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公開番号2024057823
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164749
出願日2022-10-13
発明の名称腿肉引き剥がし装置及び腿肉引き剥がし方法
出願人株式会社前川製作所
代理人個人,個人,個人
主分類A22C 21/00 20060101AFI20240418BHJP(屠殺;肉処理;家禽または魚の処理)
要約【課題】脱骨した食鳥腿肉の品質を向上できるとともに、脛骨からの肉部の引き剥がし歩留まりを向上でき、さらに処理スピードを向上できる腿肉引き剥がし装置及び腿肉引き剥がし方法を提供する。
【解決手段】腿肉引き剥がし装置1は、食鳥腿肉Mの足首Aを保持する足首保持部2と、足首A近傍の肉部Mpを押圧する肉押圧部3と、肉押圧部3によって押圧された肉部Mpと脛骨との間に差し込まれ、脛骨から肉部Mpを引き離す肉差し込み部5と、肉部Mpの足首A近傍を切断する肉切断部6と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
食鳥屠体の大腿骨から切断された骨付きの食鳥腿肉における脛骨から肉部を引き剥がす腿肉引き剥がし装置であって、
前記食鳥腿肉の足首を保持する足首保持部と、
前記足首近傍の前記肉部を押圧する肉押圧部と、
前記肉押圧部によって押圧された肉部と前記脛骨との間に差し込まれ、前記脛骨から前記肉部を引き離す肉差し込み部と、
前記肉部の前記足首近傍を切断する肉切断部と、
を備える、
ことを特徴とする腿肉引き剥がし装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記食鳥腿肉は、前記足首から膝関節の手前に至る間に、骨に沿って筋入れが行われており、
前記肉押圧部は、前記食鳥腿肉の前記筋入れが行われた側から前記肉部における前記脛骨を挟んで膝蓋骨側及び前記膝蓋骨とは反対側を押圧し、
前記肉切断部は、外腿側から前記肉部を切断する、
ことを特徴とする請求項1に記載の腿肉引き剥がし装置。
【請求項3】
前記食鳥腿肉を挟んで前記肉押圧部とは反対側に設けられ、前記食鳥腿肉を前記肉押圧部とは反対側から押さえる肉押さえ部を備える、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の腿肉引き剥がし装置。
【請求項4】
前記肉押圧部は、互いに接近、離間可能に設けられ、前記肉部を押圧する押圧端面を有する2つの押圧ブロックと、
前記2つの押圧ブロックを互いに接近する方向に弾性的に付勢する付勢部と、
を備え、
前記肉押圧部は、前記2つの押圧ブロックの間に前記脛骨が介在するように、前記肉部を押圧する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の腿肉引き剥がし装置。
【請求項5】
各前記押圧端面には、前記2つの押圧ブロックの対向面側にそれぞれ押圧凸部が設けられており、
各前記押圧凸部には、前記2つの押圧ブロックの対向面側に、先端に向かうに従って漸次2つの前記押圧凸部の間隔が大きくなる押圧面取り部が形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の腿肉引き剥がし装置。
【請求項6】
前記肉押圧部は、前記押圧ブロックによる前記肉部への押圧量を規制する規制部を備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の腿肉引き剥がし装置。
【請求項7】
食鳥屠体の大腿骨から切断された骨付きの食鳥腿肉における脛骨から肉部を引き剥がす腿肉引き剥がし方法であって、
前記食鳥腿肉の足首を保持した状態で、前記足首近傍の前記肉部を押圧する肉押圧工程と、
前記肉押圧工程によって押圧された肉部と前記脛骨との間に、先端が尖ってかつ板状の肉差し込み部を差し込んで前記脛骨から前記肉部を引き離す肉引き離し工程と、
前記肉部の前記足首近傍を切断する肉切断工程と、
を有する、
ことを特徴とする腿肉引き剥がし方法。
【請求項8】
前記肉切断工程では、前記肉引き離し工程によって前記脛骨から前記肉部を引き離した状態で、前記肉部の前記足首近傍を切断する、
ことを特徴とする請求項7記載の腿肉引き剥がし方法。
【請求項9】
前記食鳥腿肉には、前記足首から膝関節の手前に至る間に、骨に沿って筋入れが行われており、
前記肉押圧工程では、前記食鳥腿肉の前記筋入れが行われた側から前記肉部における前記脛骨を挟んで膝蓋骨側及び前記膝蓋骨とは反対側を押圧し、
前記肉切断工程では、外腿側から前記肉部を切断する、
ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の腿肉引き剥がし方法。
【請求項10】
前記肉引き離し工程では、前記食鳥腿肉の膝蓋骨側から前記肉差し込み部を差し込む、
ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の腿肉引き剥がし方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腿肉引き剥がし装置及び腿肉引き剥がし方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、食鳥屠体の大腿骨から切断された骨付きの食鳥腿肉(以下、単に食鳥腿肉と称する)を、自動で脱骨する装置が知られている。このものは、装置に食鳥腿肉をセットした後、複数の作業ステーションと称する工程を段階的に実施する。複数の作業ステーションとしては、順に食鳥腿肉への筋入れ、食鳥腿肉の足首周りの肉部を切断、脛骨の膝関節近傍まで肉部を引き剥がし、関節筋、膝軟骨を切断する作業がある。また、この後のステーションとして、大腿骨から肉部を引き剥がして脱骨し、残った骨を排出する作業がある。
【0003】
ここで、食鳥腿肉への筋入れ、食鳥腿肉の足首周りの肉部を切断した後、脛骨の膝関節近傍まで肉部を引き剥がすには、まずミートセパレータで肉部に切断した箇所を上から押さえる。この状態で食鳥腿肉を引き上げると、ミートセパレータによって脛骨から肉部が削がれるようにして膝関節近傍まで引き剥がされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5331244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、脛骨の膝関節近傍まで肉部を引き剥がす際にミートセパレータによって肉部が押し潰されてしまう。このため、脱骨した食鳥腿肉の品質(形態)が悪化してしまう可能性があった。
また、食鳥腿肉の足首周りの肉部を切断する際、カッターによって脛骨の足首近傍を深く切り込んでしまうことが考えられる。このため、食鳥腿肉を引き上げる際に脛骨が破断してしまう可能性があった。この結果、脛骨からの肉部の引き剥がしを正常に行えずにこの引き剥がし作業の歩留まりが悪化する可能性があった。
【0006】
さらに、食鳥腿肉の引き上げ方向は、各作業ステーションへの移動方向と直交する方向である。このため、一旦、各作業ステーションへの移動を停止した状態で食鳥腿肉を引き上げることになる。この結果、食鳥腿肉の処理スピードの向上に限界があった。
【0007】
そこで、本発明は、脱骨した食鳥腿肉の品質を向上できるとともに、脛骨からの肉部の引き剥がし歩留まりを向上でき、さらに処理スピードを向上できる腿肉引き剥がし装置及び腿肉引き剥がし方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明に係る腿肉引き剥がし装置は、食鳥屠体の大腿骨から切断された骨付きの食鳥腿肉における脛骨から肉部を引き剥がす腿肉引き剥がし装置であって、前記食鳥腿肉の足首を保持する足首保持部と、前記足首近傍の前記肉部を押圧する肉押圧部と、前記肉押圧部によって押圧された肉部と前記脛骨との間に差し込まれ、前記脛骨から前記肉部を引き離す肉差し込み部と、前記肉部の前記足首近傍を切断する肉切断部と、を備える、ことを特徴とする。
【0009】
このように構成することで、脛骨から肉部を引き剥がす際に、肉部が押し潰されてしまうことを防止できる。このため、脱骨した食鳥腿肉の品質を向上できる。
また、脛骨から肉部を引き剥がす際に、予め食鳥腿肉の足首周りの肉部を切断する必要がない。このため、脛骨が足首周りで破断してしまうようなことを防止でき、脛骨からの肉部の引き剥がし歩留まりを向上できる。
さらに、脛骨から肉部を引き剥がす際に、食鳥腿肉を引き上げる作業を削減できるので、食鳥腿肉の処理スピードを向上できる。
【0010】
上記構成において、前記食鳥腿肉は、前記足首から膝関節の手前に至る間に、骨に沿って筋入れが行われており、前記肉押圧部は、前記食鳥腿肉の前記筋入れが行われた側から前記肉部における前記脛骨を挟んで膝蓋骨側及び前記膝蓋骨とは反対側を押圧し、前記肉切断部は、外腿側から前記肉部を切断してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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