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公開番号2024024859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022127798
出願日2022-08-10
発明の名称ワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/14 20060101AFI20240216BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】組立時において、筐体本体の内側に配索された電線の蓋部材による噛み込みを防止することができるワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】ワイヤハーネスWHは、電線束WTと、電気接続箱1を備える。電気接続箱1は、フレーム3が収容空間部3aを囲むように開口部3bに沿って形成され、かつ閉塞状態でロアカバー5のロアカバー側側壁5cを挟み込む外壁31及び内壁32を有するフレーム側側壁30と、電子部品100が組付けられ電子部品ブロック6とを有する。電線束WTから分岐する分岐線W2は、テープ巻き領域W2aと、テープ巻き首下領域W2bとを有する。内壁32は、高さ方向Zに延在しテープ巻き首下領域W2bと対向して位置する内壁側延在部32Aを有する。内壁側延在部32Aは、外壁31の開口端31aから当該内壁側延在部32Aの開口端32Aaまでの長さがテープ巻き首下領域T2の長さより長く設定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電線を束ねて構成される幹線と、前記幹線から分岐する分岐線とを含む電線束と、
前記電線束に接続される電気接続箱と、を備え、
前記電気接続箱は、
開口部、及び、前記開口部を介して前記電線束の延在方向の一部及び電子部品を収容する収容空間部を有する筐体本体と、
前記開口部を閉塞した閉塞状態で前記筐体本体に対して係止機構により係止される蓋部材とを含み、
前記筐体本体は、
前記収容空間部を囲むように前記開口部に沿って形成され、かつ前記閉塞状態において、前記蓋部材を構成する蓋側側壁を挟み込む外壁及び内壁を有する本体側側壁と、
前記電子部品が組付けられ、かつ前記収容空間部に収容される前記分岐線の端末に設けられた接続端子が前記開口部側から組み付けられる電子部品ブロックと、を有し、
前記分岐線は、
絶縁性の保護テープが巻き付けられたテープ巻き領域と、
前記接続端子が前記電子部品ブロックに組み付けられた組付状態において、前記電子部品ブロックと前記テープ巻き領域の間に位置するテープ巻き首下領域と、を有し、
前記内壁は、
前記閉塞状態で前記蓋部材側に向けて延在し、前記外壁に対して相対的に長く形成され、かつ延在方向と直交する方向に対して前記テープ巻き首下領域と対向して位置する内壁側延在部を有し、
前記内壁側延在部は、
前記外壁の開口端から当該内壁側延在部の開口端までの長さが前記テープ巻き首下領域の長さより長く設定される、
ことを特徴とするワイヤハーネス。
続きを表示(約 96 文字)【請求項2】
前記係止機構は、
前記蓋側側壁に設けられた係止部と、
前記外壁の開口端に設けられた係止受け部と、を含む
請求項1に記載のワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネス、ヒューズ、リレー等の電子部品を集約して内部に収容する電気接続箱(ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックス等とも呼ばれる)が知られている。このような電気接続箱は、例えば、特許文献1~6に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-278843号公報
特開2007-185031号公報
特開2007-68274号公報
特開2014-36542号公報
特開2017-169421号公報
特開2018-85821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電線束の一部が電気接続箱の内側に収容されるワイヤハーネスにおいて、電気接続箱を構成する筐体本体に蓋部材を組み付ける場合、筐体本体の内側に収容された電線束から分岐する分岐線が、組立作業時に筐体本体と蓋部材との間で噛み込むおそれがある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、組立時において、筐体本体の内側に配索された電線の蓋部材による噛み込みを防止することができるワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、複数の電線を束ねて構成される幹線と、前記幹線から分岐する分岐線とを含む電線束と、前記電線束に接続される電気接続箱と、を備え、前記電気接続箱は、開口部、及び、前記開口部を介して前記電線束の延在方向の一部及び電子部品を収容する収容空間部を有する筐体本体と、前記開口部を閉塞した閉塞状態で前記筐体本体に対して係止機構により係止される蓋部材とを含み、前記筐体本体は、前記収容空間部を囲むように前記開口部に沿って形成され、かつ前記閉塞状態において、前記蓋部材を構成する蓋側側壁を挟み込む外壁及び内壁を有する本体側側壁と、前記電子部品が組付けられ、かつ前記収容空間部に収容される前記分岐線の端末に設けられた接続端子が前記開口部側から組み付けられる電子部品ブロックと、を有し、前記分岐線は、絶縁性の保護テープが巻き付けられたテープ巻き領域と、前記接続端子が前記電子部品ブロックに組み付けられた組付状態において、前記電子部品ブロックと前記テープ巻き領域の間に位置するテープ巻き首下領域と、を有し、前記内壁は、前記閉塞状態で前記蓋部材側に向けて延在し、前記外壁に対して相対的に長く形成され、かつ延在方向と直交する方向に対して前記テープ巻き首下領域と対向して位置する内壁側延在部を有し、前記内壁側延在部は、前記外壁の開口端から当該内壁側延在部の開口端までの長さが前記テープ巻き首下領域の長さより長く設定される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るワイヤハーネスは、組立時において、筐体本体の内側に配索された電線の蓋部材による噛み込みを防止することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスに適用される電気接続箱の概略構成を模式的に示す分解斜視図である。
図2は、図1のワイヤハーネスにおける分岐線と電気接続箱における電子部品ブロックを模式的に示す部分側面図である。
図3は、図2の分岐線とフレームの内壁側延在部を模式的に示す側面図である。
図4は、実施形態に係る電気接続箱を模式的に示す平面図である。
図5は、実施形態に係る電気接続箱のフレームとロアカバーの係止機構を模式的に示す部分断面図である。
図6は、実施形態に係る電気接続箱のフレームとロアカバーの係止機構を模式的に示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、下記実施形態における構成要素は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【0010】
[実施形態]
実施形態に係るワイヤハーネスWH及び電気接続箱1について説明する。図1は、実施形態に係るワイヤハーネスWHに適用される電気接続箱1の概略構成を模式的に示す分解斜視図である。図2は、図1のワイヤハーネスWHにおける分岐線W2と電気接続箱1における電子部品ブロック6を模式的に示す部分側面図である。図3は、図2の分岐線W2とフレーム3の内壁側延在部32Aを模式的に示す側面図である。図4は、実施形態に係る電気接続箱1を模式的に示す平面図である。図5は、実施形態に係る電気接続箱1のフレーム3とロアカバー5の係止機構を模式的に示す部分断面図である。図6は、実施形態に係る電気接続箱1のフレーム3とロアカバー5の係止機構を模式的に示す分解斜視図である。なお、図3は、図1に示すアッパーカバー4、ロアカバー5は、省略されている。図5は、図4のA-A断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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