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公開番号2025084872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025030568,2020151280
出願日2025-02-27,2020-09-09
発明の名称精米プラントシステム
出願人東洋ライス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B02B 5/02 20060101AFI20250527BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】開放系の従来から公知の機器を用いつつも精米工場内に虫等が湧きにくく、製品にも虫が付くことがない精米プラントシステムを提供せんとする。
【解決手段】精米工場P内に略密閉状の小部屋R1~R12を構築し、機器103~120をその小部屋R1~R12内に設置するとともに、その機器103~120に前工程と後工程との連絡路301~315を略密閉状に接続した。少なくとも精米機から包装機に至る一連の機器については、複数の小部屋内に設置するとともに、それら小部屋間を略密閉状の連絡路で接続する形態が好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
精米工場内に小部屋を構築し、精米プラントに用いる機器をその部屋内に設置するとともに、該小部屋内の温度を所定温度に昇温させるための昇温手段を設けてなる精米プラントシステム。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記小部屋の内面の一部または全部に断熱材を用いている請求項1記載の精米プラントシステム。
【請求項3】
前記昇温手段として、前記小部屋内に配置される前記機器にヒータを設けてなる請求項1又は2記載の精米プラントシステム。
【請求項4】
前記複数の小部屋を、工程順に次第に下方となる位置に設けてなる請求項1~3の何れか1項に記載の精米プラントシステム。
【請求項5】
前記包装機が配置される小部屋から包装された米が排出される排出口に、エアカーテンを設けてなる請求項1~4の何れか1項に記載の精米プラントシステム。
【請求項6】
前記包装機が配置された小部屋の壁面または天井に、防虫アミを介して室外の空気を室内に送り込む送風機を設け、その小部屋内を与圧して包装された米が排出される排出口より排気させる請求項1~5項の何れか1項に記載の精米プラントシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、精米工場に用いられる精米プラントシステムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
精米工場における精米プラントシステムとしては、入荷ヤードに複数機の異物選別機が配設され、入荷した玄米から異物を選別除去した後、多数の玄米タンクが装備される玄米貯蔵ヤードに送り込み、入荷番号別に玄米タンクに貯蔵し管理し、精米ヤードに複数機の精米機が配設され、玄米タンクから送り込まれた玄米をロット別に所定の条件で精米し、各精米機の後段には破砕米選別機が配設され、精米機で精米された精白米に混入している破砕米を選別除去し、多数の精白米タンクが装備された精白米貯蔵ヤードに送り込み、ロット別に貯蔵し管理し、出荷ヤードには複数機の着色米選別機が配設されており、精白米に混入している着色米を選別除去したうえ、包装機によって包装され、白米として出荷するものが提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、このような精米プラントシステムでは、従来、玄米タンクから精米機、精米機から出た白米を各種の選別機やブレンド装置などの他、各工程間の米の搬送に多数のチェーンコンベアやリフト等が用いられており、このようなコンベア等では装置が大型化してコスト高であるという問題に加え、隙間部分に米や糠が残留してカビや虫などが発生するといった問題があったが、これを解決する手段として、ブロワやコンプレッサを用いて送気流を管内に発生させ、この送気流によって米を空気搬送する手段も提案されている(例えば、特許文献2、3参照。)。
【0004】
しかしながら、各工程で用いられる精米機や各種選別機、包装機などの各機器は、メンテナンス等の理由から基本的に開放系の装置とされているため、精米工場内に虫の発生の原因となる粉塵をまき散らすことや、さらに工場内にいる虫が機器内に侵入して米に付いてしまう虞があり、上記のように空気搬送を採用しても結局のところ工場全体に防虫対策を施す必要があり、このような防虫対策は衛生上の問題から殺虫剤を使用出来ず、掃除をするにしても極めて困難でコストがかかり、また搬入される玄米に既に虫が付いている場合も多く、一定の限界があった。そのためいずれの精米工場においても、製品に虫混入のクレームに悩まされているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-275828号公報
特開2002-316059号公報
特開2004-267999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、開放系の従来から公知の機器を用いつつも精米工場内に虫等が湧きにくく、製品にも虫が付くことがない精米プラントシステムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前述の課題解決のために鋭意検討した結果、粉塵が出たり、虫の侵入の可能性のある各機器を略密閉状の小部屋内に収納し、その機器に前工程と後工程との連絡路を略密閉状に接続すれば、粉塵が出ても当該小部屋内に抑えることができ、逆に工場内に虫がいても小部屋内の機器への侵入を防ぐことができ、工場全体に防虫対策を施すことに比べて、きわめて低コスト且つ確実に製品への虫の付着を防止できることを見出し、第1の発明を完成した。
【0008】
すなわち第1の発明は、精米工場内に略密閉状の小部屋を構築し、精米プラントに用いる機器をその小部屋内に設置するとともに、その機器に前工程と後工程との連絡路を略密閉状に接続してなることを特徴とする精米プラントシステムを提供する。
【0009】
さらに本発明者は、かりに玄米に虫が付着していたとしても、精米機で高圧で揉まれる過程で虫が粉砕され、その死骸が糠と一緒に排出されて、処理された白米が一旦無虫の状態になる点に着目し、少なくとも精米機から包装機に至る一連の機器について、上記のとおり小部屋に収納して連絡路で略密閉に接続して構成すれば、同じく製品への虫の混入を防止できることをも見出し、第2の発明を完成した。
【0010】
すなわち第2の発明は、精米工場内に複数の略密閉状の小部屋を構築し、精米機から包装機に至る一連の精米プラントに用いる複数の機器の一部または全部を、上記複数の小部屋内に設置するとともに、それらの小部屋間を略密閉状の連絡路にて接続してなることを特徴とする精米プラントシステムをも提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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