意匠ウォッチ

発行日2024-06-18
公報種別意匠公報(S)
登録番号1773211
登録日2024-06-07
意匠に係る物品クランプ用雌ねじ部品
意匠分類L1-53(仮設工事用品)
出願番号2023022854
出願日2023-11-02
意匠権者株式会社タカミヤ
代理人個人
意匠に係る物品の説明本物品は、例えば、使用状態を示す参考図(1)及び(3)に示されているように、本体となっている第1挟着部材に対して蓋部材となっている第2挟着部材が軸を中心に閉じ回動することにより、仮設足場や支保工等の仮設構築物を構成する部材となっている丸パイプ材を挟着するために用いるクランプのための部品であって、使用状態を示す参考C-C線断面図及び使用状態を示す参考D-D線断面図に示されているように、第2挟着部材の二股部から雄ねじ軸部が挿入されたボルトの六角頭部で第2挟着部材を押圧することにより丸パイプ材を挟着するために、ボルトの雄ねじ軸部を螺入するための雌ねじ部品である。鋳造品製又は鍛造品製又は焼結金属品製である本物品は、各部の名称を示す参考斜視図に示されているように、筒状の主部と、この主部の下部に、主部と直角をなして横方向両側から短寸法で筒状に突出して形成された2個の副部と、からなり、主部の内部には、各部の名称を示す参考B-B線断面図に示されているように、主部を貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔は、雌ねじ孔と、この雌ねじ孔よりも直径が少し大きい大径孔と、2個の副部側の両端部が半円形となっている幅広孔(底面図も参照)とが、主部の軸方向に段状に設けられたものとなっており、また、それぞれの副部の内部には、貫通孔と直角をなす小孔が幅広孔に接続されて貫通形成されている。これらの小孔には、使用状態を示す参考図(2)及び(4)に示されているように、貫通孔側の端部にフランジ部が設けられたピンが挿通され、これらのピンは、第1挟着部材に形成されている二股部の両側部分の孔にも挿通され、フランジ部側とは反対側の端部には、カシメ加工等により直径が大きくなった大径拡張部が形成され、このため、本物品は、第1挟着部材に、2個のピンを中心に揺動自在に取り付けられる。使用状態を示す参考C-C線断面図及び使用状態を示す参考D-D線断面図に示されているように、本物品の雌ねじ孔にボルトの雄ねじ軸部を螺入して、ボルトを六角頭部で電動レンチ等により回転させて雄ねじ軸部を雌ねじ孔に対して螺進させることにより、丸パイプ材は第1挟着部材と第2挟着部材で挟着される。このように第1挟着部材と第2挟着部材で挟着される丸パイプ材が、使用状態を示す参考C-C線断面図に示されているように、直径の大きいものである場合には、雄ねじ軸部の先端は2個のピンの位置まで達しないが、丸パイプ材が、使用状態を示す参考D-D線断面図に示されているように、直径の小さいものである場合には、雄ねじ軸部の先端は2個のピンの位置まで達することになるが、これらのピンは、本物品の2個の副部に設けられている小孔ごとに挿入されたものであって、2個の副部に架け渡された1本のものとはなっていないため、雄ねじ軸部の先端とピンとが干渉することはない。また、それぞれのピンに設けられているフランジ部における雄ねじ軸部側の面は、湾曲凹状に窪んでいるため、雄ねじ軸部の先端とフランジ部とが干渉することもない。さらに、雄ねじ軸部の先端には、本物品の雌ねじ孔からのボルトの抜け出しを防止するために、カシメ加工等によって直径が少し大きくなった拡大部が設けられているが、本物品には、この拡大部よりも直径が大きい大径孔が雌ねじ孔に接続されて設けられているため、雄ねじ軸部の先端は、この大径孔の内面と干渉することなく移動できる。
意匠の説明

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