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公開番号2025099917
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216911
出願日2023-12-22
発明の名称演出制御装置、遊技機及び演出制御方法
出願人株式会社アクセル
代理人個人,個人,個人
主分類A63F 7/02 20060101AFI20250626BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】マルチコアCPUを用いて演出を適切に制御する。
【解決手段】遊技機10の演出を制御するサブCPU2において、コア21A~21Dを有するCPU21と、遊技機10で発生したイベントに起因するサブCPU2に対する割り込みと、コア21A~21Dのうちの割り込みに対する制御を行うコアとを対応付けた対応情報30と、対応情報30に基づいて、割り込みのコア21A~21Dへの割り当てを制御する割り込みコントローラ22と、を備える。コア21A~21Dのうち、少なくとも一つをNonOSで制御し、他のコアを汎用OSで制御する。割り込みコントローラ22は、主制御装置1からのコマンドとモータ関連の割り込みをNonOSで制御されるコア21Dに割り当て、それ以外の割り込みは汎用OSで制御されるコアに割り当てる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
遊技機の演出を制御する演出制御装置であって、
複数のコアを有する統括制御部と、
前記遊技機で発生したイベントに起因する前記統括制御部に対する割り込みと、前記複数のコアのうちの前記割り込みに対する制御を行うコアとを対応付けた対応情報と、
前記対応情報に基づいて、前記割り込みの前記複数のコアへの割り当てを制御する割込制御部と、を備え、
前記複数のコアのうち、少なくとも一つのコアを汎用OSよりも応答性が高い特定制御手段で制御し、他のコアを前記汎用OSで制御し、
前記割込制御部は、前記割り込みを前記特定制御手段で制御されるコア又は前記汎用OSで制御されるコアに割り当てる、
ことを特徴とする演出制御装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記遊技機は、コマンドを出力する主制御装置を備え、
前記演出制御装置は、前記主制御装置が出力したコマンドに基づいて演出を制御し、
前記割込制御部は、前記対応情報に基づいて、前記統括制御部に対する割り込みとして前記主制御装置が出力したコマンドに対する制御を前記特定制御手段で制御されるコアに割り当てる、
ことを特徴とする請求項1記載の演出制御装置。
【請求項3】
前記演出制御装置は、演出を実行する制御を行う一以上の演出実行部を備え、
前記割込制御部は、前記対応情報に基づいて、前記統括制御部に対する割り込みとして前記一以上の演出実行部のうちの特定演出実行部から入力される信号に対する制御を、前記特定制御手段で制御されるコアに割り当てる、
ことを特徴とする請求項1記載の演出制御装置。
【請求項4】
前記遊技機は、コマンドを出力する主制御装置を備え、
前記演出制御装置は、前記主制御装置が出力した前記コマンドに基づいて演出を制御し、
前記演出制御装置は、演出を実行する制御を行う一以上の演出実行部を備え、
前記割込制御部は、前記対応情報に基づいて、前記統括制御部に対する割り込みとして前記主制御装置が出力した前記コマンドに対する制御と、前記一以上の演出実行部のうちの特定演出実行部から入力される信号に対する制御と、を前記特定制御手段で制御されるコアに割り当てる、
ことを特徴とする請求項1記載の演出制御装置。
【請求項5】
前記特定演出実行部は、前記遊技機が備える演出用役物を作動させるモータを制御するモータ制御部である、ことを特徴とする請求項3又は4記載の演出制御装置。
【請求項6】
前記特定制御手段で制御されるコアは、OSを用いずに制御されている、
ことを特徴とする請求項1記載の演出制御装置。
【請求項7】
前記特定制御手段は、前記汎用OSよりも前記応答性が高いリアルタイムOSである、
ことを特徴とする請求項1記載の演出制御装置。
【請求項8】
前記割込制御部は、前記対応情報に基づいて、前記特定制御手段で制御される前記一以上のコアのうち、特定のコアに前記主制御装置が出力した前記コマンドに対する制御を割り当て、前記特定のコアとは異なるコアに前記特定演出実行部から入力される信号に対する制御を割り当てる、
ことを特徴とする請求項4記載の演出制御装置。
【請求項9】
コマンドを出力する主制御装置と、前記主制御装置が出力したコマンドに基づいて演出を制御する演出制御装置と、を備えた遊技機であって、
前記演出制御装置は、
複数のコアを有する統括制御部と、
演出を実行する制御を行う一以上の演出実行部と、
前記遊技機で発生したイベントに起因する前記統括制御部に対する割り込みと、前記複数のコアのうちの前記割り込みに対する制御を行うコアと、を対応付けた対応情報と、
前記対応情報に基づいて、前記割り込みの複数のコアへの割り当てを制御する割込制御部と、を備え、
前記複数のコアのうち、少なくとも一つのコアを汎用OSよりも応答性が高い特定制御手段で制御し、他のコアを前記汎用OSで制御し、
前記割込制御部は、前記対応情報に基づいて、前記統括制御部に対する割り込みとして前記主制御装置が出力したコマンドに対する制御と、前記一以上の演出実行部のうちの特定演出実行部から入力される信号に対する制御と、を前記特定制御手段で制御されるコアに割り当てる、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項10】
複数のコアを有する統括制御部を備える遊技機の演出を制御する演出制御方法であって、
前記複数のコアのうち、少なくとも一つのコアを汎用OSよりも応答性が高い特定制御手段で制御し、他のコアを前記汎用OSで制御し、
前記遊技機で発生したイベントに起因する前記統括制御部に対する割り込みと前記複数のコアのうちの前記割り込みに対する制御を行うコアとを対応付けた対応情報に基づいて、前記割り込みの複数のコアへの割り当てを制御し、
前記割り込みを前記特定制御手段で制御されるコア又は前記汎用OSで制御されるコアに割り当てる、
ことを特徴とする演出制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、演出制御装置、遊技機及び演出制御方法を備えた遊技機に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機やパチスロ遊技機などの遊技機が知られている。
このような遊技機は、一般に、主制御装置(メインCPU)と演出制御装置(サブCPU)を備えている。
主制御装置は、入賞抽選や払出しの制御を行う。演出制御装置は、主制御装置による制御のもと、表示装置に表示する演出画像、放音装置から出力する演出音、電飾の発光、演出用役物の作動等を用いた演出を実行する。従って演出制御装置は、画像処理、音声処理、発光制御、モータ制御等の各種制御を実行する。遊技機の演出制御装置は、CPUとその他のコントローラを統合したSoCである。
遊技機メーカーは、コンピュータに導入したコンテンツ開発ツール(ソフトウェア)を利用して、演出画像や演出音、電飾の発光パターン、役物の動作パターンなど演出用コンテンツの設計を行う。従って、遊技機メーカーは、Windows(登録商標)やLinux(登録商標)等のOS(Operating System)上で動作するソフトウェア資産を多く所有している。その結果、演出制御装置における各種制御も、ソフトウェア資産と同様にLinux(登録商標)等のOS上で動作することが求められつつある。
また近年のCPUは、処理速度を高めるために処理を分散化したマルチコアCPUが主流となっており、それは遊技機の演出制御装置においても同様である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-030271公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今のOSの多機能化・複雑化によって、OSを介在した機器の制御には大きなレイテンシが生じる場合が多くなっている。
遊技機においては、マルチコアCPUである演出制御装置をOSで制御すると、上記のレイテンシの大きさにより、演出制御装置が主制御装置や内蔵するコントローラからのコマンドや信号を正常に取得できずに必要な処理を実行できず、遊技の進行に支障をきたす場合がある。従来は、OS制御のマルチコアCPUを用いて演出を制御することに一定の課題があったのである。
本発明は、一側面として、マルチコアCPUを用いて演出を適切に制御することを可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、一側面として、遊技機の演出を制御する演出制御装置であって、複数のコアを有する統括制御部と、前記遊技機で発生したイベントに起因する前記統括制御部に対する割り込みと、前記複数のコアのうちの前記割り込みに対する制御を行うコアを対応付けた対応情報と、前記対応情報に基づいて、前記割り込みの複数のコアへの割り当てを制御する割込制御部と、を備え、前記複数のコアのうち、少なくとも一つのコアを汎用OSよりも応答性が高い特定制御手段で制御し、他のコアを前記汎用OSで制御し、前記割込制御部は、前記割り込みを前記特定制御手段で制御されるコア又は前記汎用OSで制御されるコアに割り当てる。
【発明の効果】
【0006】
一側面として、マルチコアCPUを用いて演出を適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る遊技機の概略構成を示す図である。
演出制御装置の構成を詳しく説明する図である。
演出制御装置が備える割り込みコントローラの動作を説明する図である。
遊技機に発生するイベントとイベントを処理するコアとを対応付けた情報を説明する図である。
演出制御装置の起動時の処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る遊技機の概略構成を示す図である。
図1に示すように、遊技機10は、主制御基板(メイン基板)1Aと、演出制御基板(サブ基板)2Aと、外部記憶装置3と、表示装置4と、放音装置5と、点灯装置6と、駆動装置7と、を備える。
主制御基板1Aは、主制御装置(メインCPU)1を搭載している。
演出制御基板2Aは、演出制御装置2(サブCPU)を搭載している。
遊技機10は、例えば、遊技球を遊技媒体として遊技を行うパチンコ遊技機である。
主制御基板1A及び演出制御基板2A、演出制御基板2A及び外部記憶装置3、並びに演出制御基板2A、表示装置4、放音装置5、点灯装置6、及び駆動装置7はそれぞれ通信可能に接続されている。ただし、主制御基板1Aと演出制御基板2Aとの間の通信は、主制御基板1Aから演出制御装置2への命令の入力のみが許可される一方向の通信である。演出制御装置2から主制御基板1Aにデータや命令を入力することは出来ない。
【0009】
遊技機10がパチンコ遊技機である場合、発射装置によって遊技領域に打ち出された遊技媒体が遊技領域に設けられた始動入賞口に入賞したことを契機に、主制御装置が乱数を用いた抽選を行い、この抽選結果に基づいて大当たり判定を行う。
主制御基板1Aは、大当たり判定結果に基づく図柄の変動時間及び変動パターンを指定する命令(コマンド)を演出制御装置2に対して出力する。あるいは、一定時間始動入賞がなされないと、主制御基板1Aは、遊技機10を客待ち状態(待機状態)とし、客待ち状態になったことを示す命令を演出制御装置2に入力する。
大当たり判定において大当たりに当選していた場合、図柄の変動終了後、開放されたアタッカーに遊技媒体が入球することで賞球が払い出される大当たりが行われる。
【0010】
演出制御装置2は、主制御基板1Aから入力された命令(コマンド)に基づいて、遊技機10の各種演出を実行する。演出制御装置2は、表示装置4、放音装置5、点灯装置6、駆動装置7等の演出装置を用いて行う演出を選択し、指定された変動時間中に選択した演出や客待ち中の演出を実行する制御を行う。
図2を用いて詳述するが、演出制御装置2は、バス100を介して接続された、CPU21、割り込みコントローラ22、モータコントローラ23、LEDコントローラ24、画像コントローラ25、サウンドコントローラ26、描画コントローラ27、データ転送コントローラ28、タイマ29を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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