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公開番号2024162467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077998
出願日2023-05-10
発明の名称通風量調整装置
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F24F 7/04 20060101AFI20241114BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】煩雑な作業を要することなく通風量を調整する。
【解決手段】通風路に配設されて通過する空気の流量を調整する通風量調整装置10であって、通風開口11aを有するベース11と、第2収容部13aを有した弁体13と、ベース11及び弁体13の間に介在し、ベース11よりも上流側において通風開口11aに対向する状態で弁体13をベース11に支持させる弾性支持部12とを有し、ベース11、弁体13及び弾性支持部12が一体に成形されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
通風路に配設されて通過する空気の流量を調整する通風量調整装置であって、
通風開口を有するベースと、
風受面を有した弁体と、
前記ベース及び前記弁体の間に介在し、前記ベースよりも上流側において前記通風開口に対向する状態で前記弁体を前記ベースに支持させる弾性支持部とを有し、
前記ベース、前記弁体及び前記弾性支持部が一体に成形されていることを特徴とする通風量調整装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記弾性支持部は、前記ベースにおいて前記通風開口の周囲に設けられ、前記ベースから離隔するに従って前記通風開口から離隔する方向に傾斜する拡大傾斜部と、前記ベースから離隔するに従って前記通風開口に近接する方向に傾斜する縮小傾斜部とを有し、前記拡大傾斜部と前記縮小傾斜部との間が折り畳み可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の通風量調整装置。
【請求項3】
前記通風開口は、円形状に形成され、
前記拡大傾斜部及び前記縮小傾斜部は、前記通風開口の中心を通過する軸心を中心とした円錐台状を成すとともに、外部から前記通風開口への通気を許容する通気孔を有し、
前記縮小傾斜部の中心部に前記弁体が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の通風量調整装置。
【請求項4】
前記弁体は、前記通風開口に向けて凸となり、前記拡大傾斜部及び前記縮小傾斜部が折り畳まれた場合に前記通風開口に嵌合する大きさに形成されていることを特徴とする請求項2に記載の通風量調整装置。
【請求項5】
前記弁体には、中心部に第2通風開口が設けられるとともに、前記第2通風開口に対向する位置に第2弾性支持部を介して第2弁体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の通風量調整装置。
【請求項6】
前記第2弁体には、中心部に第3通風開口が設けられるとともに、前記第3通風開口に対向する位置に第3弾性支持部を介して第3弁体が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の通風量調整装置。
【請求項7】
前記ベース、前記弁体及び前記弾性支持部は、3Dプリンターによって成形された成形体であることを特徴とする請求項1に記載の通風量調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば建具に設けられた通風路に配設されて通風路を通過する空気の流量を調整する通風量調整装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
建具には、換気を行うために通風路が設けられる場合がある。通常、この種の通風路には、通過する空気の流量を調整するための装置が設けられている。例えば、特許文献1のものでは、通風開口に対して邪魔板を移動可能に配設し、通風開口に対する邪魔板の突き出し量を変化させることで通過する空気の流量を調整するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-233986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のものでは、通風量を調整するには邪魔板の位置を変化させる作業が必須となり、未だ改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、煩雑な作業を要することなく通風量を調整することのできる通風量調整装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る通風量調整装置は、通風路に配設されて通過する空気の流量を調整する通風量調整装置であって、通風開口を有するベースと、風受面を有した弁体と、前記ベース及び前記弁体の間に介在し、前記ベースよりも上流側において前記通風開口に対向する状態で前記弁体を前記ベースに支持させる弾性支持部とを有し、前記ベース、前記弁体及び前記弾性支持部が一体に成形されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、弁体に作用する風圧に応じて弾性支持部が適宜変形し、弁体によってベースの通風開口が適宜開閉されるため、煩雑な調整作業を要することなく通風量を調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態である風量調整装置を適用した建具の縦断面図である。
図1に示した建具に適用する風量調整装置を弁体側から見た斜視図である。
図2に示した風量調整装置をベース側から見た斜視図である。
図2に示した風量調整装置を弁体側から見た断面斜視図である。
図2に示した風量調整装置をベース側から見た断面斜視図である。
図1に示した建具に適用する風量調整装置を示すもので、(a)は弁体側から見た図、(b)はベース側から見た図である。
図6に示した風量調整装置の縦断面図である。
図6に示した風量調整装置の動作を示すもので、(a)はベースの通風開口、弁体の第2通風開口及び第2弁体の第3通風開口がいずれも開放された状態の断面図、(b)はベースの通風開口及び弁体の第2通風開口が開放された状態の断面図、(c)はベースの通風開口が開放された状態の断面図、(d)はベースの通風開口、弁体の第2通風開口及び第2弁体の第3通風開口がいずれも閉塞された状態の断面図である。
図6に示した風量調整装置の要部を拡大して示すもので、(a)は第2弁体の第3通風開口が開放された状態の断面図、(b)は第2弁体の第3通風開口が閉塞された状態の断面図である。
図1に示した建具において風量調整装置が動作した状態を示すもので、(a)は第2弁体の第3通風開口が閉塞された状態の縦断面図、(b)はベースの通風開口、弁体の第2通風開口及び第2弁体の第3通風開口がいずれも閉塞された状態の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る通風量調整装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、下枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態である風量調整装置を適用した建具を示すものである。ここで例示する建具は、無目1によって上下2つのFIX窓2A,2Bを一体化した段窓と称されるものである。図には明示していないが、上方のFIX窓2Aは、上枠2a、左右の縦枠2b及び無目1を四周組みして構成した枠体の内部にガラス等のパネル2cを支持させることによって構成したものである。下方のFIX窓2Bは、無目1、左右の縦枠2b及び下枠2dを四周組みして構成した枠体の内部にガラス等のパネル2eを支持させることによって構成したものである。無目1は、例えばアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、内部が中空の筒状に構成してある。無目1の上方部分には、上方のFIX窓2Aを構成するパネル2cが支持してあり、無目1の下方部分には、下方のFIX窓2Bを構成するパネル2eが支持してある。図には明示していないが、無目1の中空部には、室内外を連通するように通風路3が設けてあり、この通風路3に上述した風量調整装置10が配設してある。以下、図1~図7を参照しながら、風量調整装置10について詳述し、併せて本願発明の特徴部分について説明する。なお、以下においては、便宜上、図7に示した姿勢でそれぞれの方向を特定することとする。本実施の形態の風量調整装置10は、ベース11、弾性支持部12、弁体13を有して構成してある。
(【0011】以降は省略されています)

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