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公開番号2025006718
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107693
出願日2023-06-30
発明の名称ガス発生剤組成物
出願人日本化薬株式会社,学校法人福岡大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C06D 5/00 20060101AFI20250109BHJP(火薬;マッチ)
要約【課題】圧力指数が小さいガス発生剤組成物等を提供する。
【解決手段】燃料成分として含窒素有機化合物と、酸化剤として塩基性金属硝酸塩と、合成ハイドロタルサイトとの合計含有量が、99質量%以上である、ガス発生剤組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃料成分として含窒素有機化合物と、酸化剤として塩基性金属硝酸塩と、合成ハイドロタルサイトとの合計含有量が、99質量%以上である、ガス発生剤組成物。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記含窒素有機化合物の質量(A)と、前記塩基性金属硝酸塩の質量(B)と、前記合成ハイドロタルサイトの質量(C)との質量比(A):(B):(C)が、42.6~46.6:48.1~52.1:3.3~7.3である請求項1に記載のガス発生剤組成物。
【請求項3】
前記含窒素有機化合物が硝酸グアニジン(GN)であり、前記塩基性金属硝酸塩が塩基性硝酸銅(BCN)である請求項1に記載のガス発生剤組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載のガス発生剤組成物の成形体。
【請求項5】
請求項4に記載の成形体をガス発生剤として有する、ガス発生器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス発生剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動車に代表される車両の衝突事故に対する搭乗員保護のための安全装置として、エアバッグ装置やシートベルトプリテンショナー装置が採用されている。エアバッグ装置は、車両が衝突事故を起こした場合、衝突検知センサーから電気信号がエアバッグ展開用ガス発生器に送られ、該ガス発生器内に装填されているガス発生剤を燃焼させてガスを生成させ、そのガス圧力によりエアバッグを展開させるものである。
【0003】
一方、シートベルトプリテンショナー装置は、車両の衝突をセンサーが検知すると、電気信号によりシートベルトプリテンショナー用ガス発生器に装填したガス発生剤を燃焼させてガスを生成させ、そのガス圧力によりシートベルト巻取り機構を作動させるものである。このようなエアバッグ装置等に採用されているガス発生器の性能の重要な構成となる各種のガス発生剤組成物が開発されている。
【0004】
例えば、特許文献1は、テトラゾール誘導体、グアニジン誘導体又はそれらの混合物、塩基性金属硝酸塩及びバインダ及び/又はスラグ形成剤を含有するガス発生剤組成物を開示するものである。また、特許文献2は、燃料としての有機化合物および含酸素酸化剤、水酸化マグネシウム、又は水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムの混合物を含有し、必要に応じて更にバインダ、金属酸化物、金属炭酸化物から選ばれる添加剤、比表面積が100~500m
2
/gである二酸化ケイ素等を含有するガス発生剤組成物を開示するものである。
【0005】
また、特許文献3は、燃料としての有機化合物および、含酸素酸化剤、水酸化アルミニウム、必要に応じて更にバインダ、金属酸化物、金属炭酸化物から選ばれる添加剤等を含有するガス発生剤組成物を開示するものである。また、特許文献4は、燃料、酸化剤、並びにリン酸類及びリン酸類の塩から選ばれるものを含有するガス発生剤組成物を開示するものである。
【0006】
特許文献5は、燃焼成分と酸化剤とこれらを結合するバインダとを含有するエアバッグ用火薬組成物であって、前記バインダが所定の式で表されるハイドロタルサイト類である火薬組成物であるその製造方法が開示されている。
【0007】
特許文献6は、燃料(A)として硝酸グアニジン、酸化剤(B)として塩基性金属硝酸塩、並びにバインダー(C)としてカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を含有し、該カルボキシメチルセルロース塩は1%(w/w)水溶液の25℃におけるB型粘度計で測定される粘度が1,000mPa・s以上であるガス発生剤組成物を開示するものである。更に、当該ガス発生剤組成物は、燃焼調整剤(D)を含有しており、前記燃焼調整剤(D)はその含有量が4~10質量%であるガス発生剤組成物を開示している。そして、更に、燃焼調整剤(D)として合成ハイドロタルサイト、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、三酸化二鉄、四酸化三鉄、水酸化酸化アルミニウム、カオリン、酸性白土からなる群から選択される1種以上を含有することも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2002-12493号公報
特開2005-126262号公報
特開2004-155645号公報
特開2006-076824号公報
WO97/05087
特開2016-160152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ガス発生剤組成物について、その圧力指数を小さくする試みが行われている。燃焼成分として硝酸グアニジン、酸化剤として塩基性金属硝酸塩を主成分とするようなガス発生剤においても、圧力指数を下げるために各種添加剤を配合させることで解決が図られている。
【0010】
圧力指数とは、燃焼系内の圧力変動に対する燃焼速度変化の指標である。一般に、燃焼速度は温度や圧力に依存し、これらが高くなるとそれに伴い高くなる。よって、インフレータ内で燃焼時の圧力変動に対して安定した燃焼速度を得るためには、ガス発生剤組成物の圧力指数が低いことが好ましい。
かかる状況下、本発明は、圧力指数が小さいガス発生剤組成物等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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