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公開番号2025103890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221591
出願日2023-12-27
発明の名称正極活物質合剤の製造方法及び電池の製造方法
出願人トヨタバッテリー株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 4/139 20100101AFI20250702BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】正極における剥離強度の低下を抑制しかつ導電性を向上させる正極活物質合剤の製造方法及び前記方法を含む電池の製造方法を提供すること。
【解決手段】正極活物質合剤の製造方法であって、複数の正極活物質粒子が凝集した正極活物質二次粒子と、第1結着樹脂及び溶媒を含み、20℃での粘度が3500mPa・s~8000mPa・sの第1結着樹脂溶液と、を混練し、第1スラリーを調製する工程と、前記第1スラリーに、非晶部の割合が20質量%~50質量%である第2結着樹脂及び溶媒を含む第2結着樹脂溶液を添加して混練し、第2スラリーを調製する工程と、を含む、正極活物質合剤の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
正極活物質合剤の製造方法であって、
複数の正極活物質粒子が凝集した正極活物質二次粒子と、
第1結着樹脂及び溶媒を含み、20℃での粘度が3500mPa・s~8000mPa・sの第1結着樹脂溶液と、
を混練し、第1スラリーを調製する工程と、
前記第1スラリーに、非晶部の割合が20質量%~50質量%である第2結着樹脂及び溶媒を含む第2結着樹脂溶液を添加して混練し、第2スラリーを調製する工程と、
を含む、正極活物質合剤の製造方法。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
下記条件A及び条件Bの少なくとも一方の条件を満たす、請求項1に記載の正極活物質合剤の製造方法。
条件A:前記第2結着樹脂溶液が導電剤を含有する。
条件B:前記第1スラリーを調製する工程の後かつ前記第2スラリーを調製する工程の前に、前記第1スラリーに、導電剤及び溶媒を含む導電剤分散液を添加して混練する工程を有する。
【請求項3】
前記第2結着樹脂溶液の20℃での粘度が300mPa・s~1500mPa・sである、請求項1に記載の正極活物質合剤の製造方法。
【請求項4】
前記正極活物質二次粒子はBET比表面積が1.70m

/g~2.00m

/gである、請求項1に記載の正極活物質合剤の製造方法。
【請求項5】
前記導電剤はカーボンナノチューブ(CNT)である、請求項2に記載の正極活物質合剤の製造方法。
【請求項6】
前記第1結着樹脂は、変性ポリフッ化ビニリデン(変性PVDF)である、請求項1に記載の正極活物質合剤の製造方法。
【請求項7】
前記第2結着樹脂は、ポリ(フッ化ビニリデン-co-ヘキサフルオロプロピレン)である、請求項1に記載の正極活物質合剤の製造方法。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の正極活物質合剤の製造方法を含む、電池の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、正極活物質合剤の製造方法及び電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池は、電気自動車、小型電子機器類(スマートフォン、パソコン)、及びエネルギー設備等に広く用いられている。
【0003】
かかるリチウムイオン二次電池の性能向上のために多くの検討がなされている。例えば、リチウムイオン二次電池用正極として、正極における正極活物質の表面を覆う結着剤および導電材の割合がある一定割合を下回らないようにした正極が開示されている(特許文献1)。
【0004】
上記正極は、構造的に安定した正極活物質を用いることで、サイクル特性の良好なリチウムイオン二次電池を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-118567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
正極において、用いる正極活物質粒子の比表面積を大きくすることで、反応面積が増加し、内部抵抗が減少するので、電池のさらなる高出力化が期待できる。しかし、比表面積の大きい正極活物質粒子としては、粒径の小さい一次粒子が集まって凝集した二次粒子が考えられるが、この二次粒子は表面に凹凸部が多い。そのため、正極活物質粒子表面の凹凸部に結着樹脂が入り込むことが多く、正極において、剥離強度の低下及び導電パス不足による導電性の低下が生じることがある。
【0007】
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、正極における剥離強度の低下を抑制しかつ導電性を向上させる正極活物質合剤の製造方法及び前記方法を含む電池の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段には、以下の態様が含まれる。
<1> 正極活物質合剤の製造方法であって、複数の正極活物質粒子が凝集した正極活物質二次粒子と、第1結着樹脂及び溶媒を含み、20℃での粘度が3500mPa・s~8000mPa・sの第1結着樹脂溶液と、を混練し、第1スラリーを調製する工程と、前記第1スラリーに、非晶部の割合が20質量%~50質量%である第2結着樹脂及び溶媒を含む第2結着樹脂溶液を添加して混練し、第2スラリーを調製する工程と、
を含む、正極活物質合剤の製造方法。
<2> 下記条件A及び条件Bの少なくとも一方の条件を満たす、<1>に記載の正極活物質合剤の製造方法。
条件A:前記第2結着樹脂溶液が導電剤を含有する。
条件B:前記第1スラリーを調製する工程の後かつ前記第2スラリーを調製する工程の前に、前記第1スラリーに、導電剤及び溶媒を含む導電剤分散液を添加して混練する工程を有する。
<3> 前記第2結着樹脂溶液の20℃での粘度が300mPa・s~1500mPa・sである、<1>又は<2>に記載の正極活物質合剤の製造方法。
<4> 前記正極活物質二次粒子はBET比表面積が1.70m

/g~2.00m

/gである、<1>~<3>のいずれか1つに記載の正極活物質合剤の製造方法。
<5> 前記導電剤はカーボンナノチューブ(CNT)である、<2>~<4>のいずれか1つに記載の正極活物質合剤の製造方法。
<6> 前記第1結着樹脂は、変性ポリフッ化ビニリデン(変性PVDF)である、<1>~<5>のいずれか1つに記載の正極活物質合剤の製造方法。
<7> 前記第2結着樹脂は、ポリ(フッ化ビニリデン-co-ヘキサフルオロプロピレン)である、<1>~<6>のいずれか1つに記載の正極活物質合剤の製造方法。
<8> <1>~<7>のいずれか1つに記載の正極活物質合剤の製造方法を含む、電池の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、正極における剥離強度の低下を抑制しかつ導電性を向上させる正極活物質合剤の製造方法及び前記方法を含む電池の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示の正極活物質合剤の製造方法に係る正極活物質合剤の構造の一例を示す概略断面図である。
図2は、本開示の正極活物質合剤の製造方法に係る正極活物質合剤以外の他の正極活物質合剤の構造の一例を示す概略断面図である。
図3は、本開示の正極活物質合剤の製造方法に係る正極活物質合剤に含まれる正極活物質二次粒子が形成し得る中空構造の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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