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公開番号2024146694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023138063,2023133917
出願日2023-08-28,2023-08-21
発明の名称粉末肥料、液体肥料、栽培作物の作製方法、および施肥システム
出願人株式会社BIOTEX
代理人個人
主分類C05G 5/10 20200101AFI20241004BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】鶏糞を含み、かつ、灌水で、簡便かつ栽培上有効に施肥しやすい肥料、栽培作物の作製方法、および施肥システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る粉末肥料は、鶏糞を含み、かつ、レーザー回折散乱法で求められる粒度分布のD90が120μm未満の粉末であり、水に導入して灌水による施肥に用いられる。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
鶏糞を含み、かつ、水に添加した直後にレーザー回折散乱法で求められる粒度分布のD90が120μm未満の粉末であり、
水に導入して灌水による施肥に用いられる、粉末肥料。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
0.1質量%の濃度で水に添加し、24時間静置後において、レーザー回折散乱法で求められる粒度分布のD50(D50
24h
)が50μm未満である、請求項1に記載の粉末肥料。
【請求項3】
前記D50
24h
が、水に添加した直後にレーザー回折散乱法で求められる粒度分布のD50に対して、1.3倍以下である、請求項2に記載の粉末肥料。
【請求項4】
水に添加した後、24時間以上に亘って施肥に用いられる、請求項2に記載の粉末肥料。
【請求項5】
請求項1に記載の粉末肥料を水に導入して得られ、灌水による施肥に用いられる、液体肥料。
【請求項6】
12~72時間に亘って施肥に用いられる、請求項5に記載の液体肥料。
【請求項7】
栽培対象に対し、請求項5に記載の液体肥料を灌水によって施肥する工程を有する、栽培作物の作製方法。
【請求項8】
請求項5に記載の液体肥料を収容するための収容手段と、
液体肥料を収容手段から栽培対象の近傍へとデリバリし、栽培対象へ灌水するための灌水手段と、
を備える、施肥システム。
【請求項9】
液体肥料中の水、または、液体肥料の調製前の水に対し、微細気泡を発生させる手段を備える、請求項8に記載の施肥システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末肥料、液体肥料、栽培作物の作製方法、および施肥システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
循環型社会を構築する機運の高まりおよび商品である作物に付加価値を付ける観点から、有機肥料を用いることが推奨されつつある。有機肥料には、固形のもののほか液状のもの、すなわち有機液肥がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、完全に水溶液の状態にある無機液肥と異なり、粉末が水中に分散する有機液肥の場合、経時的に発生する灌水チューブの詰まりが問題になる。灌水チューブは非常に小さい多数の灌水孔を設けているので、灌水孔が詰まりやすく、詰まると全ての灌水孔から同じ流量で灌水できなくなる。そうすると、栽培対象に供給される灌水量が非コントロール下で変化して、生育にばらつきが発生しやすい。
【0004】
また、液肥の収容タンクにおいては、通常、吐出口がタンク側面の底面から離れた位置にあり、タンク底面付近の液肥を排出できない構造になっている。そのため、収容タンク内で有機液肥中の粉末が高度に沈殿すると、排出される液肥(粉末を低濃度にしか含まない)中の栄養成分が不足し、生育のコントロールが難しくなる。
【0005】
ところで、従来の有機液肥は、植物質材料(腐植等)を主成分とするものが大半である。これに対し、出願人が知る限りにおいて、動物質材料、中でも鶏糞を用いた有機液肥は存在しない。鶏糞は、安価かつ安定に入手可能な肥料材料ではあるが、取扱い性の悪さから十分に活用されていないのが現状である。
【0006】
本発明は以上の実情に鑑みて完成されたものであり、鶏糞を含み、かつ、灌水で、簡便かつ栽培上有効に施肥しやすい肥料、栽培作物の作製方法、および施肥システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鶏糞を含み、かつ、粒度分布のD90が特定の範囲内の粉末を用いることで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下を提供する。
【0008】
[1] 鶏糞を含み、かつ、水に添加した直後にレーザー回折散乱法で求められる粒度分布のD90が120μm未満の粉末であり、
水に導入して灌水による施肥に用いられる、粉末肥料。
【0009】
[2] 0.1質量%の濃度で水に添加し、24時間静置後において、レーザー回折散乱法で求められる粒度分布のD50(D50
24h
)が50μm未満である、[1]に記載の粉末肥料。
【0010】
[3] 前記D50
24h
が、水に添加した直後にレーザー回折散乱法で求められる粒度分布のD50に対して、1.3倍以下である、[2]に記載の粉末肥料。
(【0011】以降は省略されています)

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