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公開番号2024055379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162250
出願日2022-10-07
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/14 20060101AFI20240411BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】プレイグニッションを抑制する。
【解決手段】車両は、エンジンと、流体継手とを備えている。エンジンは、水素を燃料とする。流体継手は、ロックアップクラッチを有している。流体継手は、ロックアップクラッチを介してエンジンの駆動力を駆動輪へと伝達する。車両の制御装置は、流体継手を介してエンジンの駆動力を駆動輪へと伝達し、かつ、ロックアップクラッチを完全係合状態にしていない場合において、エンジンの燃焼室でプレイグニッションが発生し得る条件である実行条件を満たす場合には、低下処理を実行する。低下処理では、実行条件を満たさない場合に比べて、ロックアップクラッチのスリップ率を低下させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
水素を燃料とするエンジンと、
ロックアップクラッチを有し、当該ロックアップクラッチを介して前記エンジンの駆動力を駆動輪へと伝達する流体継手と、
を備えている車両を制御対象とする制御装置であって、
前記流体継手を介して前記エンジンの駆動力を前記駆動輪へと伝達し、かつ、前記ロックアップクラッチを完全係合状態にしていない場合において、前記エンジンの燃焼室でプレイグニッションが発生し得る条件である実行条件を満たす場合には、前記実行条件を満たさない場合に比べて、前記ロックアップクラッチのスリップ率を低下させる低下処理を実行する
車両の制御装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記実行条件は、前記燃焼室の温度が予め定められた規定室温以上であることを含む
請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記実行条件は、圧縮行程における予め定められた特定時点での前記燃焼室の圧力が予め定められた規定室圧以上であることを含む
請求項1又は請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記実行条件は、前記燃焼室に供給される燃料の温度が予め定められた規定燃温以上であることを含む
請求項1又は請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項5】
前記低下処理では、前記燃焼室の温度が高いときには、前記燃焼室の温度が低い場合に比べて、前記スリップ率の低下量を大きくする
請求項2に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1のエンジンシステムは、エンジンと、制御装置とを備えている。エンジンは、水素を燃料としている。制御装置は、エンジンの燃焼室においてプレイグニッションが発生している場合に、燃焼室の温度を低下させる制御を行う。具体的には、制御装置は、燃焼室の温度を低下させる制御として、エンジンの燃料噴射弁からの噴射量を少なくする処理を実行したり、エンジンの排気通路から吸気通路へと還流する排気の量を多くする処理を実行したりする。なお、プレイグニッションとは、燃焼室において燃料及び吸気の混合気を点火装置により点火する前に混合気が着火する現象のことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-130473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなエンジンにおいてクランク軸の回転速度が高くなると、燃焼室において燃料及び吸気が混ざる期間が短くなる。そして、燃料及び吸気が混ざる期間が短くなると、燃焼室においてプレイグニッションが発生しやすくなる。そのため、特許文献1のような燃焼室の温度を低下させる制御を行うのみでは、プレイグニッションを抑制しきれないおそれがある。したがって、特許文献1のような燃焼室の温度を低下させる制御とは別に、プレイグニッションを抑制できる技術が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための車両の制御装置は、水素を燃料とするエンジンと、ロックアップクラッチを有し、当該ロックアップクラッチを介して前記エンジンの駆動力を駆動輪へと伝達する流体継手と、を備えている車両を制御対象とする制御装置であって、前記流体継手を介して前記エンジンの駆動力を前記駆動輪へと伝達し、かつ、前記ロックアップクラッチを完全係合状態にしていない場合において、前記エンジンの燃焼室でプレイグニッションが発生し得る条件である実行条件を満たす場合には、前記実行条件を満たさない場合に比べて、前記ロックアップクラッチのスリップ率を低下させる低下処理を実行する。
【0006】
上記構成において、流体継手を介してエンジンの駆動力を駆動輪へと伝達し、かつ、ロックアップクラッチを完全係合状態にしていない場合には、流体継手の入力軸の回転速度は、流体継手の出力軸の回転速度よりも高い。そして、上記構成によれば、実行条件を満たす場合には、ロックアップクラッチのスリップ率が低下することで、流体継手の入力軸及び出力軸の回転速度の差が小さくなる。これにより、エンジンのクランク軸の回転速度が低下する。その結果、燃料及び吸気が混ざる期間が長くなることでプレイグニッションを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
車両の概略構成図である。
エンジンの概略構成図である。
スリップ率変更制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<車両の概略構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図3にしたがって説明する。先ず、車両100の概略構成について説明する。
【0009】
図1に示すように、車両100は、エンジン10、及びモータジェネレータ30を備えている。エンジン10は、車両100の駆動源として機能する。エンジン10は、水素を燃料とする。モータジェネレータ30は、車両100の駆動源として機能する。したがって、車両100は、いわゆるハイブリッド車両である。
【0010】
図2に示すように、エンジン10は、複数の気筒11、吸気通路12、及び排気通路13を備えている。また、エンジン10は、複数のピストン16、複数のコネクティングロッド17、クランク軸18、複数の吸気弁21、及び複数の排気弁22を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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