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公開番号2025154081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056886
出願日2024-03-29
発明の名称静電荷像現像用トナーの製造方法
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/08 20060101AFI20251002BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低温低湿下でのカブリ抑制に優れた静電荷像現像用トナーの製造方法に関すること。
【解決手段】少なくとも非晶性樹脂及び離型剤をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程1、該工程1で得られた混練物を粉砕した後、得られた粉砕物を無機微粒子と混合する工程2、該工程2で得られた混合物を粉砕し、分級する工程3を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記離型剤が合成エステルワックスと炭化水素ワックスを含有する、静電荷像現像用トナーの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも非晶性樹脂及び離型剤をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程1、該工程1で得られた混練物を粉砕した後、得られた粉砕物を無機微粒子と混合する工程2、該工程2で得られた混合物を粉砕し、分級する工程3を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記離型剤が合成エステルワックスと炭化水素ワックスを含有する、静電荷像現像用トナーの製造方法。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
工程2における無機微粒子の使用量が、粉砕物100質量部に対して、0.3質量部以上10質量部以下である、請求項1記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項3】
合成エステルワックスの炭化水素ワックスに対する質量比が、10/90以上90/10以下である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
通常、静電荷像現像用トナーには、無機微粒子をトナー表面に付着させる外添処理を行うが、トナーからの無機微粒子の脱離を抑制するために、トナーの製造過程において混練物の粗粉砕物を無機微粒子と混合した後に、微粉砕することで、無機微粒子をトナー表面により強固に付着させる方法が検討されている(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-159022号公報
特開2020-85971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、低温低湿下ではトナー表面が冷えて硬くなる、あるいは収縮によりトナー粒子とその表面に付着している無機微粒子の接触面積が低減してしまうため、低温低湿下での連続印刷時では、通常の外添処理で付着させた無機微粒子だけでなく、粉砕工程で粉砕物と混合して付着させた無機微粒子であっても脱離しやすい。その結果、トナーの帯電量が低下し、カブリが発生する。
【0005】
本発明は、低温低湿下でのカブリ抑制に優れた静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、少なくとも非晶性樹脂及び離型剤をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程1、該工程1で得られた混練物を粉砕した後、得られた粉砕物を無機微粒子と混合する工程2、該工程2で得られた混合物を粉砕し、分級する工程3を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記離型剤が合成エステルワックスと炭化水素ワックスを含有する、静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の方法により、低温低湿下でのカブリ抑制に優れた静電荷像現像用トナーが得られる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、非晶性樹脂と離型剤を含む静電荷像現像用トナー(以下、トナーともいう)を溶融混練法により製造する際に、離型剤として合成エステルワックスと炭化水素ワックスを使用し、オープンロール型混練機を使用して原料を混練して得られた混練物の粗粉砕物を無機微粒子と混合した後、微粉砕を行うことにより、トナーを得る方法である。本発明の方法により、低温低湿下でのカブリ抑制に優れたトナーが得られる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0009】
本発明では、混練シェアの大きいオープンロール型混練機を用いて非晶性樹脂と合成エステルワックスと炭化水素ワックスを含むトナー原料を溶融混練することで、合成エステルワックスの炭化水素鎖と炭化水素ワックスとが一部相溶し、両ワックスの結晶構造が適度に崩れて分散しやすくなるため、混練物粉砕面に高分散かつ均一に存在させることができる。また、混練物の粗粉砕物を無機微粒子と混合した後にさらに微粉砕することで、両ワックス分子中の疎水的な炭化水素部分と無機微粒子表面の疎水性基との相互作用により、トナー表面に強固に無機微粒子を付着させることができる。その結果、低温低湿下での連続印刷時にもトナーからの無機微粒子の脱離が抑制され、トナーの帯電量が安定化することでカブリ発生を抑制できるものと考えられる。
【0010】
本発明のトナーの製造方法は、以下の工程1、工程2、及び工程3を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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