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公開番号2024044876
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150666
出願日2022-09-21
発明の名称バルブプレート及び塗膜付きバルブプレート
出願人日本製鉄株式会社
代理人アセンド弁理士法人
主分類C22C 38/00 20060101AFI20240326BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】耐食性に優れ、かつ、鋳造性に優れるバルブプレートを提供する。
【解決手段】本実施形態のバルブプレートは、化学組成が、質量%で、C:0.01~0.20%、Si:0.01~1.00%、Mn:0.01~2.00%、P:0.035%以下、S:0.035%以下、Cr:0.20%以下、Ni:0.010~0.350%、Cu:0.010~0.350%、Sn:0.01~0.20%、Mo:0.01~0.20%、sol.Al:0.001~0.040%、Nb:0.001~0.010%、N:0.012%以下、Sb、Co、Ge、Ga、Ca及びMgからなる群から選択される1種以上の合計:0.0050~0.0120%、及び、残部:Fe及び不純物、からなり、式(1)を満たす。
0.13<Ni/(3Cu+Sn+10(Sb+Ge))2<0.70 (1)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
化学組成が、質量%で、
C:0.01~0.20%、
Si:0.01~1.00%、
Mn:0.01~2.00%、
P:0.035%以下、
S:0.035%以下、
Cr:0.20%以下、
Ni:0.010~0.350%、
Cu:0.010~0.350%、
Sn:0.01~0.20%、
Mo:0.01~0.20%、
sol.Al:0.001~0.040%、
Nb:0.001~0.010%、
N:0.012%以下、
Sb、Co、Ge、Ga、Ca及びMgからなる群から選択される1種以上:合計で0.0050~0.0120%、
B:0~0.0050%、
Ti:0~0.100%、
W:0~0.50%、
希土類元素(REM):0~0.0200%、及び、
残部:Fe及び不純物、からなり、
式(1)を満たす、
バルブプレート。
0.13<Ni/(3Cu+Sn+10(Sb+Ge))

<0.70 (1)
ここで、式(1)中の各元素記号には、対応する元素の質量%での含有量が代入される。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
請求項1に記載のバルブプレートであって、
前記化学組成は、
B:0.0001~0.0050%、
Ti:0.001~0.100%、
W:0.01~0.50%、及び、
希土類元素(REM):0.0001~0.0200%、
からなる群から選択される1元素以上を含有する、
バルブプレート。
【請求項3】
表面のISO8501-1における除錆度がSa2・1/2以上である、請求項1に記載のバルブプレートと、
前記バルブプレートの前記表面に形成された下塗り塗膜と、
前記下塗り塗膜上に形成されており、膜厚が20~50μmの中塗り塗膜と、
前記中塗り塗膜上に形成されており、フッ素樹脂及び/又はウレタン樹脂からなり、膜厚が20~50μmの上塗り塗膜とを備え、
前記下塗り塗膜は、
無機ジンクリッチペイント及び/又は有機ジンクリッチペイントからなり、膜厚が30~100μmの第1層と、
前記第1層上に形成され、膜厚が100~200μmのエポキシ樹脂からなる第2層とを含む、
塗膜付きバルブプレート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、バルブプレート、及び、表面に塗膜が形成されている、塗膜付きバルブプレートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
バルブプレートは、橋梁の補強に用いられる。橋梁は、海浜地域に建てられる場合がある。海浜地域は塩化物イオンの多い腐食環境である。そのため、バルブプレートには、耐食性が求められる。
【0003】
橋梁に用いられる厚鋼板において、耐食性を高める技術が、国際公開第2011/102259号(特許文献1)に提案されている。
【0004】
特許文献1に開示されている厚鋼板は、質量%で、C:0.0005~0.02%未満、Si:0.01~0.7%、Mn:0.1~5.0%、P:0.05%以下、S:0.008%以下、Cu:0.2%未満、Nb:0.02~0.3%、Al:0.003~0.1%、N:0.01%以下、B:0.0005~0.004%及びSn:0.03~0.50%を含み、残部Fe及び不純物からなり、かつ、Cu/Sn比が1以下である化学組成を有する。特許文献1では、厚鋼板中のSn含有量とCu含有量とを調整することにより、耐食性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2011/102259号
【0006】
ところで、Sn及びCuを含有する溶鋼を用いて連続鋳造法により鋳片を製造する場合、凝固途中の鋳片が脆くなる。そのため、凝固途中の鋳片の中から溶鋼が漏出してしまう場合がある。連続鋳造法による鋳片の製造において、このような凝固途中の鋳片の中から溶鋼が漏出する現象をブレークアウトという。ブレークアウトが生じれば、生産効率が低下する。そのため、鋳造中の鋳片の脆化が抑制できる方が好ましい。鋳造工程において、ブレークアウトが抑制されることを、本明細書では鋳造性に優れる、と表現する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の目的は、耐食性に優れ、かつ、鋳造性に優れる、バルブプレート、及び、塗膜付きバルブプレートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示によるバルブプレートは、次の構成を有する。
【0009】
化学組成が、質量%で、
C:0.01~0.20%、
Si:0.01~1.00%、
Mn:0.01~2.00%、
P:0.035%以下、
S:0.035%以下、
Cr:0.20%以下、
Ni:0.010~0.350%、
Cu:0.010~0.350%、
Sn:0.01~0.20%、
Mo:0.01~0.20%、
sol.Al:0.001~0.040%、
Nb:0.001~0.010%、
N:0.012%以下、
Sb、Co、Ge、Ga、Ca及びMgからなる群から選択される1種以上:合計で0.0050~0.0120%、
B:0~0.0050%、
Ti:0~0.100%、
W:0~0.50%、
希土類元素(REM):0~0.0200%、及び、
残部:Fe及び不純物、からなり、
式(1)を満たす、
バルブプレート。
0.13<Ni/(3Cu+Sn+10(Sb+Ge))

<0.70 (1)
ここで、式(1)中の各元素記号には、対応する元素の質量%での含有量が代入される。
【0010】
本開示による塗膜付きバルブプレートは、次の構成を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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