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公開番号
2024090247
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-04
出願番号
2022206004
出願日
2022-12-22
発明の名称
炭化ケイ素単結晶の製造方法
出願人
株式会社プロテリアル
,
国立大学法人東海国立大学機構
代理人
弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類
C30B
29/36 20060101AFI20240627BHJP(結晶成長)
要約
【課題】溶液成長において、炭化ケイ素単結晶中への金属不純物の混入を抑制しつつ、結晶成長界面の荒れをも抑制する。
【解決手段】(a)ケイ素と、炭素と、クロムとを含み、さらにモリブデンおよびタングステンから選ばれる少なくとも1種を含む金属元素と、を含有する溶液を準備する工程と、(b)上記溶液に、炭化ケイ素種結晶の結晶成長面を接触させ、上記種結晶の結晶成長面上に炭化ケイ素単結晶を成長させる工程と、を備える、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)ケイ素と、炭素と、クロムとを含み、さらにモリブデンおよびタングステンから選ばれる少なくとも1種を含む金属元素と、を含有する溶液を準備する工程と、
(b)前記溶液に、炭化ケイ素の種結晶を接触させ、前記種結晶の結晶成長面上に炭化ケイ素単結晶を成長させる工程と、
を備える、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
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【請求項2】
請求項1に記載の炭化ケイ素単結晶の製造方法において、
前記ケイ素、前記クロムおよび前記金属元素の合計量を100原子%としたとき、前記クロムの含有量が、0.5原子%以上40原子%未満である、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載の炭化ケイ素単結晶の製造方法において、
前記ケイ素、前記クロムおよび前記金属元素の合計量を100原子%としたとき、前記金属元素の含有量が、0.5原子%以上10原子%未満である、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の炭化ケイ素単結晶の製造方法において、
前記溶液中に、さらに希土類元素を含有する、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の炭化ケイ素単結晶の製造方法において、
前記希土類元素が、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウムおよびツリウムから選ばれる少なくとも1種の元素を含有する、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の炭化ケイ素単結晶の製造方法において、
前記結晶成長面は、(0001)面から傾斜したオフ角を有する炭化ケイ素単結晶基板である、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の炭化ケイ素単結晶の製造方法において、
前記オフ角は、0.5°以上8°以下である、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
【請求項8】
請求項1に記載の炭化ケイ素単結晶の製造方法において、
前記(b)工程において、前記溶液の温度を1800℃以上2000℃以下の温度で保持する、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載の炭化ケイ素単結晶の製造方法において、
前記(a)工程において、前記溶液を黒鉛または炭化ケイ素からなる坩堝で保持する、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載の炭化ケイ素単結晶の製造方法において、
前記(a)工程は、前記坩堝に前記希土類元素および前記ケイ素を配置し、前記坩堝を加熱することによって、前記希土類元素および前記ケイ素を溶解させ、
前記希土類元素および前記ケイ素の溶液に前記坩堝から前記黒鉛または前記炭化ケイ素から炭素を溶出させることによって前記炭化ケイ素溶液を得る、炭化ケイ素単結晶の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭化ケイ素からなる単結晶の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車や家電製品などに含まれるモータを制御する回路として、インバータ回路が使用される。このインバータ回路には、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)に代表されるパワー半導体素子が使用される。
【0003】
このようなパワー半導体素子には、例えば、高耐圧の他に低オン抵抗や低スイッチング損失であることが要求される。ここで、パワー半導体素子の現在の主流は、シリコンを主成分とする半導体基板に形成された電界効果トランジスタであるが、このパワー半導体素子は、理論的な性能限界に近づいている。
【0004】
この点に関し、シリコンよりもバンドギャップの大きな半導体材料を主成分とする半導体基板に形成された電界効果トランジスタを含む半導体素子(以下では、ワイドバンドギャップパワー半導体素子と呼ぶ)が注目されている。
【0005】
なぜなら、バンドギャップが大きいということは、高い絶縁破壊強度を有していることを意味するから高耐圧を実現しやすくなるからである。
【0006】
そして、半導体材料自体が高い絶縁破壊強度を有していると、耐圧を保持するドリフト層を薄くしても耐圧を確保できることから、例えば、ドリフト層を薄くするとともに、不純物濃度を高くすることにより、パワー半導体素子のオン抵抗を低減することができる。
【0007】
すなわち、ワイドバンドギャップパワー半導体素子は、互いにトレードオフの関係にある耐圧の向上とオン抵抗の低減とを両立できる点で優れている。したがって、ワイドバンドギャップパワー半導体素子は、高性能を実現できる半導体素子として期待されている。
【0008】
シリコンよりもバンドギャップの大きな半導体材料とは、例えば、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、酸化ガリウム(Ga
2
O
3
)またはダイヤモンドなどを挙げることができる。以下、炭化ケイ素に着目して説明する。
【0009】
炭化ケイ素からなる単結晶(以下、SiC単結晶とも呼ぶ)は、例えば、昇華法、高温ガス成長法、溶液成長法、などにより製造できる。
【0010】
昇華法は、2000℃以上の高温にて原料からシリコンと炭素を蒸発させ、原料よりも低温となっている炭化ケイ素の種結晶上にSiC単結晶を凝結させる方法である。この方法は成長界面が気相と固相であり、かつその温度差が大きいため、育成した結晶は転位密度が大きく結晶品質に課題がある。
(【0011】以降は省略されています)
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