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公開番号2024057543
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164365
出願日2022-10-12
発明の名称発酵乾燥装置および発酵乾燥方法
出願人中部エコテック株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C05F 17/90 20200101AFI20240417BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】低コストかつ簡易な構造でありながら、発酵原料の発酵乾燥を安定的に実施できる発酵乾燥装置、および発酵乾燥方法を提供する。
【解決手段】発酵乾燥装置1は、送気ブロワにより容器内に外気を導入し、かつ、排気手段9により容器内から内気を排気しつつ、容器内に投入される発酵原料を撹拌翼4で撹拌しながら発酵および乾燥させ、排気手段9によって排出される内気の温度を検出する温度センサ12を備え、送気ブロワとして、温度センサ12によって検出される排気温度に基づいて相互に独立した入気量制御を行う、第1送気ブロワ6Aと第2送気ブロワ6Bとを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
送気手段により容器内に外気を導入し、かつ、排気手段により前記容器内から内気を排気しつつ、前記容器内に投入される発酵原料を撹拌翼で撹拌しながら発酵および乾燥させ、前記排気手段によって排出される内気の温度を検出する温度センサを備える発酵乾燥装置であって、
前記発酵乾燥装置は、前記送気手段として、前記温度センサによって検出される排気温度に基づいて相互に独立した入気量制御を行う、第1送気手段と第2送気手段とを有することを特徴とする発酵乾燥装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1送気手段および前記第2送気手段の各送気手段に、低温側閾値と高温側閾値がそれぞれ設定されており、前記第1送気手段および前記第2送気手段はそれぞれ、前記排気温度が前記低温側閾値未満の場合に所定の最小入気量で前記容器内に外気を導入し、前記排気温度が前記高温側閾値以上の場合に所定の最大入気量で前記容器内に外気を導入することを特徴とする請求項1記載の発酵乾燥装置。
【請求項3】
前記第1送気手段および前記第2送気手段にそれぞれ設定された前記低温側閾値と前記高温側閾値がいずれも15℃~40℃の範囲内に設定されることを特徴とする請求項2記載の発酵乾燥装置。
【請求項4】
前記第1送気手段の前記低温側閾値をT
L1
、前記高温側閾値をT
H1
とし、前記第2送気手段の前記低温側閾値をT
L2
、前記高温側閾値をT
H2
としたとき、T
L1
<T
L2
<T
H1
<T
H2
の関係式(1)、または、T
L1
<T
H1
<T
L2
<T
H2
の関係式(2)を満たすことを特徴とする請求項2または請求項3記載の発酵乾燥装置。
【請求項5】
前記第2送気手段に該送気手段の運転を停止する停止閾値T
S2
が設定されており、さらに、T
L1
<T
S2
<T
H1
の関係式(3)を満たすことを特徴とする請求項4記載の発酵乾燥装置。
【請求項6】
前記第1送気手段および前記第2送気手段の少なくとも一方の送気手段に該送気手段の運転を停止する停止閾値が設定されており、前記排気温度が前記停止閾値に基づいた所定の温度範囲に該当する場合に前記一方の送気手段を停止させて、他方の送気手段のみで前記容器内に外気を導入することを特徴とする請求項1または請求項2記載の発酵乾燥装置。
【請求項7】
前記撹拌翼は、前記容器内において回転軸の下部から上部にかけて所定間隔で離間して多段に設けられており、最下段の撹拌翼に、前記第1送気手段および前記第2送気手段と連通され、これら送気手段からの外気を該容器内に導入するための通気孔を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の発酵乾燥装置。
【請求項8】
送気手段により容器内に外気を導入し、かつ、排気手段により前記容器内から内気を排気しつつ、前記容器内に投入される発酵原料を撹拌翼で撹拌しながら発酵および乾燥させ、前記排気手段によって排出される内気の温度を検出する温度センサを備える発酵乾燥装置の発酵乾燥方法であって、
前記発酵乾燥装置は、前記送気手段として第1送気手段と第2送気手段とを有しており、これら送気手段を用いて、前記温度センサによって検出される排気温度に基づいて相互に独立した入気量制御を行うことを特徴とする発酵乾燥方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発酵乾燥装置および発酵乾燥方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、家畜排泄物や、食品廃棄物、下水汚泥などの発酵原料の発酵・乾燥を行う装置として、微生物の発酵作用を利用した発酵乾燥装置が知られている。この装置は、円筒縦型のタンク形状であり、密閉容器内に投入された発酵原料に強制通気しつつ乾燥と発酵を行なっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、容器内に設けられた回転軸およびこれに付設された複数の撹拌翼と、送気手段と、排気手段とを備えてなる密閉型の発酵乾燥装置が開示されている。この装置では、所定時間当たりの発酵熱量や蒸発水分量を発酵指標とし、この発酵指標に基づいて容器内に導入される外気の量を調整している。指標となる発酵熱量や蒸発水分量は、容器に導入する外気の温度と流量、および容器内から排出される内気の温度と流量に基づいて算出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-172272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、発酵熱量や蒸発水分量を発酵指標として、外気の量を調整することで、発酵原料の発酵乾燥を安定的に実施している。しかし、発酵指標の算出には、送気手段および排気手段に、温度センサや流量センサなどが必要となり、制御システムが煩雑になりやすい。また、各センサなどの設置費用やメンテナンス費用なども必要となるため、コスト増となる傾向がある。
【0006】
一方で、低コストな入気量制御として、容器内から排出される内気の温度(排気温度)を発酵指標とすることが考えられる。この場合、制御システムを簡素化できる一方で、入気量制御が単調になりやすい。その結果、過乾燥を招くなど、発酵乾燥物の品質にバラツキが生じるおそれがある。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、低コストかつ簡易な構造でありながら、発酵原料の発酵乾燥を安定的に実施できる発酵乾燥装置、および発酵乾燥方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の発酵乾燥装置は、送気手段により容器内に外気を導入し、かつ、排気手段により上記容器内から内気を排気しつつ、上記容器内に投入される発酵原料を撹拌翼で撹拌しながら発酵および乾燥させ、上記排気手段によって排出される内気の温度を検出する温度センサを備える発酵乾燥装置であって、上記発酵乾燥装置は、上記送気手段として、上記温度センサによって検出される排気温度に基づいて相互に独立した入気量制御を行う、第1送気手段と第2送気手段とを有することを特徴とする。
【0009】
上記第1送気手段および上記第2送気手段の各送気手段に、低温側閾値と高温側閾値がそれぞれ設定されており、上記第1送気手段および上記第2送気手段はそれぞれ、上記排気温度が上記低温側閾値未満の場合に所定の最小入気量で上記容器内に外気を導入し、上記排気温度が上記高温側閾値以上の場合に所定の最大入気量で上記容器内に外気を導入することを特徴とする。
【0010】
上記第1送気手段および上記第2送気手段にそれぞれ設定された上記低温側閾値と上記高温側閾値はいずれも15℃~40℃の範囲内に設定されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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