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公開番号2024056115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-22
出願番号2022162858
出願日2022-10-10
発明の名称堆肥製造方法
出願人有限会社バイオ肥料
代理人
主分類C05F 3/00 20060101AFI20240415BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】畜産事業者としての廃棄物の処理ではなく、化学肥料の代替えとなる、肥料含有量の高く取扱いの容易な堆肥が求められており、少量の散布で肥料、土壌改良剤として農産物の生産現場に歓迎される堆肥の製造方法を提供することにある。
【解決手段】通常は混合することのない畜種のうち、炭素率の離れている肉用牛の牛糞と採卵鶏の鶏糞の炭素率を鑑みての混合作業に容易な1:1の体積比で混合し、それに微生物の添加として適度に戻し堆肥を混合することを製造の始まりとし、上記以外の近隣未利用有機質資源の炭素率を鑑みて適切な時期に混合することも可能とし、その堆積物の発酵に適切な水分量に水分を補給しながら、多くの撹拌移動を行い、全工程110日以上の時間をかけて製造を行うことで、小さな篩を通過できる比重の重い完熟堆肥になり、輸入化学肥料の代替えとなる、完熟した堆肥を大量生産できる堆肥製造方法。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
炭素率の高い敷料の混合した肉用牛の牛糞と、石灰窒素のような窒素と石灰を有する炭素率の低い採卵鶏の鶏糞と、発酵分解を促進させる微生物添加の為にすでに生産された製品堆肥を戻し堆肥として体積比、3:3:0.5~2で混合し、山型で且つ、底辺幅4.5m以上、高さ2m以上3m未満、長さ12m以上で堆積させることを生産の始まりとする堆肥製造方法。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
請求項1の製造方法の適切な製造期間中に、全体の15%以下の体積比で有機質資源に限って、請求項1で使用された以外の畜種の糞尿、食品残差、廃菌床などを混合することも行なうことができ、且つ、その混合時期は炭素率13以下の低い資材は最初に、炭素率15以上の高い資材は4週間後に混合することを行った堆肥の製造方法。
【請求項3】
請求項1の製造方法または、請求項2の有機質資源の混合も行なった、堆肥製造方法で製造された堆肥に、適切な加水分解による好気性発酵が進行するような水分含有量に適宜潅水を行い、且つ5日以上~12日未満の堆積期間で必ず撹拌移動を行う堆肥製造方法。
【請求項4】
請求項3の製造方法で製造された堆肥を適切な水分含有量で、15回以上の撹拌移動と、110日以上の製造期間を経過する堆肥の製造方法
【請求項5】
請求項4の製造方法と期間で製造された堆肥を堆積高さ5cm以上10cm未満で平面に敷詰め、トラクター、ロータリー式撹拌装置等で、肥料及び土壌改良剤として散布しやすい水分含有量に乾燥させ、且つ、8mm以下の粒径に篩分けを行なった堆肥を製品とする堆肥製造方法
【請求項6】
請求項5の製造方法で生産された堆肥が堆肥成分等検査報告書による検査結果が水分30%未満、炭素率(C/N比)10未満、粗灰分50%以上、カリウム4%以上、発芽率95%以上となる堆肥の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本校案は、畜産糞尿の堆肥化を行う際の、堆肥製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
畜産糞尿の堆肥化は、畜舎と同じ敷地内で行われ、肉用牛では敷料としてオガ屑の混合を行い、採卵鶏であれば戻し堆肥を混合して好気性発酵を促進し、タイヤショベル等の重機での撹拌移動、ロータリー式撹拌機での撹拌などを行い、水分減少、悪臭減少などにより農地、公園、一般家庭などで利用しやすい形状にすることが行われている。
【0003】
通常であれば、牛舎であれば牛糞、鶏舎であれば鶏糞等の単独の糞尿で堆肥化しており、撹拌発酵を行っている。近隣に例えば畜種の違う畜糞尿の排出が見受けられても、一般的に産業廃棄物である畜糞尿を他の施設から移動して混合することはあまり見受けられない。
【0004】
堆肥化とは、用語の正確性では、稲わらや落ち葉などの堆積物が堆肥で、畜産糞尿などは厩肥と言われる。昨今では、稲藁堆肥を作る人は少なく、一般的に大量の畜糞尿を処理している観点から、前述のすべてを堆肥と言われるようになり、むしろ稲わらは稲藁堆肥と称されるようである。
【0005】
古来には、稲わらや落ち葉、松葉などをかき集め人糞尿や、路上に落ちている馬糞、牛糞を混合したりしていたように、60年前には、稲藁や松葉に石灰窒素を混合し、40年前には牛糞(オガ屑混合)に石灰窒素などを混合して堆肥化を行っていたようで、炭素率の高い木質残差と、窒素含有量の多い人糞尿、石灰窒素を混合することが堆肥製造の基本であった。
【0006】
また、鶏糞などを農家自前の堆肥舎で堆肥化を行う場合には、米糠、もみ殻、オガ屑などをトラクターの前に装着したバケット装置で、鶏糞と混合したり、撹拌移動したりして、自家製の堆肥を製造していた。
【0007】
昨今では、農家ごとの堆肥製造は随分少なくなり、稲藁や牛糞による堆肥化を行っている農家はまれになり石灰窒素を利用しての堆肥化はほとんど忘れられるようになった。ここ35年では大規模化した畜産業の堆肥をダンプで安価に購入する他、形状、品質の優秀な堆肥などは袋詰の製品として販売流通されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許6976627号
【0009】
特許4940444号
【0010】
特許4087743号
(【0011】以降は省略されています)

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