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公開番号2024103057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007190
出願日2023-01-20
発明の名称クランキング装置の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F02N 11/08 20060101AFI20240725BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】クランキングによる消費電力を抑制しつつエンジンの始動性の低下が抑制されたクランキング装置の制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】エンジンの始動時に前記エンジンのクランクシャフトをクランキングするクランキング装置の制御装置であって、前記クランキング装置の駆動開始から前記クランクシャフトが回転開始するまでの無駄時間中は、前記クランキング装置の駆動開始からの経過時間が進むほど前記クランキング装置のトルクが低下するように制御する第1トルク制御部と、前記無駄時間経過後は、前記クランキング装置の回転数が高いほど前記トルクが低下するように制御する第2トルク制御部と、を備えたクランキング装置の制御装置。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
エンジンの始動時に前記エンジンのクランクシャフトをクランキングするクランキング装置の制御装置であって、
前記クランキング装置の駆動開始から前記クランクシャフトが回転開始するまでの無駄時間中は、前記クランキング装置の駆動開始からの経過時間が進むほど前記クランキング装置のトルクが低下するように制御する第1トルク制御部と、
前記無駄時間経過後は、前記クランキング装置の回転数が高いほど前記トルクが低下するように制御する第2トルク制御部と、を備えたクランキング装置の制御装置。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
前記無駄時間中に前記回転数が上限値を超えた場合には、前記第1トルク制御部から前記第2トルク制御部による前記トルクの制御に切り替える切替部を備えた、請求項1のクランキング装置の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クランキング装置の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンのクランクシャフトをクランキングするクランキング装置が知られている。このようなクランキング装置では、クランキング装置の回転数が高いほどトルクが低下するように制御される。これにより、クランキングによる消費電力を抑制しつつエンジンを始動することができる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-188800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クランキング装置の駆動開始からクランクシャフトが実際に回転し始めるまでには、無駄時間が存在する。このような無駄時間中においてはクランキング装置の回転数が急上昇して、これによりトルクが急低下するおそれがある。このようなクランキング装置の駆動開始直後でのトルクの一時的な低下により、エンジンの始動性が低下するおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、クランキングによる消費電力を抑制しつつエンジンの始動性の低下が抑制されたクランキング装置の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、エンジンの始動時に前記エンジンのクランクシャフトをクランキングするクランキング装置の制御装置であって、前記クランキング装置の駆動開始から前記クランクシャフトが回転開始するまでの無駄時間中は、前記クランキング装置の駆動開始からの経過時間が進むほど前記クランキング装置のトルクが低下するように制御する第1トルク制御部と、前記無駄時間経過後は、前記クランキング装置の回転数が高いほど前記トルクが低下するように制御する第2トルク制御部と、を備えたクランキング装置の制御装置によって達成できる。
【0007】
前記無駄時間中に前記回転数が上限値を超えた場合には、前記第1トルク制御部から前記第2トルク制御部による前記トルクの制御に切り替える切替部を備えていてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、クランキングによる消費電力を抑制しつつエンジンの始動性の低下が抑制されたクランキング装置の制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、エンジンシステムの概略構成図である。
図2は、クランキング制御を例示したフローチャートである。
図3Aは、第1トルク制御でのスタータのトルクを規定したマップの例示図であり、図3Bは、第2トルク制御でのスタータのトルクを規定したマップの例示図である。
図4は、クランキング制御を例示したタイミングチャートである。
図5は、クランキング制御を例示したタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[エンジンシステムの概略構成]
図1は、エンジンシステム1の概略構成図である。エンジンシステム1は例えば車両に搭載されるが、車両以外の船舶に搭載してもよい。エンジンシステム1は、エンジン10、スタータ20、無端ベルト30、バッテリ40、及びECU(Electronic Control Unit)50を備えている。エンジン10は例えばガソリンエンジンであるが、ディーゼルエンジンであってもよいし、水素エンジンであってもよい。スタータ20は、エンジン10をクランキングするモータであって、クランキング装置の一例である。エンジン10のクランクシャフト11とスタータ20の出力シャフト21とは、無端ベルト30により連結されている。スタータ20の出力シャフト21の回転動力が無端ベルト30を介してクランクシャフト11に伝達される。これによりスタータ20は、クランクシャフト11を回転させることができる。無端ベルト30の代わりに、例えば複数のギヤであってもよい。スタータ20には出力シャフト21の回転数を検出する回転数センサ22を備えている。バッテリ40は、スタータ20に電力を供給する。
(【0011】以降は省略されています)

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