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公開番号2024117556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023023705
出願日2023-02-17
発明の名称内燃機関制御方法及び内燃機関制御装置
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F02D 29/02 20060101AFI20240822BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】アイドルストップ機能を有するポート噴射式内燃機関のPNを低減すること。
【解決手段】内燃機関の冷却液の温度である冷却水温がアイドルストップ許可水温以上の場合に、停止条件が成立したら内燃機関を停止し、停止中に解除条件が成立したら内燃機関を再始動するアイドルストップ機能を有し、かつ、吸気ポートに設けられた燃料噴射弁から燃料噴射を行う内燃機関を制御する内燃機関制御方法において、冷却水温がアイドルストップ許可水温以上、かつ内燃機関が暖機状態になったと推定されるときの温度である暖機完了水温未満の場合には、吸気バルブが開いている吸気行程中の第1噴射時期で燃料噴射を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の冷却液の温度である冷却水温がアイドルストップ許可水温以上の場合に、停止条件が成立したら前記内燃機関を停止し、停止中に解除条件が成立したら前記内燃機関を再始動するアイドルストップ機能を有し、かつ、吸気ポートに設けられた燃料噴射弁から燃料噴射を行う前記内燃機関を制御する内燃機関制御方法において、
前記冷却水温が前記アイドルストップ許可水温以上、かつ前記内燃機関が暖機状態になったと推定されるときの温度である暖機完了水温未満の場合には、吸気バルブが開いている吸気行程中の第1噴射時期で燃料噴射を行うことを特徴とする、内燃機関制御方法。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
請求項1に記載の内燃機関制御方法において、
前記冷却水温が前記アイドルストップ許可水温未満の場合には、排気行程中の第2噴射時期で燃料噴射を行う、内燃機関制御方法。
【請求項3】
請求項1に記載の内燃機関制御方法において、
前記冷却水温が前記暖機完了水温以上の場合には、排気行程中の第3噴射時期で燃料噴射を行う、内燃機関制御方法。
【請求項4】
請求項1に記載の内燃機関制御方法において、
前記冷却水温が前記アイドルストップ許可水温未満の場合には、排気行程中の第2噴射時期で燃料噴射を行い、
前記冷却水温が前記暖機完了水温以上の場合には、排気行程中かつ前記第2噴射時期より遅角側の第3噴射時期で燃料噴射を行う、内燃機関制御方法。
【請求項5】
内燃機関の冷却液の温度である冷却水温がアイドルストップ許可水温以上の場合に、停止条件が成立したら前記内燃機関を停止し、停止中に解除条件が成立したら前記内燃機関を再始動するアイドルストップ機能を有し、かつ、吸気ポートに設けられた燃料噴射弁から燃料噴射を行う前記内燃機関を制御する内燃機関制御装置において、
前記冷却水温が前記アイドルストップ許可水温以上、かつ前記内燃機関が暖機状態になったと推定されるときの温度である暖機完了水温未満の場合に、吸気バルブが開いている吸気行程中の第1噴射時期で燃料噴射を行う噴射時期制御部を備えることを特徴とする、内燃機関制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸気に燃料を噴射するポート噴射式内燃機関の制御に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
燃料噴射弁から噴射された燃料と空気との混合気に火花点火する内燃機関においては、吸気バルブやシリンダ壁に燃料が付着して、それらが気化しないまま火花点火が行われると、パティキュレートと呼ばれる微粒子(以下、PMともいう。)が発生するおそれがある。特許文献1には、PMの粒子数であるパティキュレートナンバ(以下、PNともいう。)を減少させるために、エンジン水温が閾値以下の場合には燃料噴射時期の進角限界を設けて、吸気バルブやピストンへの燃料の付着を抑制する制御が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-48178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、吸気ポート内で燃料を噴射するポート噴射式内燃機関では、特に冷間始動時等に吸気バルブや吸気ポート壁に付着した燃料が気化せずに溜まり、吸気バルブが開いたときに壁流となってシリンダ内に流入するおそれがある。特に、アイドルストップ機能を有する内燃機関では、機関停止直前に噴射された燃料が機関停止中に液滴となり、機関再始動時の壁流量が増加するおそれがある。そして、壁流として流入する燃料が多くなるほどPMが発生し易くなる。上記文献の制御は筒内直噴式内燃機関を対象とする制御なので、上記の壁流を抑制することはできない。
【0005】
そこで本発明は、アイドルストップ機能を有するポート噴射式内燃機関のPNを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様によれば、内燃機関の冷却液の温度である冷却水温がアイドルストップ許可水温以上の場合に、停止条件が成立したら内燃機関を停止し、停止中に解除条件が成立したら内燃機関を再始動するアイドルストップ機能を有し、かつ、吸気ポートに設けられた燃料噴射弁から燃料噴射を行う内燃機関を制御する内燃機関制御方法が提供される。この方法において、冷却水温がアイドルストップ許可水温以上、かつ内燃機関が暖機状態になったと推定されるときの温度である暖機完了水温未満の場合には、吸気バルブが開いている吸気行程中の第1噴射時期で燃料噴射を行う。
【0007】
本発明の別の態様によれば、内燃機関の冷却液の温度である冷却水温がアイドルストップ許可水温以上の場合に、停止条件が成立したら内燃機関を停止し、停止中に解除条件が成立したら内燃機関を再始動するアイドルストップ機能を有し、かつ、吸気ポートに設けられた燃料噴射弁から燃料噴射を行う内燃機関を制御する内燃機関制御装置が提供される。この装置において、冷却水温がアイドルストップ許可水温以上、かつ内燃機関が暖機状態になったと推定されるときの温度である暖機完了水温未満の場合に、吸気バルブが開いている吸気行程中の第1噴射時期で燃料噴射を行う噴射時期制御部を備える。
【発明の効果】
【0008】
上記の各態様によれば、アイドルストップ機能を有するポート噴射式内燃機関のPNを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、内燃機関の概略構成図である。
図2は、燃料噴射時期を設定するための制御ルーチンを示すフローチャートである。
図3は、冷却水温と燃料噴射時期との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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