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公開番号2025007819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109467
出願日2023-07-03
発明の名称解析方法、解析装置、解析システム、および解析プログラム
出願人美津濃株式会社,学校法人立命館
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A63B 69/00 20060101AFI20250109BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】ボールに固定されたセンサから取得されるデータの解析を効率化する。
【解決手段】解析システム1000は、少なくとも1つのセンサ20と、解析装置10とを備える。少なくとも1つのセンサ20は、ボール2に固定され、ボール2を使用する被験者5の特定動作に伴うボール2の並進運動および回転運転の少なくとも1つを特徴付ける少なくとも1つの物理量を含む動作データを計測する。解析装置10は、少なくとも1つのラベルがそれぞれ付された少なくとも1つの識別データに用いる分類計算によって、動作データが少なくとも1つのラベルのいずれに該当するかを決定する。少なくとも1つのラベルの各々は、当該ラベルが付された識別データに対応する特定動作を行った人物の識別子を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ボールに固定された少なくとも1つのセンサから、前記ボールを使用する被験者の特定動作に伴う前記ボールの並進運動および回転運転の少なくとも1つを特徴付ける少なくとも1つの物理量を含む動作データを取得するステップと、
少なくとも1つのラベルがそれぞれ付された少なくとも1つの識別データに用いる分類計算によって、前記動作データが前記少なくとも1つのラベルのいずれに該当するかを決定するステップとを含み、
前記少なくとも1つのラベルの各々は、当該ラベルが付された識別データに対応する前記特定動作を行った人物を識別可能な情報を含む、解析方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記分類計算は、前記少なくとも1つの識別データのうち、前記動作データから抽出された動作特徴データとの間の類似度が最大となる正解候補データを特定する、請求項1に記載の解析方法。
【請求項3】
前記動作データが前記少なくとも1つのラベルのいずれに該当するかを決定するステップは、前記正解候補データと前記動作特徴データとの間の類似度が識別閾値より大きい場合に、前記動作データが前記正解候補データに付されたラベルに該当すると決定する、請求項2に記載の解析方法。
【請求項4】
前記類似度は、DTW(Dynamic Time Warping)によって算出される、請求項2に記載の解析方法。
【請求項5】
前記分類計算は、前記少なくとも1つの識別データを学習データとする機械学習によって学習済みとされた分類モデルを用いて、前記動作データを前記少なくとも1つのラベルにそれぞれ対応する少なくとも1つのクラスのいずれかに分類する、請求項1に記載の解析方法。
【請求項6】
前記動作特徴データは、前記被験者が前記ボールをリリースした特定時刻から、前記特定時刻から基準時間間隔だけ遡った時刻までの前記動作データから生成される、請求項2に記載の解析方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのセンサは、加速度センサ、ジャイロセンサ、および地磁気センサの少なくとも1つを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の解析方法。
【請求項8】
ボールに固定された少なくとも1つのセンサから、前記ボールを使用する被験者の特定動作に伴う前記ボールの並進運動および回転運転の少なくとも1つを特徴付ける少なくとも1つの物理量を含む動作データを取得する処理部と、
前記動作データが保存される記憶部とを備え、
前記処理部は、少なくとも1つのラベルがそれぞれ付された少なくとも1つの識別データに用いる分類計算によって、前記動作データが前記少なくとも1つのラベルのいずれに該当するかを決定し、
前記少なくとも1つのラベルの各々は、当該ラベルが付された識別データに対応する前記特定動作を行った人物を識別可能な情報を含む、解析装置。
【請求項9】
ボールを使用する被験者の特定動作に伴う前記ボールの並進運動および回転運転の少なくとも1つを特徴付ける少なくとも1つの物理量を含む動作データを計測する少なくとも1つのセンサと、
少なくとも1つのラベルがそれぞれ付された少なくとも1つの識別データに用いる分類計算によって、前記動作データが前記少なくとも1つのラベルのいずれに該当するかを決定する処理部とを備え、
前記少なくとも1つのラベルの各々は、当該ラベルが付された識別データに対応する前記特定動作を行った人物を識別可能な情報を含む、解析装置。
【請求項10】
ボールに固定され、前記ボールを使用する被験者の特定動作に伴う前記ボールの並進運動および回転運転の少なくとも1つを特徴付ける少なくとも1つの物理量を含む動作データを計測する少なくとも1つのセンサと、
少なくとも1つのラベルがそれぞれ付された少なくとも1つの識別データに用いる分類計算によって、前記動作データが前記少なくとも1つのラベルのいずれに該当するかを決定する解析装置とを備え、
前記少なくとも1つのラベルの各々は、当該ラベルが付された識別データに対応する前記特定動作を行った人物を識別可能な情報を含む、解析システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ボールに固定されたセンサから取得されるデータを解析するための技術に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ボールに固定されたセンサから取得されるデータを解析するための構成が知られている。たとえば、国際公開第2017/131133号(特許文献1)には、加速度センサとジャイロセンサと磁気センサとを内蔵するボールから取得される、投球開始から投球終了までのセンサデータに基づいて、ボールの球速、回転数、および球種を求めるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/131133号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボールに固定されたセンサから取得される投球データの解析結果に基づいて、コーチが投手に指導をする場合、コーチは投球データがどの投手のデータであるのかを特定する必要がある。この点、実際の野球のトレーニングにおいて、1人の投手が複数のボールを使用する場合、あるいは複数の投手が1つのボールを使用する場合がある。このような場合にボールから取得された投球データがどの投手のデータであるのかを特定するためには、投球毎に投手が識別されたデータを全投球データに統合する必要がある。このようなデータ統合は、投球データの解析の効率を低下させ得る。しかし、特許文献1に開示されたシステムにおいては、実際のトレーニングにおいて生じ得るこのような問題について考慮されていない。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ボールに固定されたセンサから取得されるデータの解析を効率化することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一局面に係る方法は、ボールに固定された少なくとも1つのセンサから、ボールを使用する被験者の特定動作に伴うボールの並進運動および回転運転の少なくとも1つを特徴付ける少なくとも1つの物理量を含む動作データを取得するステップと、少なくとも1つのラベルがそれぞれ付された少なくとも1つの識別データに用いる分類計算によって、動作データが少なくとも1つのラベルのいずれに該当するかを決定するステップとを含む。少なくとも1つのラベルの各々は、当該ラベルが付された識別データに対応する特定動作を行った人物を識別可能な情報を含む。
【0007】
好ましくは、分類計算は、少なくとも1つの識別データのうち、動作データから抽出された動作特徴データとの間の類似度が最大となる正解候補データを特定してもよい。
【0008】
好ましくは、動作データが少なくとも1つのラベルのいずれに該当するかを決定するステップは、正解候補データと動作特徴データとの間の類似度が識別閾値より大きい場合に、動作データが正解候補データに付されたラベルに該当すると決定してもよい。
【0009】
好ましくは、類似度は、DTW(Dynamic Time Warping)によって算出されてもよい。
【0010】
好ましくは、分類計算は、少なくとも1つの識別データを学習データとする機械学習によって学習済みとされた分類モデルを用いて、動作データを少なくとも1つのラベルにそれぞれ対応する少なくとも1つのクラスのいずれかに分類してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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