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公開番号2025098661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214957
出願日2023-12-20
発明の名称紫外半導体発光素子及びその製造方法
出願人スタンレー電気株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H10H 20/825 20250101AFI20250625BHJP()
要約【課題】高効率かつ高出力で、劣化が小さく優れた素子寿命を有する紫外半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】p型GaNコンタクト層16は、p型AlGaN層15上に成長された第1のp型GaN層16Aと、第1のp型GaN層上に成長された第2のp型GaN層16Bと、を有している。第1のp型GaN層及び第2のp型GaN層はマグネシウム(Mg)をpドーパントとして成長され、第1のp型GaN層の成長は、水素(H2)及び窒素(N2)をキャリアガスとして用いて行われ、キャリアガス中のN2比率が50%以上であり、第2のp型GaN層の成長は、キャリアガスを水素(H2)100%として用いて行われ、第1のp型GaN層は、第2のp型GaN層の成長におけるMg原料/Ga原料比の5倍以上のMg原料/Ga原料比となる条件によって成長される。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
MOCVD法によって、AlN基板上に、n型AlGaN層、活性層、p型AlGaN層及びp型GaNコンタクト層を順次成長して紫外半導体発光素子を製造する方法であって、
前記p型GaNコンタクト層は、前記p型AlGaN層上に成長された第1のp型GaN層と、前記第1のp型GaN層上に成長された第2のp型GaN層と、を有し、
前記第1のp型GaN層及び前記第2のp型GaN層はマグネシウム(Mg)をpドーパントとして成長され、
前記第1のp型GaN層の成長は、水素(H

)及び窒素(N

)をキャリアガスとして用いて行われ、前記キャリアガス中のN

比率が50%以上であり、
前記第2のp型GaN層の成長は、キャリアガスを水素(H

)100%として用いて行われ、
前記第1のp型GaN層は、前記第2のp型GaN層の成長におけるMg原料/Ga原料比の5倍以上のMg原料/Ga原料比となる条件によって成長される、
紫外半導体発光素子の製造方法。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記第1のp型GaNのMg濃度は2.0E+19以上である、請求項1に記載の紫外半導体発光素子の製造方法。
【請求項3】
前記第2のp型GaN層上に、第3のp型GaN層を成長し、
前記第3のp型GaN層の成長は、水素(H

)及び窒素(N

)をキャリアガスとして用いて行われ、前記キャリアガス中のN

比率が50%以上である、
請求項1又は2に記載の紫外半導体発光素子の製造方法。
【請求項4】
前記p型GaNコンタクト層は、200nm以上の層厚で成長される請求項1に記載の紫外半導体発光素子の製造方法。
【請求項5】
アズ-グロウン(as-grown)の前記第3のp型GaN層上に、p電極を形成する工程をさらに有する、請求項3に記載の紫外半導体発光素子の製造方法。
【請求項6】
AlN基板上に、n型AlGaN層、活性層、p型AlGaN層及びp型GaNコンタクト層が順次成長された紫外半導体発光素子であって、
前記p型GaNコンタクト層は、200nm以上の層厚を有し、
アズ-グロウン(as-grown)の前記p型GaNコンタクト層上に形成されたp電極を有する紫外半導体発光素子。
【請求項7】
前記p型GaNコンタクト層の貫通転位密度は1.0E+9cm
-2
未満である請求項6に記載の紫外半導体発光素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外半導体発光素子及びその製造方法、特に深紫外光を放出する窒化物半導体発光素子及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、細菌やウイルスの不活化作用及び殺菌効果を有する光源として深紫外領域を発光波長帯域とするAlGaN系の半導体発光素子が注目されている。しかしながら、AlGaN系紫外発光素子においては、さらなるコンタクト抵抗及び駆動電圧の低減が、発光素子の高出力化、長寿命化を図る上で重要である。
【0003】
従来、p電極のコンタクト抵抗が低減され、駆動電圧が低いIII族窒化物半導体発光素子について検討がなされてきた。例えば、特許文献1には、p-GaNコンタクト層のMg濃度をクラッド層側から表面側に向かって、段階的に増加させる方法が開示されている。これは、p-GaN層の初期成長の結晶性を高め、電極金属とのコンタクト抵抗を下げるためである。
【0004】
また、特許文献2には、第1のp型GaN層及び第1のp型GaN層上の第2のp型GaN層を、キャリアガスとして少なくとも窒素ガスを供給して形成し、第1のp型GaN層を形成する際にはp型ドーパントガスを供給しないことが開示されている。
【0005】
一般に、p-GaNコンタクト層の成長後には、ドーパントであるMgの活性化を高めるため、窒素(N

)ガス雰囲気下、高温(例えば、600~800℃)でアクティベーションが行われる(例えば、特許文献1)。
【0006】
また、AlN系半導体発光素子においては、電極との良好な接触状態を維持して駆動電圧の増加や電気的不良を抑制するため、p型半導体層の層厚を厚くすることができない(例えば、100nm以下)ことが開示されている(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許5423026号公報
特許6229609号公報
特開2021-97193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
紫外発光素子を構成するAlN及びGaNはバンドギャップが非常に大きく、順方向電圧が高いことが知られている。加えて、AlN系半導体層上のGaN成長においては格子緩和が起こり、貫通転位が発生する。貫通転位が多いほど、その欠陥でキャリアがトラップされ、熱エネルギーなどの発光に寄与しない割合が多くなることで伝導性が悪くなるとともに順方向電圧が増加する。また、活性化のためのアクティベーションにより、電極形成時にアロイスパイクが生じやすくなり、素子劣化が進行しやすいという問題があった。
【0009】
したがって、従来の紫外半導体発光素子においては、高効率かつ高出力のみならず高信頼性の素子を実現することが困難であった。特に、発光波長が短くなればなるほど、高い光出力を得るために大きな電流で駆動した場合、早期に素子の劣化が進行するという問題があった。すなわち、高出力特性と高信頼性(長寿命)を両立することは困難であった。
【0010】
本発明は上記した課題に鑑みてなされたものであり、高効率かつ高出力で、劣化が小さく優れた素子寿命を有する紫外半導体発光素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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