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公開番号2024071261
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022182110
出願日2022-11-14
発明の名称肥料組成物
出願人株式会社ハイポネックスジャパン
代理人個人,個人,個人
主分類C05G 1/00 20060101AFI20240517BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】土壌における必須栄養素の富化と、植物に対する適時の必須栄養素の供給とを一度に行うことができる肥料組成物を提供する。
【解決手段】肥料組成物において、堆肥と肥料(ただし、堆肥を除く)とを配合する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
堆肥および肥料(ただし、堆肥を除く)を含有する、肥料組成物。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記肥料が、窒素、リンおよびカリウムからなる群から選択される1種以上を含む、請求項1に記載の肥料組成物。
【請求項3】
前記肥料が、窒素、リンおよびカリウムを含む、請求項1に記載の肥料組成物。
【請求項4】
前記肥料における窒素の濃度が1~20質量%であり、五酸化リン相当のリンの濃度が1~60質量%であり、酸化カリウム相当のカリウムの濃度が1~20質量%である、請求項3に記載の肥料組成物。
【請求項5】
前記肥料がマグネシウムをさらに含み、前記肥料におけるマグネシウムの濃度が、酸化マグネシウム相当の濃度が1~40質量%である、請求項3に記載の肥料組成物。
【請求項6】
前記肥料のpHが6~8である、請求項1に記載の肥料組成物。
【請求項7】
前記肥料が固形状の肥料である、請求項1に記載の肥料組成物。
【請求項8】
前記肥料が緩効性または遅効性の肥料である、請求項1に記載の肥料組成物。
【請求項9】
前記肥料組成物における前記肥料の含有量が、固形分として、5~50質量%である、請求項1に記載の肥料組成物。
【請求項10】
前記肥料組成物における前記堆肥の含有量が、固形分として、15~80質量%である、請求項1に記載の肥料組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
植物の正常な生育のためには、炭素、水素および酸素をはじめとする16~17種の元素(必須栄養素)が必要であることが知られおり、中でも、炭素、水素、酸素、窒素、リンおよびカリウムの6元素は、植物の生育のために多量に必要であることから、必須栄養素の中でも多量一次要素と呼ばれている。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
これらの多量一次要素のうち、炭素、水素および酸素は生育環境中に水や二酸化炭素として存在することから、植物の生育において人為的な供給を必要としない場合がほとんどである。また、窒素、リン酸およびカリウムは、植物の伸長や肥大に寄与することから、「肥料の三要素」とも呼ばれている。しかしながら、三要素の各元素は、植物の生育に多量に必要であるものの、生育環境中に植物が利用可能な状態ではほとんど存在していないため、植物が利用可能な状態で供給する必要がある。
【0003】
植物が利用可能な状態で窒素、リンおよび/またはカリウムを供給するためには、有機質の堆肥等の緩効性または遅効性の土壌改良資材を用いてこれらの元素を富化した土壌で植物を生育することにより植物にこれらの元素を供給する方法、無機質肥料等の即効性の肥料を用いてこれらの元素を植物に供給する方法等が用いられる。しかしながら、緩効性または遅効性の土壌改良資材は、効果が長期にわたり持続するという長所がある反面、即効性が低く、また必須栄養素のすべてを十分に補うことができない場合がある等の短所がある。一方で、無機質肥料等の即効性の肥料は、水に溶けやすく即効性であるために適時に効果を得ることができるという長所がある反面、流れやすく効果の持続性に乏しく、また有機物の量が少ないため、長期間使用すると土壌障害を引き起こす場合がある等の短所がある。
【0004】
このように、いずれの方法もそれぞれ様々な長所を有する一方で、短所も有することから、多くの場合にはこれらの方法が組み合わせて用いられる。すなわち、植物の植え付け前や植え替え前に緩効性または遅効性の土壌改良資材を用いて土壌における必須栄養素を富化し、さらに植え付け後に即効性の肥料を用いて不足している必須栄養素を適宜供給するのが現在の一般的な方法である。
【0005】
しかしながら、このような方法では、異なる時点で少なくとも2回にわたり必須栄養素を供給する工程が必要となることから、人的コスト、経済的コスト、時間的コストが生じるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような状況下、土壌における必須栄養素の富化と、植物に対する適時の必須栄養素の供給とを一度に行うことが技術的課題として存在する。
【0007】
したがって、本発明の目的は、そのような土壌における必須栄養素の富化と、植物に対する適時の必須栄養素の供給とを一度に行うことができる肥料組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意研究した結果、肥料組成物に堆肥と堆肥を除く肥料とを配合することにより、上述した課題を解決できるとの知見を得た。本発明はかかる知見によるものである。すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
【0009】
[1]堆肥および肥料(ただし、堆肥を除く)を含有する、肥料組成物。
[2]前記肥料が、窒素、リンおよびカリウムからなる群から選択される1種以上を含む、[1]に記載の肥料組成物。
[3]前記肥料が、窒素、リンおよびカリウムを含む、[1]または[2]に記載の肥料組成物。
[4]前記肥料における窒素の濃度が1~20質量%であり、五酸化リン相当のリンの濃度が1~60質量%であり、酸化カリウム相当のカリウムの濃度が1~20質量%である、[3]に記載の肥料組成物。
[5]前記肥料がマグネシウムをさらに含み、前記肥料におけるマグネシウムの濃度が、酸化マグネシウム相当の濃度が1~40質量%である、[3]または[4]に記載の肥料組成物。
[6]前記肥料のpHが6~8である、[1]~[5]のいずれかに記載の肥料組成物。
[7]前記肥料が固形状の肥料である、[1]~[6]のいずれかに記載の肥料組成物。
[8]前記肥料が緩効性または遅効性の肥料である、[1]~[7]のいずれかに記載の肥料組成物。
[9]前記肥料組成物における前記肥料の含有量が、固形分として、5~50質量%である、[1]~[8]のいずれかに記載の肥料組成物。
[10]前記肥料組成物における前記堆肥の含有量が、固形分として、15~80質量%である、[1]~[9]のいずれかに記載の肥料組成物。
[11]前記肥料組成物における水の含有量が、20質量%超35質量%未満である、[1]~[10]のいずれかに記載の肥料組成物。
[12]前記堆肥および前記肥料の少なくとも一部が付着する土壌改良資材(ただし、堆肥および肥料を除く)をさらに含む、[1]~[11]のいずれかに記載の肥料組成物。
[13]前記肥料組成物における前記土壌改良資材の含有量が、10~50質量%である、[12]に記載の肥料組成物。
[14]固体状の肥料組成物である、[1]~[13]のいずれかに記載の肥料組成物。
【発明の概要】
本発明の効果
【0010】
本発明によれば、土壌における必須栄養素の富化と、植物に対する適時の必須栄養素の供給とを一度に行うことができる肥料組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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