TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024175493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093323
出願日2023-06-06
発明の名称精紡機の粗糸供給停止装置
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類D01H 13/02 20060101AFI20241211BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】粗糸の供給を停止させるために要する時間を短縮できる精紡機の粗糸供給停止装置を提供すること。
【解決手段】粗糸供給停止装置30は、ドラフト装置10での粗糸Fの移動方向Xにおけるミドルボトムローラ12aより上流側、かつバックボトムローラ14aより下流側に配置されたエプロン案内ローラ25を備える。ミドルボトムエプロン21は、ミドルボトムローラ12aから移動方向Xにおける上流側に離れた位置でエプロン案内ローラ25に巻き掛けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
バックボトムローラ及びバックトップローラを備えるバックローラ部と、
ミドルボトムローラ及びミドルトップローラを備えるとともに、ミドルボトムエプロン及びミドルトップエプロンを備えるミドルローラ部と、を備えるドラフト装置に設けられ、
前記バックボトムローラの周面に係合しており、粗糸解放位置から粗糸挟持位置へ移動することで、前記バックボトムローラと前記バックトップローラとの間に食い込んで前記バックボトムローラから前記バックトップローラへの回転の伝達を遮断するバックローラ楔部を備えるバックローラ係合部と、
前記ミドルボトムローラの周面に係合しており、前記粗糸解放位置から前記粗糸挟持位置へ移動することで、前記ミドルボトムローラと前記ミドルボトムエプロンとの間に食い込んで前記ミドルボトムローラから前記ミドルボトムエプロンへの回転の伝達を遮断するミドルローラ楔部を備えるミドルローラ係合部と、を備える精紡機の粗糸供給停止装置であって、
前記ドラフト装置での粗糸の移動方向における前記ミドルボトムローラより上流側、かつ前記バックボトムローラより下流側に配置されたエプロン案内ローラを備え、
前記ミドルボトムエプロンは、前記ミドルボトムローラから前記移動方向における上流側に離れた位置で前記エプロン案内ローラに巻き掛けられていることを特徴とする精紡機の粗糸供給停止装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記エプロン案内ローラは、支持シャフトと、当該支持シャフトに回転可能に支持されたローラ部材とを、備え、前記ローラ部材は、クラウニング形状を有する請求項1に記載の精紡機の粗糸供給停止装置。
【請求項3】
前記ローラ部材は、円筒状の樹脂成形品であるとともに当該ローラ部材の軸方向の第1端面から第2端面に向けて内径の拡大する形状であり、
前記第1端面での前記ローラ部材の厚さと、前記第2端面での前記ローラ部材の厚さとが同じであり、かつ前記クラウニング形状の頂端が前記ローラ部材の軸方向の中間に位置するように、前記ローラ部材の軸方向の中間より第1端面側の曲率と、前記ローラ部材の軸方向の中間より第2端面側の曲率とが異なる請求項2に記載の精紡機の粗糸供給停止装置。
【請求項4】
前記バックローラ部による前記粗糸のニップ点と、前記ミドルローラ部による前記粗糸のニップ点とを繋ぐ直線を仮想線とすると、前記ミドルボトムエプロンが前記仮想線以下となる位置を通過するように前記エプロン案内ローラが配置されている請求項1又は請求項2に記載の精紡機の粗糸供給停止装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、精紡機の粗糸供給停止装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
精紡機は、ドラフト装置によって粗糸をドラフトする。また、精紡機は、糸切れの発生した場合、ドラフト装置への粗糸の供給を停止する粗糸供給停止装置を備える。粗糸供給停止装置の一例として、特許文献1に開示されたリング精紡機の粗糸供給停止装置が挙げられる。
【0003】
特許文献1に開示の粗糸供給停止装置は、駆動アセンブリのプッシュプレートに設置された第1支持板と第2支持板とを備える。第1支持板には、第1弧状ウエッジが設けられている。また、第2支持板には第2弧状ウエッジが設けられている。第1弧状ウエッジは、リアローラの周面に係合するとともに、第2弧状ウエッジは、ミドルローラの周面に係合している。
【0004】
リング精紡機において、粗糸供給停止装置が供給停止状態にない場合、第1弧状ウエッジは粗糸と接触しない状態にあるとともに、第2弧状ウエッジは、下ベルトに接触しない状態にある。これにより、粗糸が搬送される。
【0005】
糸切れ等が発生して粗糸供給停止装置の供給停止が必要な場合、駆動アセンブリはプッシュプレートを上方に引っ張る。すると、第2弧状ウエッジはミドルローラに対して反時計回り方向に回転して、下ベルトとミドルローラとの間に回り込む。すると、第2弧状ウエッジによって、下ベルトとミドルローラとの接触が遮断される。これにより、下ベルトは、ミドルローラからの動力が失われるため、下ベルトの回転が不可能になるとともに、粗糸の搬送が停止される。また、第1弧状ウエッジは、リアローラと粗糸との間に入り込むため、粗糸の搬送が継続できなくなる。これにより、粗糸供給停止装置によって、粗糸の供給が停止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
中国実用新案第217399067号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示の粗糸供給停止装置のように、下ベルトの回転を停止させるためには、下ベルトとミドルローラとの間に第2弧状ウエッジを入り込ませる必要がある。下ベルトとミドルローラとの間に入り込ませる第2弧状ウエッジの量が大きくなるほど、下ベルトの回転が停止するまでに要する時間が長くなる。下ベルトの回転が停止するまでに要する時間が長くなるほど、下ベルトの回転によって搬送される粗糸の量が多くなるため好ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するための精紡機の粗糸供給停止装置は、バックボトムローラ及びバックトップローラを備えるバックローラ部と、ミドルボトムローラ及びミドルトップローラを備えるとともに、ミドルボトムエプロン及びミドルトップエプロンを備えるミドルローラ部と、を備えるドラフト装置に設けられ、前記バックボトムローラの周面に係合しており、粗糸解放位置から粗糸挟持位置へ移動することで、前記バックボトムローラと前記バックトップローラとの間に食い込んで前記バックボトムローラから前記バックトップローラへの回転の伝達を遮断するバックローラ楔部を備えるバックローラ係合部と、前記ミドルボトムローラの周面に係合しており、前記粗糸解放位置から前記粗糸挟持位置へ移動することで、前記ミドルボトムローラと前記ミドルボトムエプロンとの間に食い込んで前記ミドルボトムローラから前記ミドルボトムエプロンへの回転の伝達を遮断するミドルローラ楔部を備えるミドルローラ係合部と、を備える精紡機の粗糸供給停止装置であって、前記ドラフト装置での粗糸の移動方向における前記ミドルボトムローラより上流側、かつ前記バックボトムローラより下流側に配置されたエプロン案内ローラを備え、前記ミドルボトムエプロンは、前記ミドルボトムローラから前記移動方向における上流側に離れた位置で前記エプロン案内ローラに巻き掛けられていることを要旨とする。
【0009】
これによれば、エプロン案内ローラを設けたことによって、ミドルボトムローラに対するミドルボトムエプロンの巻き掛け量を減らすことができるとともに、粗糸解放位置から粗糸挟持位置へ移動したときのミドルローラ係合部の回動量を減らすことができる。このため、粗糸の供給を停止させるためにミドルローラ係合部が回動するのに要する時間を短縮できる。その結果、粗糸解放位置から粗糸挟持位置までミドルローラ係合部が回動する間、つまり、粗糸の供給が停止されるまでに、ドラフト装置によって送り出される粗糸の量を減らすことができる。
【0010】
精紡機の粗糸供給停止装置について、前記エプロン案内ローラは、支持シャフトと、当該支持シャフトに回転可能に支持されたローラ部材とを、備え、前記ローラ部材は、クラウニング形状を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社豊田自動織機
制御装置
今日
株式会社豊田自動織機
産業車両
今日
株式会社豊田自動織機
ステータ
今日
株式会社豊田自動織機
蓄電装置
今日
株式会社豊田自動織機
荷物積付装置
7日前
株式会社豊田自動織機
荷物積付装置
7日前
株式会社豊田自動織機
電力変換装置
7日前
株式会社豊田自動織機
電力変換装置
7日前
株式会社豊田自動織機
EGRシステム
7日前
株式会社豊田自動織機
冷凍サイクル装置
7日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池システム
1日前
株式会社豊田自動織機
車載電力変換装置
7日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール
2日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池式産業車両
今日
株式会社豊田自動織機
内燃機関の制御装置
7日前
株式会社豊田自動織機
アウトレットボックス
7日前
株式会社豊田自動織機
精紡機の繊維束集束装置
1日前
株式会社豊田自動織機
内燃機関の燃料制御装置
7日前
株式会社豊田自動織機
精紡機の粗糸供給停止装置
1日前
株式会社豊田自動織機
紡機における繊維束集束装置
7日前
株式会社豊田自動織機
内燃機関システムの制御装置
7日前
株式会社豊田自動織機
アンモニアエンジンシステム
7日前
トヨタ自動車株式会社
電池
今日
トヨタ自動車株式会社
電池
今日
株式会社豊田自動織機
エアジェット織機における情報表示装置
2日前
株式会社豊田自動織機
満充電容量推定方法及び満充電容量推定装置
今日
株式会社豊田自動織機
フォークリフト、及びフォークリフトの制御方法
今日
トヨタ自動車株式会社
蓄電モジュールの製造方法
今日
株式会社豊田中央研究所
ハイブリッド車両の制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
車両のインストルメントパネル
今日
矢崎総業株式会社
板状部材及び電池スタック
8日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール、及び燃料電池モジュールを搭載したフォークリフト
2日前
矢崎総業株式会社
温度検知ユニット、及び、蓄電装置
8日前
矢崎総業株式会社
電圧検知ユニット、及び、蓄電装置
8日前
東ソー株式会社
ポリエチレン繊維
20日前
株式会社カネカ
炎遮蔽性布帛を含む難燃性布張り家具
1か月前
続きを見る