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公開番号2024056583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163593
出願日2022-10-11
発明の名称熱転写システム
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/325 20060101AFI20240416BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】熱転写システムの中断中にインクリボンが交換されたことを確実に検出する。
【解決手段】熱転写システム10の制御部40は、送出部回転速度センサ16cと、巻取部回転速度センサ21cからの信号に基づいて第1回転速度比を求める。制御部40は熱転写システム10が中断して再開する際、第2回転速度比を求め、第1回転速度比と第2回転速度比を比較してインクリボンの交換の有無を判断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱転写システムにおいて、
インク層と支持層とを有するインクリボンを送り出す送出部と、
前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの前記支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンの前記インク層のインクを被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、
前記第1転写装置の下流側に配置され、インク転写済の前記インクリボンを巻き取る巻取部と、
前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを前記支持層側から加熱する第2加熱体を有し、前記第1パターンと異なる第2パターンで前記インク層のインキを内側の前記インクリボンに転写する第2転写装置と、
前記送出部の回転速度を検出する送出部回転速度センサと、
前記巻取部の回転速度を検出する巻取部回転速度センサと、
制御部とを備え、
前記制御部は前記熱転写システムの動作中、前記送出部回転速度センサと前記巻取部回転速度センサからの信号に基づいて、前記送出部と前記巻取部との間の第1回転速度比を求め、
前記熱転写システムの動作を中止し、その後に前記熱転写システムの動作を再開した際、前記送出部回転速度センサと前記巻取部回転速度センサからの信号に基づいて前記送出部と前記巻取部との間の第2回転速度比を求め、前記第2回転速度比と前記第1回転速度比が異なる場合に前記インクリボンが交換されたと判断する、熱転写システム。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記制御部は前記インクリボンが交換されたと判断した際、エラー処理を実行する、請求項1記載の熱転写システム。
【請求項3】
前記インクリボンを外部へ取り出すことを防ぐインクリボンロック機構を更に備え、
前記制御部は前記熱転写システムの動作が中止した場合、前記インクリボンロック機構を作動させる、請求項1または2記載の熱転写システム。
【請求項4】
前記制御部は前記第2回転速度比が前記第1回転速度比に対して95%~105%の範囲から外れるとき、前記第2回転速度比が前記第1回転速度比と異なると判断する、請求項1または2記載の熱転写システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
インクリボンを用いて、カードなどの被転写体に文字などの像を印字する転写システムが、広く普及している。インクリボンは、帯状に延びるリボン(支持層)と、リボン上に形成され、染料等を含んだインク層と、を有している。インクリボンを用いた印字においては、印字されるべき所望の像に対応したパターンで、インクが被転写体に転写される。
【0003】
この場合、インク転写済のインクリボンには、被転写体への転写によりインクが抜けた部分が、印字された像に対応したパターンで存在している。このため、インク転写済のインクリボンから、印字された像を特定することが可能である。従って、インクリボンを用いて、被転写体にID情報などの秘匿すべき情報を印字する場合、インク転写済のインクリボンの取り扱いに注意が必要となる。
【0004】
このような問題に対応するため、インクリボンのインク層のインクを被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、インク転写済のインクリボンを巻き取る巻取部と、巻取部の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボンを支持層側から加熱する第2転写装置とを設けた熱転写システムが提案されている。この熱転写システムによれば、第2転写装置により加熱されるインクリボンのインク層のインクを、第1転写装置における第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写することができ、これによって、インク転写済のインクリボンから、第1転写装置における第1パターンが特定されるのを防ぐことができる。この場合、第1転写装置における転写後に、第2転写装置を用いてインク転写済のインクリボンに対して第2パターンを引き続いて転写して、インクリボンから第1パターンが特定されることをより確実に防ぐ技術(終了処理)も開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-76617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、第2転写装置を用いてインクリボンのインク層のインクを第1転写装置による第1パターンと異なる第2パターンで転写することにより、第1転写装置における第1パターンを特定することを防ぐことができる。しかしながら、熱転写システムの動作が中断した際、誤って熱転写システムからインクリボンが取り出されることがある。この場合は上述した終了処理が行われることなくインクリボンが取り出されるため、インクリボンから第1パターンが特定される恐れがでてくる。
【0007】
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、熱転写システムの動作が中断した際に誤ってインクリボンを取り出すことを防止する熱転写システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、熱転写システムにおいて、インク層と支持層とを有するインクリボンを送り出す送出部と、前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの前記支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンの前記インク層のインクを被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、前記第1転写装置の下流側に配置され、インク転写済の前記インクリボンを巻き取る巻取部と、前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを前記支持層側から加熱する第2加熱体を有し、前記第1パターンと異なる第2パターンで前記インク層のインキを内側の前記インクリボンに転写する第2転写装置と、前記送出部の回転速度を検出する送出部回転速度センサと、前記巻取部の回転速度を検出する巻取部回転速度センサと、制御部とを備え、前記制御部は前記熱転写システムの動作中、前記送出部回転速度センサと前記巻取部回転速度センサからの信号に基づいて、前記送出部と前記巻取部との間の第1回転速度比を求め、前記熱転写システムの動作を中止し、その後に前記熱転写システムの動作を再開した際、前記送出部回転速度センサと前記巻取部回転速度センサからの信号に基づいて前記送出部と前記巻取部との間の第2回転速度比を求め、前記第2回転速度比と前記第1回転速度比が異なる場合に前記インクリボンが交換されたと判断する、熱転写システムである。
【0009】
本開示は、前記制御部は前記インクリボンが交換されたと判断した際、エラー処理を実行する、熱転写システムである。
【0010】
本開示は、前記インクリボンを外部へ取り出すことを防ぐインクリボンロック機構を更に備え、前記制御部は前記熱転写システムの動作が中止した場合、前記インクリボンロック機構を作動させる、熱転写システムである。
(【0011】以降は省略されています)

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