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公開番号2025038228
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2024228432,2021061702
出願日2024-12-25,2020-09-29
発明の名称火災報知システム
出願人能美防災株式会社
代理人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20250311BHJP(信号)
要約【課題】常時は人がいない神社などの建物の外装の火災の検出に適した火災報知システムを得る。また建物が文化財である場合には、美観を損ねないよう人の目につきにくい箇所に炎感知器を取り付けるようにする。
【解決手段】火災報知システムは、建物の屋外に設置され、火災が発生したことを感知した場合に火災信号を出力する炎感知器(12)と、建物の屋内に設置され、炎感知器から火災信号を受信した場合には、建物で火災が発生したことを知らせる無線信号を出力する警報器子機と、を備え、炎感知器(12)は、建物の縁下に設けられる。なお、炎感知器(12)は、建物の高さ方向において、異なる高さ位置である軒下と縁下に複数設置するようにしてもよい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
建物の屋外に設置され、火災が発生したことを感知した場合に火災信号を出力する炎感知器と、前記建物の屋内に設置され、前記炎感知器から前記火災信号を受信した場合には、前記建物で火災が発生したことを知らせる信号を出力する警報器子機と、を備え、
前記炎感知器は、前記建物の縁下に設けられることを特徴とする火災報知システム。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記炎感知器は、前記建物の高さ方向において、異なる高さ位置である軒下と縁下に複数設置されることを特徴とする請求項1記載の火災報知システム。
【請求項3】
前記軒下に設置される炎感知器には、太陽光などの外光が入射せず、誤報を起こすことがないように遮光カバーが取り付けられることを特徴とする請求項2に記載に火災報知システム。
【請求項4】
軒下に設けられる炎感知器は、観光客が手にするライターなどの火を感知することを防ぐためセンサ部の視野が建物の中心側方向を向くように取り付けられることを特徴とする請求項2に記載に火災報知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災報知システムに関し、特に、常時は人がいない建物における火災感知に適した火災報知システムに関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年発生した文化財の火災事故により、文化財の防災対策への関心が高まっている。特に、常時は人がいない建物における火災感知に適した火災報知システムが強く望まれている。
【0003】
文化財を例に説明すると、文化財の過去の火災原因は、「放火」、「飛火」、「花火」等、外装の火災の割合が70%程度を占めている。このことより、屋内のみならず、屋外での火災原因を確実に検知することが求められている。
【0004】
重要文化財などにおける放火を検知する従来技術として、以下のような放火検知システムがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に係るシステムは、炎検知部を有する炎センサと、人体検知部を有する人体センサと、炎検知部の感度を設定する感度設定部と、人体検知部が人体を検知したときに侵入信号を送信する送信部と、侵入信号を受信する受信部とを備えている。
【0005】
特許文献1に係るシステムは、侵入信号を受信した時、感度設定部の感度を高感度に切り替えるように制御している。そして、炎センサにより炎が検出された場合には、火災信号が受信機に無線で送信され、火災信号と侵入信号とを受信した受信機は、放火が発生したと判断し、放火信号を携帯端末に移報している。
【0006】
この結果、通常は感度を低感度に設定して、屋外に設置しても、太陽光などによって誤報が生じることを抑制した上で、携帯端末を所持する管理者に対して、火災が検知されたことを迅速に報知することを実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-303093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来技術には、以下のような問題がある。特許文献1に係るシステムは、放火をターゲットとして、常時は人がいない建物の屋外における火災発生を、人体を検出した際に感度を高めて監視している。しかしながら、上述したように、火災原因は、「放火」に限られず、「飛火」、「花火」等も考えられ、これら全ての火災原因に起因した外装の火災を確実に検知することが重要となる。
【0009】
このような観点で、特許文献1に係るシステムは、侵入信号が検知されない限り、高感度での放火発生検出を行うことができず、想定される外装の火災を確実に検出することができない。
【0010】
また、屋外に炎感知器を設置する場合には、太陽光による誤報を防止するとともに、雨水の影響を抑制することも考慮することが重要である。従って、これらの事情を考慮した上で、常時は人がいない建物の外装の火災の検出に適した火災報知システムを確立することが強く望まれている。
(【0011】以降は省略されています)

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