、カバー本体部18に、クラブヘッド14の番手を表す数字をカバー本体部18の外部に露出させ数字の上を覆う部材が何も設けられていない開口部24が設けられている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
クラブヘッドのブレード部のヒール部側の箇所及びこの箇所に接続するホーゼル部の箇所を除いた前記クラブヘッドの箇所を覆うカバー本体部と、
前記カバー本体部に接合され前記ブレード部の前記ヒール部側の箇所とこの箇所に接続するホーゼル部の箇所を覆うクラブヘッド装脱用カバー片とを備え、
前記カバー本体部の端部と前記装脱用カバー片の端部との間にクラブヘッドの装脱口が設けられ、
前記カバー本体部は柔軟性を有する素材で形成されその表面は撥水性を有し、
前記クラブヘッド装脱用カバー片は、伸縮性を有する素材で形成され、
前記カバー本体部に、クラブヘッドのソール面に形成されたクラブヘッドの番手を表す数字を前記カバー本体部の外部に露出させ前記数字の上を覆う部材が何も設けられていない開口部が形成されている、
ことを特徴とするヘッドカバー。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記カバー本体部は、前記クラブヘッドのフェース面側を覆う第1カバー分割体と、前記クラブヘッドの背面側を覆う第2カバー分割体とで構成され、
前記第1カバー分割体と前記第2カバー分割体とは、前記クラブヘッドに前記ヘッドカバーが装着された状態で、前記フェース面、前記背面を覆う箇所では前記フェース面の仮想延長面上において接合されると共に、前記ホーゼル部を覆う箇所では前記接合された箇所に連続して接合され、
前記第1カバー分割体と前記第2カバー分割体とが接合された箇所は、前記ヘッドカバーの内部に突出しつつ前記フェース面の仮想延長面上に沿って延在する接合突条部を構成しており、
前記接合突条部は、前記クラブヘッドの前記フェース面と前記ソール面とが交わるリーディングエッジ側の前記ソール面の端部に接触可能で前記ソール面に沿って延在し前記ソール面の端部を前記ヘッドカバーの内部に案内する第1突条部と、前記クラブヘッドの前記フェース面とトウ部とが交わるトウ部エッジ側の前記トウ部の端部に接触可能で前記トウ部に沿って延在し前記トウ部の前記ヘッドカバー内部への挿入限界を決定する第2突条部とを含んで構成され、
前記第1突条部の延在方向の一部は中断され、この中断された箇所では、前記第1突条部を構成する前記第1カバー分割体の縁部に連続して延在する前記第1カバー分割体の直線縁部が位置しており、
前記開口部は、前記直線縁部と、前記直線縁部に対して開放状に前記第2カバー分割体の端部に形成された切り欠きとで構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドカバー。
【請求項3】
前記第1カバー分割体と前記第2カバー分割体とは、前記ヘッドカバーの表面を形成する柔軟性および撥水性を有する表生地と、前記ヘッドカバーの内面を形成する柔軟性および吸水性を有する裏生地とを含んで構成され、
前記切り欠きの縁部は、前記第2カバー分割体の前記表生地の縁部寄りの部分が前記ヘッドカバーの内部に折り返されて2つ折りにされると共に、前記第2カバー分割体の前記裏生地の縁寄りの部分が前記ヘッドカバーの内部に折り返されて2つ折りにされ、それら2つ折りにされた部分が接合されて形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載のヘッドカバー。
【請求項4】
前記第2カバー分割体の厚さは、前記第1カバー分割体の厚さよりも大きい寸法で形成されている、
ことを特徴とする請求項3記載のヘッドカバー。
【請求項5】
細幅の装飾用分割体が前記装飾用分割体の長手方向に延在し柔軟性を有するロッドを挟んで2つ折りされることで、2つ折りされた折曲部と、前記折曲部に接続された一対の装飾帯とが設けられ、
前記接合突条部は、前記第1カバー分割体の前記表生地の縁部寄り部分が前記ヘッドカバーの内部に折り返された第1折り返し部と、前記第2カバー分割体の前記表生地の縁部寄り部分が前記ヘッドカバーの内部に折り返された第2折り返し部と、それら第1折り返し部の表面と第2折り返し部の表面間に前記折曲部が前記ヘッドカバーの外部に位置するように挟持された前記一対の装飾帯と、前記第1折り返し部の裏面に重ね合わされた前記第1カバー分割体の前記裏生地の縁部と、前記第2折り返し部の裏面に重ね合わされた前記第2カバー分割体の前記裏生地の縁部とが接合されて構成され、
前記直線縁部は、前記第1カバー分割体の前記第1折り返し部と、前記第1折り返し部の表面に一対の装飾帯のうちの一方の装飾帯が接合された前記装飾用分割体と、前記第1カバー分割体の前記裏生地の縁部寄りの部分が2つ折りされ前記一対の装飾帯のうちの他方の装飾帯に接合された部分とで形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載のヘッドカバー。
【請求項6】
前記クラブへッドは、前記フェース面、前記背面を含むヘッド本体と、前記ヘッド本体から突出するホーゼル部とを備え、
前記第1カバー分割体は、前記フェース面を覆うフェース面被覆片と、前記フェース面被覆片に接続され、前記フェース面に接続する前記ホーゼル部の部分から前記ホーゼル部に結合され前記ホーゼル部に近接したシャフトの部分を覆う第1ホーゼル部被覆片とを有し、
前記第2カバー分割体は、前記フェース面を除いた残りの前記ヘッド本体の箇所を覆う背面被覆片と、前記背面被覆片に接続され、前記背面に接続する前記ホーゼル部から前記ホーゼル部に結合され前記ホーゼル部に近接したシャフトの部分を覆う第2ホーゼル部被覆片とを有し、
前記クラブヘッドに前記ヘッドカバーが装着された状態で、前記ヘッド本体から離れた前記フェース面被覆片の先端と前記背面被覆片との先端は第1隙間を空けて対向しており、また、前記クラブヘッドのヒール部側のブレード部の半部に対向する部分と、このヒール部側のブレード部の半部に接続する前記ホーゼル部の部分に対向する部分では、前記フェース面被覆片と前記背面被覆片および前記第1ホーゼル部被覆片と前記第2ホーゼル部被覆片とは接合されておらず第2隙間を空けて対向しており、
前記クラブヘッド装脱用カバー片は、前記クラブヘッドに前記ヘッドカバーが装着された状態で、前記第1隙間寄りの前記第2隙間の部分である第3隙間を残して前記第2隙間の前記クラブヘッド寄りの部分を閉塞するように前記フェース面被覆片と前記背面被覆片とに接合されると共に、前記第1ホーゼル部被覆片と前記第2ホーゼル部被覆片とに接合され、前記クラブヘッドに前記ヘッドカバーが装着された状態で、ブレード部のヒール部側の箇所及びこの箇所に接続する前記ホーゼル部の全長を覆っており、
前記挿脱口は、前記第1隙間と、前記第3隙間とで形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドカバー。
【請求項7】
前記第1カバー分割体の厚さと前記第2カバー分割体の厚さとは異なる、
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドカバー。
【請求項8】
前記開口部の近傍の前記ヘッドカバー部分に面ファスナーを介して着脱可能に取り付けられ前記開口部を閉塞する前記ヘッドカバーとは別体でクラブヘッドの番手を表す数字が表示された蓋体が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アイアンに用いられて好適なヘッドカバーに関する。
続きを表示(約 8,200 文字)【背景技術】
【0002】
アイアンはヘッドカバーを付けずにそのままゴルフバック(キャディバック)に入れて使用される場合が多い。
そのため、プレー時や運搬時に、クラブヘッドどうしが当たり、クラブヘッドのフェース面や背面に傷が付き易い。
特に、クラブヘッドの背面には複数の角部が存在しており、運搬時やゴルフバックへのアイアンの戻し時に、クラブヘッドの背面どうしが当たり、フェース面よりも背面が傷つき易く、長期使用によりこのような傷は顕著となる。
そのため、高価なアイアンを購入したプレーヤーにとっては、このような傷は耐え難いものとなる。
一方、アイアンは、通常、5番アイアンや6番アイアン、7番アイアンからピッチングウェッジまでの間の4本から6本程度の本数をゴルフバックに入れて使用される場合が多く、全てのアイアンのクラブヘッドにヘッドカバーを装着した場合、使用したい番手のアイアンがどのアイアンかが分からず、プレーに支障を来す。
また、ヘッドカバーに番手を印字した物もあるが、個々のヘッドカバーの体積が大きいのでキャディバッグに全番手を入れた時に嵩張り、必要な番手を取り出しにくいことやキャディバッグフードカバーのファスナーが破損することもある。
このような不具合を解消するため、従来、ソール面に形成された、クラブヘッドの番手を表す数字に対応するヘッドカバーの箇所に開口部を設け、この開口部を透明なシリカゲルからなる薄板材で閉塞したヘッドカバーが提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3130027号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のヘッドカバーでは、長期使用により紫外線により薄板材が白濁し、クラブヘッドの番手を表す数字を視認できなくなる不具合があった。
本発明は、前記事情に鑑み案出されたものであり、長期使用によってもクラブヘッドの番手を表す数字を視認することを可能としたヘッドカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を達成するために、本発明の一実施の形態は、クラブヘッドのブレード部のヒール部側の箇所及びこの箇所に接続するホーゼル部の箇所を除いた前記クラブヘッドの箇所を覆うカバー本体部と、前記カバー本体部に接合され前記ブレード部の前記ヒール部側の箇所とこの箇所に接続するホーゼル部の箇所を覆うクラブヘッド装脱用カバー片とを備え、前記カバー本体部の端部と前記装脱用カバー片の端部との間にクラブヘッドの装脱口が設けられ、前記カバー本体部は柔軟性を有する素材で形成されその表面は撥水性を有し、前記クラブヘッド装脱用カバー片は、伸縮性を有する素材で形成され、前記カバー本体部に、クラブヘッドのソール面に形成されたクラブヘッドの番手を表す数字を前記カバー本体部の外部に露出させ前記数字の上を覆う部材が何も設けられていない開口部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記カバー本体部は、前記クラブヘッドのフェース面側を覆う第1カバー分割体と、前記クラブヘッドの背面側を覆う第2カバー分割体とで構成され、前記第1カバー分割体と前記第2カバー分割体とは、前記クラブヘッドに前記ヘッドカバーが装着された状態で、前記フェース面、前記背面を覆う箇所では前記フェース面の仮想延長面上において接合されると共に、前記ホーゼル部を覆う箇所では前記接合された箇所に連続して接合され、前記第1カバー分割体と前記第2カバー分割体とが接合された箇所は、前記ヘッドカバーの内部に突出しつつ前記フェース面の仮想延長面上に沿って延在する接合突条部を構成しており、前記接合突条部は、前記クラブヘッドの前記フェース面と前記ソール面とが交わるリーディングエッジ側の前記ソール面の端部に接触可能で前記ソール面に沿って延在し前記ソール面の端部を前記ヘッドカバーの内部に案内する第1突条部と、前記クラブヘッドの前記フェース面とトウ部とが交わるトウ部エッジ側の前記トウ部の端部に接触可能で前記トウ部に沿って延在し前記トウ部の前記ヘッドカバー内部への挿入限界を決定する第2突条部とを含んで構成され、前記第1突条部の延在方向の一部は中断され、この中断された箇所では、前記第1突条部を構成する前記第1カバー分割体の縁部に連続して延在する前記第1カバー分割体の直線縁部が位置しており、前記開口部は、前記直線縁部と、前記直線縁部に対して開放状に前記第2カバー分割体の端部に形成された切り欠きとで構成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記第1カバー分割体と前記第2カバー分割体とは、前記ヘッドカバーの表面を形成する柔軟性および撥水性を有する表生地と、前記ヘッドカバーの内面を形成する柔軟性および吸水性を有する裏生地とを含んで構成され、前記切り欠きの縁部は、前記第2カバー分割体の前記表生地の縁部寄りの部分が前記ヘッドカバーの内部に折り返されて2つ折りにされると共に、前記第2カバー分割体の前記裏生地の縁寄りの部分が前記ヘッドカバーの内部に折り返されて2つ折りにされ、それら2つ折りにされた部分が接合されて形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記第2カバー分割体の厚さは、前記第1カバー分割体の厚さよりも大きい寸法で形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、細幅の装飾用分割体が前記装飾用分割体の長手方向に延在し柔軟性を有するロッドを挟んで2つ折りされることで、2つ折りされた折曲部と、前記折曲部に接続された一対の装飾帯とが設けられ、前記接合突条部は、前記第1カバー分割体の前記表生地の縁部寄り部分が前記ヘッドカバーの内部に折り返された第1折り返し部と、前記第2カバー分割体の前記表生地の縁部寄り部分が前記ヘッドカバーの内部に折り返された第2折り返し部と、それら第1折り返し部の表面と第2折り返し部の表面間に前記折曲部が前記ヘッドカバーの外部に位置するように挟持された前記一対の装飾帯と、前記第1折り返し部の裏面に重ね合わされた前記第1カバー分割体の前記裏生地の縁部と、前記第2折り返し部の裏面に重ね合わされた前記第2カバー分割体の前記裏生地の縁部とが接合されて構成され、前記直線縁部は、前記第1カバー分割体の前記第1折り返し部と、前記第1折り返し部の表面に一対の装飾帯のうちの一方の装飾帯が接合された前記装飾用分割体と、前記第1カバー分割体の前記裏生地の縁部寄りの部分が2つ折りされ前記一対の装飾帯のうちの他方の装飾帯に接合された部分とで形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記クラブへッドは、前記フェース面、前記背面を含むヘッド本体と、前記ヘッド本体から突出するホーゼル部とを備え、前記第1カバー分割体は、前記フェース面を覆うフェース面被覆片と、前記フェース面被覆片に接続され、前記フェース面に接続する前記ホーゼル部の部分から前記ホーゼル部に結合され前記ホーゼル部に近接したシャフトの部分を覆う第1ホーゼル部被覆片とを有し、前記第2カバー分割体は、前記フェース面を除いた残りの前記ヘッド本体の箇所を覆う背面被覆片と、前記背面被覆片に接続され、前記背面に接続する前記ホーゼル部から前記ホーゼル部に結合され前記ホーゼル部に近接したシャフトの部分を覆う第2ホーゼル部被覆片とを有し、前記クラブヘッドに前記ヘッドカバーが装着された状態で、前記ヘッド本体から離れた前記フェース面被覆片の先端と前記背面被覆片との先端は第1隙間を空けて対向しており、また、前記クラブヘッドのヒール部側のブレード部の半部に対向する部分と、このヒール部側のブレード部の半部に接続する前記ホーゼル部の部分に対向する部分では、前記フェース面被覆片と前記背面被覆片および前記第1ホーゼル部被覆片と前記第2ホーゼル部被覆片とは接合されておらず第2隙間を空けて対向しており、前記クラブヘッド装脱用カバー片は、前記クラブヘッドに前記ヘッドカバーが装着された状態で、前記第1隙間寄りの前記第2隙間の部分である第3隙間を残して前記第2隙間の前記クラブヘッド寄りの部分を閉塞するように前記フェース面被覆片と前記背面被覆片とに接合されると共に、前記第1ホーゼル部被覆片と前記第2ホーゼル部被覆片とに接合され、前記クラブヘッドに前記ヘッドカバーが装着された状態で、ブレード部のヒール部側の箇所及びこの箇所に接続する前記ホーゼル部の全長を覆っており、前記挿脱口は、前記第1隙間と、前記第3隙間とで形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記第1カバー分割体の厚さと前記第2カバー分割体の厚さとは異なることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記開口部の近傍の前記ヘッドカバー部分に面ファスナーを介して着脱可能に取り付けられ前記開口部を閉塞する前記ヘッドカバーとは別体でクラブヘッドの番手を表す数字が表示された蓋体が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、クラブヘッドの傷を防止できると共に、長期使用によっても開口部からクラブヘッドの番手を常時視認でき、ヘッドカバーの実用的価値、商品価値を高める上で有利となる。
また、クラブヘッド装脱用カバー片は、伸縮性を有する素材で形成されているので、クラブヘッドのヘッドカバーへの挿入時や、ヘッドカバーからの取り外し時、クラブヘッド装脱用カバー片を伸ばすことで、ヘッドカバーの装脱を簡単に行なえ、ヘッドカバーの実用的価値、商品価値を高める上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、ヘッドカバーに対してリーディングエッジが第1突条部により位置決めされ、トウ部エッジが第2突条部により位置決めされた状態となっている。また、第1突条部の延在方向の一部は中断され、この中断された箇所では、第1カバー分割体の直線縁部が位置しており、開口部は、直線縁部と、第2カバー分割体の端部に形成された切り欠きとで構成され、開口部の一側は、第1突条部の延在方向を基準として設けられている。
そのため、ゴルフクラブヘッドがヘッドカバーに装着された状態で、開口部内にはクラブヘッドの番手を表す数字が常に位置し、常に視認可能な状態となっている。
したがって、ゴルフ場でのラウンド中に、あるいはゴルフ練習場において、使用する番手のゴルフクラブをゴルフバックから簡単に確実に取り出すことが可能となり、クラブヘッドの傷を防止できると共に、長期使用によっても開口部からクラブヘッドの番手を常時視認でき、ヘッドカバーの実用的価値、商品価値を高める上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、切り欠きの縁部は、第2カバー分割体の表生地の縁部寄りの部分が折り返されて2つ折りにされると共に、第2カバー分割体の裏生地の縁寄りの部分が折り返されて2つ折りにされ、それら2つ折りにされた部分が接合されて形成されているので、切り欠きの縁部は、第2カバー分割体の厚さの2倍の厚さを有し、他の第2カバー分割体の厚さに比べて厚くなっている。
そのため、切り欠きの縁部に人差し指の指先を掛け易く、また、第2カバー分割体は柔軟性を有する生地で形成されていることから、人差し指の指先を、切り欠きの縁部から開口部の内部に入れ易い。
したがって、開口部の内部に入れた人差し指の第1関節の腹部を切り欠きの縁部に掛け、この人差し指をクラブヘッドのトウ部エッジに沿って移動させることでヘッドカバーを簡単に確実に移動させることができる。
したがって、クラブヘッドの取り出しを簡単に確実に行なう上で有利となり、ヘッドカバーの実用的価値を格段と向上する上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、第2カバー分割体の厚さを、第1カバー分割体の厚さよりも大きい寸法としているので、運搬時やゴルフバックへのアイアンの戻し時に、傷つきやすいクラブヘッドの背面を保護する上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、カバー本体部を、第1カバー分割体と第2カバー分割体に装飾用分割体を加えて構成することも可能であり、装飾用分割体を加えるとヘッドカバーのデザイン性を高める上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、第1ホーゼル部被覆片と第2ホーゼル部被覆片とクラブヘッド装脱用カバー片とによりホーゼル部を覆っており、すなわち、ヘッドカバーによりクラブヘッド全ての部分を覆っているので、運搬時やゴルフバックへのアイアンの戻し時に、クラブヘッド全体の保護を図る上で有利となる。
また、装脱口は、第1隙間と第3隙間とからなり大きく形成され、クラブヘッド装脱用カバー片は伸縮性を有することから、ヘッドカバーの装脱を簡単に行なう上で有利となり、ヘッドカバーの実用的価値、商品価値を高める上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、前記第1カバー分割体の厚さと前記第2カバー分割体の厚さとを異ならせてもよく、例えば、第1カバー分割体の厚さを、第2カバー分割体の厚さよりも大きくすると、フェース面の保護を図る上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、開口部を閉塞するヘッドカバーとは別体でクラブヘッドの番手を表す数字が表示された蓋体を着脱可能に設けると、雨の日には、蓋体で開口部を閉塞した状態でヘッドカバーを使用すればよく、雨の日のクラブヘッドの濡れを防止する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態のヘッドカバーの平面図である。
図1のA矢視図である。
図2のB矢視図である。
図1のC矢視図である。
実施の形態のヘッドカバーがクラブヘッドに装着された状態を示す平面図である。
図5のA矢視図である。
図6のB矢視図である。
(A)はクラブヘッドの正面図、(B)はクラブヘッドの背面図、(C)は(B)のC-C線断面図、(D)はクラブヘッドをソール面側から見た斜視図である。
実施の形態のヘッドカバーの接合突条部およびその近傍の構成を示す断面図である。
図9から装飾用分割体を省略した接合突条部およびその近傍の構成を示す断面図である。
実施の形態のヘッドカバーの直線縁部およびその近傍の構成を示す断面図である。
図11から装飾用分割体を省略した直線縁部およびその近傍の構成を示す断面図である。
開口部に挿入した指先を切り欠きに掛けた状態を示す断面図である。
第1突条部とリーディングエッジ側のソール面の端部との位置関係を示す断面図である。
第2突条部とトウ部エッジ側のトウ部の端部との位置関係を示す断面図である。
(A)は開口部が開放された状態を示すヘッドカバーの平面図、(B)は開口部が番手を表す数字が表示された蓋体で閉塞された状態を示すヘッドカバーの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
本実施の形態では、ヘッドカバー12はアイアン用であり、まず、アイアンのクラブヘッド14の各部の名称から図8(A)~(D)を参照して説明する。
クラブヘッド14は、ヘッド本体14Aと、ヘッド本体14Aから突出しシャフト16が結合される円筒状のホーゼル部14Bとを有している。
ヘッド本体14Aは、ゴルフボールを打撃するフェース面1402と、このフェース面1402と反対に位置する背面1404と、フェース面1402の上部と背面1404の上部を接続するブレード部1406と、フェース面1402の下部と背面1404の下部を接続するソール面1408と、ホーゼル側においてフェース面1402の端部と背面1404の端部を接続するトウ部1410と、ホーゼル部14Bと離れたフェース面1402の端部と背面1404の端部を接続するヒール部1412とを備えている。
なお、フェース面1402とソール面とが交わる稜線部分をリーディングエッジ1414と呼び、フェース面1402とトウ部1410とが交わる稜線部分をトウ部エッジ1416と呼ぶ。
【0009】
図2、図7に示すようにヘッドカバー12は、クラブヘッド14に装着されるものであり、カバー本体部18とクラブヘッド装脱用カバー片20とを含んで構成されている。
カバー本体部18の端部とクラブヘッド装脱用カバー片20の端部との間に、クラブヘッド14を装脱するための装脱口22が設けられ、また、カバー本体部18に、クラブヘッド14の番手を表す数字をカバー本体部18の外部に露出させ数字の上を覆う部材が何も設けられていない開口部24が設けられている。
【0010】
図6~図8に示すように、カバー本体部18は、クラブヘッド14のブレード部1406のヒール部1412側の箇所、及びブレード部1406のヒール部1412側の箇所に接続するホーゼル部14Bの箇所を除いたクラブヘッド14の残りの箇所を覆っている。
カバー本体部18は、一枚の素材で構成してもよいが、本実施の形態では、図5、図7に示すように、カバー本体部18は、クラブヘッド14のフェース面1402側を覆う第1カバー分割体26と、クラブヘッド14の背面1404側を覆う第2カバー分割体28との2枚の片体で形成され、カバー本体部18の形状が、図1、図3、図5、図7に示すように、その内部にクラブヘッド14を挿入した状態で、クラブヘッド14の形状に沿った形状となり、クラブヘッド14にヘッドカバー12がフィットするように図られている。
詳細には、第1カバー分割体26は、フェース面1402を覆うフェース面被覆片26Aと、フェース面被覆片26Aに接続され、フェース面1402に接続するホーゼル部14Bの部分を覆う第1ホーゼル部被覆片26Bとを有している。
第2カバー分割体28は、フェース面1402を除いた残りの前記ヘッド本体14Aの箇所を覆う背面被覆片28Aと、背面被覆片28Aに接続され、背面1404に接続するホーゼル部14Bの部分を覆う第2ホーゼル部被覆片28Bとを有している。
なお、詳細には、背面被覆片28Aは、背面1404とブレード部1406とソール面1408とトウ部1410とヒール部1412とを覆う。
アイアンではピッチングウェッジのクラブヘッド14が最も大きいため、ヘッドカバー12は、その内部にピッチングウェッジのクラブヘッド14を挿入した状態で、ピッチングウェッジのクラブヘッド14の形状に沿った形状となるように図られている。
また、フェース面1402は平面であることから、図1、図3に示すように、第1カバー分割体26がフェース面1402を覆う箇所は平面形状であり、第2カバー分割体28が背面1404を覆う箇所は、背面1404に加え、ブレード部1406、トウ部1410、ソール面1408を覆うことから立体形状を呈し、したがって、第1カバー分割体26と第2カバー分割体28とはそれらの接合部を境に非対象な形状となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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