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公開番号
2024153805
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2024123128,2020059735
出願日
2024-07-30,2020-03-30
発明の名称
システムおよびプログラム等
出願人
株式会社ユピテル
代理人
主分類
G06F
16/13 20190101AFI20241022BHJP(計算;計数)
要約
【課題】ファイルの断片化を起きにくくするとともに、一般的なオペレーティングシステムでファイルの読み出しができるシステム及びプログラムを提供する。
【解決手段】システムは、映像情報を含む生成情報を記録するコンテナファイルをSDカード内に記録する際に所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てることでクラスタチェーンを生成し、クラスタサイズ(本実施形態では32KB)にこの所定数(本実施形態では10MB/32KB個)を乗じたサイズ(本実施形態では10MB)の領域に映像情報を連続して書き込んでファイルを生成する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
本システムがアクセス可能な記録媒体に対して、生成した情報の記録を行うシステムであって、
前記記録媒体にパーソナルコンピュータからアクセス可能なときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能ではあるが、前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式で前記生成した情報の記録を行うこと
を特徴とするシステム。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記生成した情報として撮像手段によって撮像された撮像データに基づく映像データを備え、
前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式は、ファイルにデータが書き込まれファイルサイズが0から1以上に変化するときその時点の未使用クラスタを1つ割り当て、当該ファイルのディレクトリエントリ内にそのクラスタ番号をセットし、以降、ファイルサイズが増大して書き込み中のクラスタをあふれるたびに新しいクラスタを割り当てクラスタチェーンを形成していく書き込み方式であるのに対し、
前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式は、映像データを含むファイルを生成する際に所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てることでクラスタチェーンを形成し、クラスタサイズに前記所定数を乗じたサイズの領域に前記映像データを含むデータを連続して書き込んでファイルを生成する構成としたこと
を特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記記録媒体をパーソナルコンピュータに装着しているときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能ではあるが、一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式は、当該システムの前記記録媒体の初期化処理において、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで採用されるファイルシステムで読み出し可能なファイル用に決まった場所のクラスタを確保しておき、前記映像データの記録は当該予め確保されたクラスタを使用するファイル内にそのファイルのサイズを超えない範囲で上書きして映像を記録していくことで、そのファイルのクラスタの場所を変えず映像データを備えるファイルを記録する構成としたこと
を特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記記録媒体の初期化処理において、前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは固定長のファイルとして予め複数作成しておき、
前記映像データは可変ビットレートであり、所定の単位時間の映像データが1の前記固定長のファイルに記録されるように前記固定長のサイズを、前記可変ビットレートの最大ビットレートで前記所定の単位時間記録するときの映像データを含むデータのサイズよりも大きくするよう設定した記録を行う機能を備えること
を特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記記録媒体の初期化処理において、前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは固定長のファイルとして予め複数作成しておき、
前記映像データは可変ビットレートであり、当該可変ビットレートの映像データが1の前記固定長のファイルに記録されるように、1の固定長ファイルへ記録した容量を監視して、記録する前記固定長のファイルを変更していく機能を備えること
を特徴とする請求項3または4に記載のシステム。
【請求項6】
当該システムは、電源が投入されている間、前記映像データを前記記録媒体に対して常時記録する機能を備え、
前記記録媒体の初期化処理において、前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは非常に大きな1のファイルとして予め作成しておき、
前記常時記録する映像データは当該非常に大きなファイル内に記録する機能を備えること
を特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のシステム。
【請求項7】
前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは前記記録媒体の初期化処理において前記パーソナルコンピュータのオペレーティングシステムにおいて不可視なファイルとして生成しておき、前記映像データの書き込み時に当該書き込みを行うファイルを可視なファイルとしていく機能を備えること
を特徴とする請求項3から6のいずれかに記載のシステム。
【請求項8】
前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは前記記録媒体の初期化処理において前記パーソナルコンピュータのオペレーティングシステムにおいて映像を再生可能なファイルとして生成する機能を備えること
を特徴とする請求項3から7のいずれかに記載のシステム。
【請求項9】
前記映像データを含むファイルは、前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで再生可能なファイル形式で生成する機能を備えること
を特徴とする請求項2から8のいずれかに記載のシステム。
【請求項10】
前記生成した情報として撮像手段によって撮像された撮像データに基づく映像データを備え、
前記記録媒体をパーソナルコンピュータに装着しているときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能な構成として、前記記録媒体に対して前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットと同じフォーマットのパーテーションを備え、当該パーテーションへの書き込みを行う機能を備え、
前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式として、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットとは異なるフォーマットのパーテーションを備え、
当該異なるフォーマットのパーテーションに対しては、映像データのインデックスを管理領域に書き込まず、映像データを記録媒体にシーケンシャルに詰めて書き込みを行う機能を備えること
を特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばシステムおよびプログラム等に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、車両で取得した情報である車両状況情報(例えば前方映像、速度、加速度など)を記録媒体に記録するドライブレコーダは、特にトラック等の運送用の車両や、タクシー,バス等の営業用車両への搭載が広まっており、さらに、一般の車両にも搭載されつつある。
【0003】
ドライブレコーダには、例えば車両の走行時等に車両状況情報を常時記録するものや、事故時及び急制動時の発生前後の一定期間についての車両状況情報を随時記録するものがある。
【0004】
こうしたドライブレコーダによる車両状況情報の記録は、ドライブレコーダに着脱可能なSDカード等のメモリカードなどの着脱可能な記録媒体に対して行っている。そして車両状況情報の解析は一般的にパソコン上で動作するビューアーアプリケーションソフト(以下ビューアアプリという)の処理で行われるものが多い。
【0005】
解析の際には車両のドライブレコーダからこの記録媒体を抜き取り、事務所等の解析用のパソコンに接続されたメモリカードリーダにこの記録媒体を挿入する。パソコンではビューアアプリの処理によりメモリカードリーダに挿入された記録媒体の車両状況情報を読取って画面にその情報を可視化して表示する(例えば特許文献1)。これにより車両状況情報の確認や分析を画面に可視化された情報に基づいて行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-114850
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のシステムには、様々な問題があった。
そこで、本発明は従来よりも優れた特性を有するシステム及びプログラム等を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本システムがアクセス可能な記録媒体に対して、生成した情報の記録を行うシステムであって、前記記録媒体にパーソナルコンピュータからアクセス可能なときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能ではあるが、前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式で前記生成した情報の記録を行うシステムとするとよい。
【0010】
このようにすれば、システムで記録された情報を一般的なオペレーティングシステムで読み取ることができるとともに、当該一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なるシステムにとって都合のよい方式で記録を行うことができる。このように両者を両立させることができる。例えば、当該一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なるシステムにおいて、例えば、記録媒体の内容の断片化、不意の電源断・不意の記録媒体の取り外し等によるアクセス不可等による管理領域の破壊等を抑制することも可能となり、定期的な記録媒体のフォーマットを行う回数を低減することができたり、あるいは、定期的な記録媒体のフォーマットを行わなくともよいように構成できる。
(【0011】以降は省略されています)
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