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公開番号2025095435
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211434
出願日2023-12-14
発明の名称コンピュータシステムおよびゲームシステム
出願人株式会社バンダイナムコエンターテインメント
代理人個人,個人,個人
主分類A63F 13/52 20140101AFI20250619BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】演出映像を表示することに伴うプレーヤの不利益を低減可能な技術を提供すること。
【解決手段】リアルタイム制のゲームの実行を制御するサーバシステムは、所与の演出発動条件を満たした場合に所与の演出映像を表示する制御を行う。演出映像10の表示制御中か否かに関わらず、ゲームを進行させる。但し、演出発動条件を満たした場合に、所与のタイミングでの演出映像の表示によるゲームプレイ上の視覚的な不利益が一定程度以上あることを示す不利益状況条件を満たすか否かを予測判定し、判定結果に応じて、演出映像の表示制御を変更する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
ゲームの実行を制御するコンピュータシステムであって、
所与の演出発動条件を満たした場合に所与の演出映像を表示する制御を行う演出映像表示制御手段と、
前記演出映像表示制御手段による演出映像の表示制御中か否かに関わらず、前記ゲームを進行させるゲーム進行制御を行うゲーム進行制御手段と、
を備え、
前記演出映像表示制御手段は、
前記演出発動条件を満たした場合に、所与のタイミングでの前記演出映像の表示によるゲームプレイ上の視覚的な不利益が一定程度以上あることを示す不利益状況条件を満たすか否かを予測判定する予測判定手段と、
前記予測判定手段の判定結果に応じて、前記演出映像の表示制御を変更する表示制御変更手段と、
を有する、
コンピュータシステム。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記予測判定手段は、前記ゲームの進行状況に基づいて、前記タイミングにおいて前記不利益状況条件を満たすか否かを予測判定する、
請求項１に記載のコンピュータシステム。
【請求項３】
前記予測判定手段は、プレーヤのゲーム操作状況に基づいて、前記タイミングにおいて前記不利益状況条件を満たすか否かを予測判定する、
請求項１に記載のコンピュータシステム。
【請求項４】
前記不利益状況条件は、前記不利益が一定程度未満であることを示す所与の不利益許容条件が不充足である場合に満たすと判定される条件であり、
前記予測判定手段は、前記不利益許容条件を充足するか否かを予測判定することで、前記不利益状況条件を満たすか否かを予測判定する、
請求項１に記載のコンピュータシステム。
【請求項５】
前記不利益状況条件をプレーヤの設定操作に基づいて設定する不利益状況条件設定手段、
を更に備える請求項１に記載のコンピュータシステム。
【請求項６】
前記表示制御変更手段は、前記予測判定手段の判定結果に応じて、前記演出映像を表示させるタイミングを変更する、
請求項１に記載のコンピュータシステム。
【請求項７】
前記表示制御変更手段は、前記予測判定手段の判定結果が肯定である場合に、否定である場合に比べて、前記演出映像を表示させるタイミングを遅らせる、
請求項６に記載のコンピュータシステム。
【請求項８】
前記予測判定手段は、
前記タイミングに係る前記予測判定を第１の予測判定として実行することと、
前記第１の予測判定の判定結果が肯定である場合に、前記タイミングの後に、前記不利益状況条件を満たさないタイミングとなる解消タイミングを予測判定する第２の予測判定を実行することと、
を行い、
前記表示制御変更手段は、前記第１の予測判定の判定結果が肯定である場合に、前記解消タイミングに基づいて前記演出映像を表示させる制御を行う、
請求項１に記載のコンピュータシステム。
【請求項９】
前記表示制御変更手段は、前記予測判定手段の判定結果が肯定である場合に、前記タイミングが経過した後のプレーヤの操作入力に応じて前記演出映像を表示させる、
請求項７に記載のコンピュータシステム。
【請求項１０】
前記表示制御変更手段は、前記予測判定手段の判定結果に応じて、前記演出映像の表示制御内容を変更する、
請求項１に記載のコンピュータシステム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ゲームの実行を制御するコンピュータシステム等に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
ビデオゲームにおける演出映像の表示は、ゲームの興趣を高める重要な要素である。
例えば、特許文献１には、演出映像の一例といえる挿入画像の例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－４８００４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
演出映像は、ゲーム空間の様子を映したゲーム空間画像の一部又は全部を覆うように表示される。例えば、全画面サイズの演出映像が表示され再びゲーム空間画像の表示に戻るものや、全画面サイズ又は部分画面サイズの演出映像がゲーム空間画像の画面の縁から画面内にスライドインして表示され、スライドアウトして画面から消えるものがある。このような演出映像は「カットイン演出」などとも呼ばれる。
【０００５】
演出映像はゲーム空間画像を覆うように表示されるので、演出映像が表示されている間、ゲームが進行してしまうと、プレーヤはゲーム空間の様子を一時的に把握できない状態になる。従来のゲームでは、演出表示されている間のゲーム進行制御は一時停止され、演出映像の表示が終了するとゲーム進行制御が再開されることで、一時的にゲーム空間の様子を把握できなったとしても弊害は無かった。
【０００６】
しかし、例えば、プレーヤチーム同士によるリアルタイム制の対戦ゲームの場合は、演出映像が表示されている間もゲームが進行する。そのため、演出映像を見ているプレーヤは、演出映像が表示されている間、状況把握しにくくなり、不利益が生じる可能性が高まる。例えば、演出映像が表示されている間に、相手チームのキャラクタが接近していることを把握できなければ、先制攻撃を受けたり地理的有利な立ち位置を取られるといった不利益を被る場合がある。
【０００７】
本発明が解決しようとする課題は、演出映像を表示することに伴うプレーヤの不利益を低減可能な技術を提供すること、である。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記の課題を解決するための第１の発明は、ゲームの実行を制御するコンピュータシステムであって、
所与の演出発動条件を満たした場合に所与の演出映像を表示する制御を行う演出映像表示制御手段（例えば、図１４の演出映像表示制御部２２０、図１７の演出映像定義データ５８０、図２０のステップＳ３０、ステップＳ５０、図２１のステップＳ１１０）と、
前記演出映像表示制御手段による演出映像の表示制御中か否かに関わらず、前記ゲームを進行させるゲーム進行制御を行うゲーム進行制御手段（例えば、図１４のゲーム進行制御部２１２、図１５のプレイデータ７００、図２０のステップＳ２０）と、を備え、
前記演出映像表示制御手段は、
前記演出発動条件を満たした場合に、所与のタイミングでの前記演出映像の表示によるゲームプレイ上の視覚的な不利益が一定程度以上あることを示す不利益状況条件を満たすか否かを予測判定する予測判定手段（例えば、図１４の予測判定部２２２、図５の不利益定義データ５２０、図１８の適用不利益状況条件データ７３０、図２０のステップＳ５４）と、
前記予測判定手段の判定結果に応じて、前記演出映像の表示制御を変更する表示制御変更手段（例えば、図１４の表示制御変更部２２４、図１２の変更パターン定義データ５５０、図２３のステップＳ９６）と、を有する、コンピュータシステムである。
【０００９】
「視覚的な不利益」とは、ゲーム空間画像の少なくとも一部がプレーヤから見えなくなることに起因する不利益の意である。
【００１０】
第１の発明によれば、コンピュータシステムは、演出映像を表示する前に、当該演出映像を表示することでプレーヤに視覚的な不利益が一定程度以上起こり得ると予測される場合に、当該演出映像の表示制御を変更することができる。よって、演出映像を表示することに伴うプレーヤの不利益を低減することが可能となる。
（【００１１】以降は省略されています）

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