TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024079635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2023201242
出願日2023-11-29
発明の名称徐溶性肥料用被覆材組成物および徐溶性肥料
出願人株式会社バイオマスレジンホールディングス,三洋化成工業株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類C05G 5/30 20200101AFI20240604BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】肥料を徐々に放出でき、耐衝撃性に優れる肥料用被覆材組成物および徐溶性肥料を提供することを課題とする。
【解決手段】生分解性樹脂(A)と米(B)と徐溶性調整剤(D)とを含有する徐溶性肥料用被覆材組成物であり、下記(1)~(5)のすべてを満たす徐溶性肥料用被覆材組成物:(1)前記被覆材組成物中の前記(A)と前記(B)の重量比[(A)/(B)]が98/2~20/80である;(2)前記(A)中に前記(B)が粒子状に分散している;(3)前記(A)中の前記(B)の最小外接矩形の短辺の平均長さが0.1μm以上40μm以下である;(4)前記被覆材組成物の成形体の断面における、最小外接矩形の短辺の長さが60μm以上の前記(B)の断面積の合計面積が、すべての前記(B)の断面積の合計面積を基準にして5%以下である;(5)前記徐溶性調整剤(D)が、エステル基、ウレタン基及びアミド基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する、および、数平均分子量(Mn)が300~1500である、ことの少なくとも一方を満たす化合物(D1)を含有し、前記(D1)の溶解性パラメータ(SPD1)が8~10(cal/cm3)1/2であり、かつ前記生分解性樹脂(A)の溶解性パラメータ(SPA)と前記(D1)の溶解性パラメータ(SPD1)の差[SPA-SPD1]が0~3(cal/cm3)1/2
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生分解性樹脂(A)と米(B)と徐溶性調整剤(D)とを含有する徐溶性肥料用被覆材組成物であり、下記(1)~(5)のすべてを満たす徐溶性肥料用被覆材組成物:
(1)前記被覆材組成物中の前記(A)と前記(B)の重量比[(A)/(B)]が98/2~20/80である;
(2)前記(A)中に前記(B)が粒子状に分散している;
(3)前記(A)中の前記(B)の最小外接矩形の短辺の平均長さが0.1μm以上40μm以下である;
(4)前記被覆材組成物の成形体の断面における、最小外接矩形の短辺の長さが60μm以上の前記(B)の断面積の合計面積が、すべての前記(B)の断面積の合計面積を基準にして5%以下である;
(5)前記徐溶性調整剤(D)が、エステル基、ウレタン基及びアミド基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する、および、数平均分子量(Mn)が300~1500である、ことの少なくとも一方を満たす化合物(D1)を含有し、前記(D1)の溶解性パラメータ(SP
D1
)が8~10(cal/cm


1/2
であり、かつ前記生分解性樹脂(A)の溶解性パラメータ(SP

)と前記(D1)の溶解性パラメータ(SP
D1
)の差[SP

-SP
D1
]が0~3(cal/cm


1/2
である。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記化合物(D1)が、脂肪酸エステル化合物、脂肪族系ウレタン化合物、脂肪酸アミド化合物、および、炭化水素化合物からなる群から選択される少なくとも1種以上を含む、請求項1に記載の徐溶性肥料用被覆材組成物。
【請求項3】
前記化合物(D1)の融点が60~100℃である請求項1に記載の徐溶性肥料用被覆材組成物。
【請求項4】
前記徐溶性調整剤(D)が更に有機化クレイ(D3)を含有し、前記(D3)のメジアン径が0.01~40μmである請求項1に記載の徐溶性肥料用被覆材組成物。
【請求項5】
前記(D1)と(D3)の含有重量比[(D1)/(D3)]が40/60~90/10である請求項4に記載の徐溶性肥料用被覆材組成物。
【請求項6】
1以上の被覆層で肥料(C)の表面の少なくとも一部が被覆されてなる徐溶性肥料であり、前記1以上の被覆層に、請求項1~5のいずれか1項に記載の徐溶性肥料用被覆材組成物からなる被覆層(L)が少なくとも1層含まれる徐溶性肥料。
【請求項7】
1以上の被覆層で肥料(C)の表面の少なくとも一部が被覆されてなる、生分解性樹脂(A)と米(B)と徐溶性調整剤(D)とを含有する徐溶性肥料であり、前記1以上の被覆層に、下記(1)~(5)のすべてを満たす被覆層(M)が少なくとも1層含まれる徐溶性肥料:
(1)前記被覆層(M)中の前記(A)と前記(B)の重量比[(A)/(B)]が98/2~20/80である;
(2)前記(A)中に前記(B)が粒子状に分散している;
(3)前記(A)中の前記(B)の最小外接矩形の短辺の平均長さが0.1μm以上40μm以下である;
(4)前記被覆層(M)の断面における、最小外接矩形の短辺の長さが60μm以上の前記(B)の断面積の合計面積が、すべての前記(B)の断面積の合計面積を基準にして5%以下である;
(5)前記徐溶性調整剤(D)が、エステル基、ウレタン基及びアミド基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する、および、数平均分子量(Mn)が300~1500である、ことの少なくとも一方を満たす化合物(D1)を含有し、前記(D1)の溶解性パラメータ(SP
D1
)が8~10(cal/cm


1/2
であり、かつ前記生分解性樹脂(A)の溶解性パラメータ(SP

)と前記(D1)の溶解性パラメータ(SP
D1
)の差[SP

-SP
D1
]が0~3(cal/cm


1/2
である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、徐溶性肥料用被覆材組成物および徐溶性肥料に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年カーボンニュートラルの観点等から、バイオマス材料の活用が注目されており、従来プラスチックが使用されてきた用途においても、バイオマス材料(米系材料等)を配合した製品の開発が進んでいる。
【0003】
例えば、肥料成分を徐溶する徐溶性肥料として、粒状肥料を被覆材料で被覆することにより肥料成分の放出速度が遅くなるように調整した被覆肥料が幅広く使用されているが、このような用途にもバイオマス材料が用いられうる。
【0004】
例を挙げると、特許文献1には、糖重合体若しくはその誘導体を主成分とする粉体から選ばれた少なくとも一種を樹脂に分散した被膜により被覆してなる時限溶出機能を有する被覆肥料、および、当該樹脂がオレフィン重合体等から選ばれた一種以上である被覆肥料が開示されている。
【0005】
しかしながら特許文献1に開示されているようなオレフィン重合体等を使用するとそれは本質的に生分解しないため、肥料成分が放出された後にそれが被膜殻として残り、そのようなものが多く河川や海洋等に流出すると、プラスチックごみとなり環境保護の観点から好ましくない。
【0006】
そこでこのような重合体を生分解性樹脂のものに変更することを検討することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平06-087684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながらこのような重合体を生分解性樹脂のものに変更すると肥料の放出速度の制御が困難となり、特には肥料の放出速度が早くなり過ぎることがある。また、肥料用被覆材組成物を適用した肥料を使用する前に、肥料の被覆層にひび割れや欠けが生じると実用性の観点で問題となる。
【0009】
そこで本発明は肥料を徐々に放出でき、耐衝撃性に優れる肥料用被覆材組成物および徐溶性肥料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、生分解性樹脂(A)と米(B)と徐溶性調整剤(D)とを含有する徐溶性肥料用被覆材組成物であり、下記(1)~(5)のすべてを満たす徐溶性肥料用被覆材組成物:(1)前記被覆材組成物中の前記(A)と前記(B)の重量比[(A)/(B)]が98/2~20/80である;(2)前記(A)中に前記(B)が粒子状に分散している;(3)前記(A)中の前記(B)の最小外接矩形の短辺の平均長さが0.1μm以上40μm以下である;(4)前記被覆材組成物の成形体の断面における、最小外接矩形の短辺の長さが60μm以上の前記(B)の断面積の合計面積が、すべての前記(B)の断面積の合計面積を基準にして5%以下である;(5)前記徐溶性調整剤(D)が、数平均分子量(Mn)が300~1500である化合物(D1)を含有し、前記(D1)の溶解性パラメータ(SP
D1
)が8~10(cal/cm


1/2
であり、かつ前記生分解性樹脂(A)の溶解性パラメータ(SP

)と前記(D1)の溶解性パラメータ(SP
D1
)の差[SP

-SP
D1
]が0~3(cal/cm


1/2
である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三光株式会社
肥料の製造方法
27日前
有限会社バイオ肥料
堆肥製造方法
2か月前
株式会社土と野菜
固形肥料生成方法
2日前
龍野コルク工業株式会社
堆肥化装置及びその使用方法
2か月前
三菱電機株式会社
堆肥の製造方法
13日前
株式会社ハイポネックスジャパン
肥料組成物
1か月前
株式会社アクト
堆肥化監視装置及び堆肥化管理システム
1日前
三洋化成工業株式会社
徐溶性農業用薬剤用被覆材組成物及び徐溶性農業用薬剤
15日前
株式会社吉良商店
ぼかし肥料及び酵素培養液の製造方法
1か月前
中部エコテック株式会社
発酵乾燥装置および発酵乾燥方法
2か月前
片倉コープアグリ株式会社
尿素含有液状肥料、その製造方法及び尿素針状結晶成長の抑制方法
1か月前
株式会社バイオマスレジンホールディングス
徐溶性肥料用被覆材組成物および徐溶性肥料
15日前
リニューロン・リミテッド
幹細胞微粒子
28日前