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公開番号2025005061
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105064
出願日2023-06-27
発明の名称自動半田付システムの半田飛散防止方法及び装置
出願人長野日本無線株式会社
代理人個人,弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B23K 3/00 20060101AFI20250108BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】 ショートトラブルが生じる虞れやプリント基板が汚れるなどの不具合を回避し、全体の品質及び信頼性を高めるとともに、容易かつ低コストに実施可能にする。
【解決手段】 予め、半田鏝部2i又は半田付対象部Tの移動方向Fmにおける半田付ヘッド部2と半田付対象部T間に、当該半田付ヘッド部2と当該半田付対象部T間を遮蔽するセット位置Xs又は当該半田付ヘッド部2と当該半田付対象部T間を開放するリリース位置Xrに移動する飛散防止シャッター3を設け、半田鏝部2iの先端に半田供給部2sからの半田Hを付着させる一次半田付処理時に、飛散防止シャッター3をセット位置Xsに移動させるとともに、一次半田付処理の終了後に、飛散防止シャッター3をリリース位置Xrに移動させるようにした。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
半田付ヘッド部に備える半田供給部から半田鏝部の先端に半田を供給するとともに、少なくとも前記半田鏝部又は所定の半田付対象部を移動させて半田付けを行う際における半田の飛散を防止する自動半田付システムの半田飛散防止方法であって、予め、前記半田鏝部又は前記半田付対象部の移動方向における前記半田付ヘッド部と前記半田付対象部間に、当該半田付ヘッド部と当該半田付対象部間を遮蔽するセット位置又は当該半田付ヘッド部と当該半田付対象部間を開放するリリース位置に移動する飛散防止シャッターを設け、前記半田鏝部の先端に前記半田供給部からの半田を付着させる一次半田付処理時に、前記飛散防止シャッターを前記セット位置に移動させるとともに、前記一次半田付処理の終了後に、前記飛散防止シャッターを前記リリース位置に移動させることを特徴とする自動半田付システムの半田飛散防止方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
半田付ヘッド部に備える半田供給部から半田鏝部の先端に半田を供給するとともに、少なくとも前記半田鏝部又は所定の半田付対象部を移動させて半田付けを行う際における半田の飛散を防止する自動半田付システムの半田飛散防止装置であって、前記半田鏝部又は前記半田付対象部の移動方向における前記半田付ヘッド部と前記半田付対象部間に、当該半田付ヘッド部と当該半田付対象部間を遮蔽するセット位置又は当該半田付ヘッド部と当該半田付対象部間を開放するリリース位置に移動する飛散防止シャッター,及びこの飛散防止シャッターを移動させるシャッター移動機構部を備える飛散防止機能部と、半田鏝部の先端に半田を付着させる一次半田付処理時に、前記飛散防止シャッターを前記セット位置に移動させ、かつ前記一次半田付処理の終了後に、前記飛散防止シャッターを前記リリース位置へ移動させる制御処理を行う移動制御機能部とを備えることを特徴とする自動半田付システムの半田飛散防止装置。
【請求項3】
前記飛散防止シャッターは、底面部及びこの底面部の周縁部から起立した側面部を有するトレイ状に構成することを特徴とする請求項2記載の自動半田付システムの半田飛散防止装置。
【請求項4】
前記飛散防止シャッターは、前記底面部の上面を緩衝面により形成することを特徴とする請求項3記載の自動半田付システムの半田飛散防止装置。
【請求項5】
前記飛散防止シャッターは、前記底面部の上面に敷設し、かつ着脱可能な弾性シート部材を備えることを特徴とする請求項4記載の自動半田付システムの半田飛散防止装置。
【請求項6】
前記シャッター移動機構部は、昇降方向に移動する前記半田鏝部に対して、水平方向に
前記飛散防止シャッターを移動させることを特徴とする請求項2記載の自動半田付システムの半田飛散防止装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークの被接続部に線材等の接続部を自動で半田付けする際に用いる自動半田付システムの半田飛散防止方法及び装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子部品等のワークの被接続部に線材等の接続部を接続する場合、半田付けにより接続されることも多いため、半田付けを自動で行う自動半田付システムも各種提案されており、本出願人も、既に、この種の半田付けに用いて好適な自動半田付システムを特許文献1により提案した。
【0003】
特許文献1に記載の自動半田付システムは、線材の接続強度を確保し、接続品質の向上及び接続不良(接触不良)を解消するとともに、生産効率を低下させることなく小型化及び低コスト化に寄与することを目的としたものであり、具体的には、回転制御可能な回転軸を有するロボット機構と、被接続部の接続面に対する面直角方向から見て、当該接続面の面方向における中心軸線に対する線材の先端位置におけるオフセット量を検出するオフセット検出機能部と、このオフセット検出機能部の検出結果に基づき、線材の先端位置が、面直角方向から見て、回転軸に一致する当該回転軸の修正回転角を求める演算処理機能部とを設けて構成したものであり、半田付工程には、半田鏝部及び半田供給部を有する半田付ヘッド部を備えるとともに、この半田付ヘッド部をXYZ方向へ移動させることができるロボット機構部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-184463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した特許文献1に記載の自動半田付システムは、次のような解決すべき課題も存在した。
【0006】
即ち、この種の自動半田付システムにおける半田付工程では、通常、半田鏝部及びこの半田鏝部の先端に半田を供給する半田供給部を有する半田付ヘッド部を備えている。そして、接続面(被接続部)に線材等の接続部を半田付けする際には、半田付けを行う半田付対象部の手前で、一旦、半田鏝部の先端に半田を付着させる一次半田付処理を行い、この後、半田鏝部を前進(下降)させ、半田鏝部の先端に付着した溶融状態の半田を半田付対象部に転移させている。
【0007】
この場合、一次半田付処理では、350〔℃〕前後に加熱した半田鏝部に、常温に近い半田を接触させるため、接触時に半田やフラックスの一部が無用に飛散してしまう問題を生じる。この際、半田は小さなハンダボールとなって飛散するため、プリント基板の表面等に付着した場合、回路や部品のショートトラブルを生じる虞れがあるとともに、フラックスの飛散によりプリント基板の汚れにより品質低下を招く虞れがある。
【0008】
なお、半田やフラックス、更には半田付手法や半田付機構自体の変更改善により半田飛散防止のための対策もなされているが、基本的に高コスト化を招きやすいとともに、飛散防止を確実に行う観点からは必ずしも十分とはいえないため、これらの対策は採用しにくい難点がある。
【0009】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した自動半田付システムの半田飛散防止装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る自動半田付システム1の半田飛散防止方法は、上述した課題を解決するため、半田付ヘッド部2に備える半田供給部2sから半田鏝部2iの先端に半田Hを供給するとともに、少なくとも半田鏝部2i又は所定の半田付対象部Tを移動させて半田付けを行う際における半田Hの飛散を防止するに際し、予め、半田鏝部2i又は半田付対象部Tの移動方向Fmにおける半田付ヘッド部2と半田付対象部T間に、当該半田付ヘッド部2と当該半田付対象部T間を遮蔽するセット位置Xs又は当該半田付ヘッド部2と当該半田付対象部T間を開放するリリース位置Xrに移動する飛散防止シャッター3を設け、半田鏝部2iの先端に半田供給部2sからの半田Hを付着させる一次半田付処理時に、飛散防止シャッター3をセット位置Xsに移動させるとともに、一次半田付処理の終了後に、飛散防止シャッター3をリリース位置Xrに移動させるようにしたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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