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公開番号2024078234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190648
出願日2022-11-29
発明の名称モータ
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H02K 9/19 20060101AFI20240603BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】モータのコイルエンドを適切に冷却する。
【解決手段】モータは、ロータを備える。モータは、ステータコア及びコイルを有するステータを備える。モータは、ロータ及びステータを収容するハウジングを備える。モータは、ステータコアの軸方向の第1端面とハウジングの内壁面との間をシールしている第1環状部材を備える。第1環状部材は、ステータコアの第1端面から突出するコイルの第1コイルエンドに向けて冷媒を噴射する複数の第1孔を備えている。第1環状部材は、複数の第1孔の少なくとも二つが、第1ピッチで周方向に配置されている第1区間を備える。第1環状部材は、複数の第1孔の少なくとも二つが、第1ピッチよりも大きい第2ピッチで周方向に配置されている第2区間を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ロータと、
ステータコア及びコイルを有するステータと、
前記ロータ及び前記ステータを収容するハウジングと、
前記ステータコアの軸方向の第1端面と前記ハウジングの内壁面との間をシールしている第1環状部材と、
を備え、
前記第1環状部材は、前記ステータコアの前記第1端面から突出する前記コイルの第1コイルエンドに向けて冷媒を噴射する複数の第1孔を備えており、
前記第1環状部材は、
前記複数の第1孔の少なくとも二つが、第1ピッチで周方向に配置されている第1区間と、
前記複数の第1孔の少なくとも二つが、前記第1ピッチよりも大きい第2ピッチで周方向に配置されている第2区間と、を備える、モータ。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記複数の第1孔は、
前記ステータコアの軸を通る水平面に対して非対称に配置されており、
前記軸を通る鉛直面に対して対称に配置されている、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記第1区間は、鉛直方向において前記第2区間よりも上方に位置する、請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
前記第1コイルエンドの一部は、前記第1コイルエンドの他の一部よりも発熱量の大きい特定領域であり、
前記第1区間は、径方向において前記特定領域に対向している、請求項1に記載のモータ。
【請求項5】
前記第1コイルエンドは、周方向の一部の範囲に亘って配置されている導体部材を備え、
前記導体部材は、前記特定領域内に位置する、請求項4に記載のモータ。
【請求項6】
前記導体部材は、前記コイルの中性点を含んでいる、請求項5に記載のモータ。
【請求項7】
前記導体部材は、前記第1コイルエンドから前記軸方向へ突出している複数の動力線を含んでいる、請求項5に記載のモータ。
【請求項8】
前記第1コイルエンドは、前記コイルの占積率が高い第1領域と、前記コイルの占積率が前記第1領域よりも低い第2領域と、を備えており、
前記特定領域は、前記第1領域の少なくとも一部を含んでいる、請求項4に記載のモータ。
【請求項9】
前記第1ピッチは、前記第2ピッチの75パーセント以下である、請求項1に記載のモータ。
【請求項10】
前記ステータコアの前記第1端面と前記軸方向の反対側に位置する第2端面と前記ハウジングの前記内壁面との間をシールしている第2環状部材をさらに備え、
前記第2環状部材は、前記ステータコアの前記第2端面から突出する前記コイルの第2コイルエンドに向けて冷媒を噴射する複数の第2孔を備えている、請求項1に記載のモータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、モータに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【0002】
特許文献1に示すモータでは、ハウジング内部にステータが収納されている。ステータコアの軸方向端面とハウジングの内面とをシールしている環状の部材に、複数の噴射孔が配置されている。複数の噴射孔の各々からコイルエンドに向かって、冷媒を噴射することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第11125315号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コイルエンドが温度分布を有することによって、コイルエンドに高温部位が発生する場合がある。この場合、高温部位の冷却量を他の部位の冷却量よりも大きくすることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
モータは、ロータを備える。モータは、ステータコア及びコイルを有するステータを備える。モータは、ロータ及びステータを収容するハウジングを備える。モータは、ステータコアの軸方向の第1端面とハウジングの内壁面との間をシールしている第1環状部材を備える。第1環状部材は、ステータコアの第1端面から突出するコイルの第1コイルエンドに向けて冷媒を噴射する複数の第1孔を備えている。第1環状部材は、複数の第1孔の少なくとも二つが、第1ピッチで周方向に配置されている第1区間を備える。第1環状部材は、複数の第1孔の少なくとも二つが、第1ピッチよりも大きい第2ピッチで周方向に配置されている第2区間を備える。
【0006】
冷媒は様々であってよく、例えば冷却油でもよい。また冷媒は、水などの液体であってもよいし、気体等を含む流体であってもよい。上記の構成によると、第1区間の冷媒の単位面積当たり噴射量を、第2区間の冷媒の単位面積当たり噴射量よりも大きくすることができる。従って、所望の部位に第1区間を対応させることによって、所望の部位の冷却量を他の部位の冷却量よりも大きくすることができる。第1コイルエンドの全体を適切に冷却することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
モータ1の概略断面図である。
ステータ20等の側面図である。
図1のIII-III線における概略断面図である。
図2のIV-IV線における部分拡大断面図である。
図1の中心面CPを通るV-V線における概略断面図である。
モータ1の概略断面図である。
図1のIII-III線における概略断面図である。
図1のVIII-VIII線における概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
複数の第1孔は、ステータコアの軸を通る水平面に対して非対称に配置されていてもよい。複数の第1孔は、軸を通る鉛直面に対して対称に配置されていてもよい。水平面に対して上方に位置する第1孔から噴射された冷媒と、水平面に対して下方に位置する第1孔から噴射された冷媒とで、第1コイルエンドを冷却する能力が異なる場合がある。上記構成によれば、水平面に対して上方と下方とで、第1孔の配置密度を異ならせることができる。これにより、水平面に対して上方と下方とで、第1コイルエンドの冷却能力を適宜調整することが可能となる。
【0009】
第1区間は、鉛直方向において第2区間よりも上方に位置してもよい。鉛直方向の上方に位置する第1孔から噴射された冷媒の方が、鉛直方向の下方に位置する第1孔から噴射された冷媒よりも、第1コイルエンドとの接触時間が長くなるため、冷却能力が高くなる場合がある。上記構成によれば、上方側の冷媒の単位面積当たり噴射量を、下方側の冷媒の単位面積当たり噴射量よりも大きくすることができる。これにより、冷却効率を高めることが可能となる。
【0010】
第1コイルエンドの一部は、第1コイルエンドの他の一部よりも発熱量の大きい特定領域であってもよい。第1区間は、径方向において特定領域に対向していてもよい。上記構成によれば、第1コイルエンドの特定領域に噴射される冷媒の単位面積当たり噴射量を、第1コイルエンドの他の部位に噴射される冷媒の単位面積当たり噴射量よりも大きくすることができる。特定領域を集中的に冷却することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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