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公開番号
2024125220
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-13
出願番号
2024032058
出願日
2024-03-04
発明の名称
粒状被覆肥料、粒状被覆肥料の製造方法、硝酸化成抑制材を粒状の肥料に被覆させるための工業用潤滑油及び肥料被覆用組成物
出願人
ホクレン肥料株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C05G
5/30 20200101AFI20240906BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】土壌中で硝酸化成抑制材と肥料とが同時期に溶出することで肥料に対して硝酸化成抑制効果を確実に発揮し、流動特性に優れるため施肥しやすく、施肥後、土壌中にプラスチック殻が残存することのない粒状被覆肥料、粒状被覆肥料の製造方法、硝酸化成抑制材を粒状の肥料に被覆させるための工業用潤滑油及び肥料被覆用組成物を提供する。
【解決手段】粒状被覆肥料は、粒状の肥料と、前記肥料を被覆する、硝酸化成抑制材及び工業用潤滑油の混合物からなる第1の層と、前記第1の層を被覆する、固結防止材からなる第2の層と、を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
粒状の肥料と、
前記肥料を被覆する、硝酸化成抑制材及び工業用潤滑油の混合物からなる第1の層と、
前記第1の層を被覆する、固結防止材からなる第2の層と、
を備える粒状被覆肥料。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記工業用潤滑油は、ISO VG 5~150の工業用潤滑油ISO粘度グレードを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の粒状被覆肥料。
【請求項3】
前記肥料は、尿素又は尿素と硫酸アンモニアとの混合物である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状被覆肥料。
【請求項4】
前記硝酸化成抑制材は、1-アミジノ-2-チオウレア又はジシアンジアミドである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状被覆肥料。
【請求項5】
前記硝酸化成抑制材は、1-アミジノ-2-チオウレアである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状被覆肥料。
【請求項6】
硝酸化成抑制材と工業用潤滑油とを混合して粒状の肥料に被覆し、さらに固結防止材を被覆して粒状被覆肥料を得ることを含む、粒状被覆肥料の製造方法。
【請求項7】
硝酸化成抑制材と工業用潤滑油とを混合してスラリーを得る工程と、
前記スラリーを粒状の肥料に被覆した後、さらに固結防止材を被覆する工程と、
を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の粒状被覆肥料の製造方法。
【請求項8】
前記工業用潤滑油は、ISO VG 5~150の工業用潤滑油ISO粘度グレードを有する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記肥料は、尿素又は尿素と硫酸アンモニアとの混合物である、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の製造方法。
【請求項10】
前記硝酸化成抑制材は、1-アミジノ-2-チオウレア又はジシアンジアミドである、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状被覆肥料、粒状被覆肥料の製造方法、硝酸化成抑制材を粒状の肥料に被覆させるための工業用潤滑油及び肥料被覆用組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
肥料に含まれている尿素や、有機質肥料が分解して生成されたアンモニア態窒素は、土壌中の酸化的条件下で、亜硝酸菌、硝酸菌等の硝化細菌によって硝化されて硝酸態窒素となりやすい。より具体的には、アンモニアは亜硝酸菌によって亜硝酸態窒素に変化し、生成した亜硝酸態窒素は硝酸菌によって硝酸態窒素に変化する。陽イオンであるアンモニア態窒素は、負の荷電状態にある土壌コロイドに吸着されやすい一方で、陰イオンである硝酸態窒素は、土壌コロイドに吸着され難いため、土壌中から地下水に流れ出やすい。したがって、硝酸化成作用の強い土壌条件においては、施肥された窒素肥料の作物による利用率が低いことが問題視されていた。
【0003】
そこで、施肥された肥料の土壌中の硝化を抑制する方法がいくつか提案されてきた。
【0004】
特許文献1では、硝酸化成抑制材であるジシアンジアミドを含有する粒子であって、該粒子からのジシアンジアミドの累積溶出率が制御された硝化抑制粒剤を、肥料に混合する方法が開示されている。また、特許文献2では、ビューレットと窒素肥料とを含む粒子を被覆材料(ポリエチレンなど)で被覆した被覆粒状物を用いることで、植物による施肥窒素の利用率を向上させる方法が開示されている。また、特許文献3では、肥料の表面を、硝酸化成抑制材を含有する第1被覆層(ポリエチレンなど)で被覆し、次いで溶出制御機能を有する第2被覆層で被覆する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-278973号公報
特開2003-226592号公報
特開2004-345872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の方法では、硝化抑制粒剤中のジシアンジアミドの累積溶出率は制御されているものの、ジシアンジアミドの溶出と肥料成分の供給が常に同時期に行われるとは限らず、硝酸化成抑制効果が不確実である点で課題を残していた。また、特許文献2、3の方法では、被覆材としてポリエチレンなどのプラスチック素材を用いる場合、施肥後にプラスチック殻が分解されずに土壌中に残存したり、土壌中から流れ出て河口域や海に蓄積するため、環境破壊に繋がるという問題点を有していた。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、土壌中で硝酸化成抑制材と肥料とが同時期に溶出することで肥料に対して硝酸化成抑制効果を確実に発揮し、流動特性に優れるため施肥しやすく、施肥後、土壌中にプラスチック殻が残存することのない粒状被覆肥料、粒状被覆肥料の製造方法、硝酸化成抑制材を粒状の肥料に被覆させるための工業用潤滑油及び肥料被覆用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る粒状被覆肥料は、
粒状の肥料と、
前記肥料を被覆する、硝酸化成抑制材及び工業用潤滑油の混合物からなる第1の層と、
前記第1の層を被覆する、固結防止材からなる第2の層と、
を備える。
【0009】
例えば、前記工業用潤滑油は、ISO VG 5~150の工業用潤滑油ISO粘度グレードを有する。
【0010】
例えば、前記肥料は、尿素又は尿素と硫酸アンモニアとの混合物である。
(【0011】以降は省略されています)
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