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公開番号
2025023728
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-17
出願番号
2023128114
出願日
2023-08-04
発明の名称
蒸気タービンシステム及び地熱発電プラント並びに蒸気タービンシステムの運転方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F03G
4/00 20060101AFI20250207BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約
【課題】複数の空間へ蒸気を導く場合であっても、ノズルの閉塞状況の推定の正確性を向上させることを目的とする。
【解決手段】蒸気タービンシステム20は、坑井から噴出した蒸気が流通する蒸気管7と、蒸気管7を流通した蒸気が導かれるノズルを有する蒸気タービン8と、蒸気管7から分岐し、第1蒸気室S1へ蒸気を導く第1蒸気管21と、蒸気管7から分岐し、第1蒸気室S1よりも容量が少ない第2蒸気室S2へ蒸気を導く第2蒸気管22と、第2蒸気管22を流通する蒸気の流量を調節する蒸気室連絡弁23と、蒸気管7を流通する蒸気の流量を検出する流量計18と、第1蒸気室S1へ導かれた蒸気の圧力を検出する圧力計と、流量計18が検出した流量と圧力計が検出した圧力と蒸気室連絡弁23の開度とに基づいて、ノズルの閉塞状況を推定する閉塞状況推定部と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
坑井から噴出した地熱流体から分離した蒸気が流通する蒸気管と、
前記蒸気管を流通した蒸気が導かれ、第1ノズル部及び第2ノズル部を有するノズルを有する蒸気タービンと、
前記蒸気管から分岐し、前記第1ノズル部へ蒸気を導く第1蒸気管と、
前記蒸気管から分岐し、前記第2ノズル部へ蒸気を導く第2蒸気管と、
前記第2蒸気管を流通する蒸気の流量を調節する流量調節弁と、
前記蒸気管を流通する蒸気の流量を検出する流量検出部と、
前記第1ノズル部へ導かれる蒸気の圧力を検出する圧力検出部と、
前記流量検出部が検出した流量と前記圧力検出部が検出した圧力と前記流量調節弁の開度とに基づいて、前記ノズルの閉塞状況を推定する閉塞状況推定部と、を備える蒸気タービンシステム。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記閉塞状況推定部は、前記流量検出部が検出した流量と前記圧力検出部が検出した圧力とに基づいて得られたデータを前記流量調節弁の開度に基づいて補正することで前記ノズルの閉塞状況を推定する請求項1に記載の蒸気タービンシステム。
【請求項3】
前記蒸気タービンは、前記第1ノズル部へ蒸気を導く第1蒸気室及び前記第2ノズル部へ蒸気を導く第2蒸気室を有し、
前記第1蒸気室と前記第2蒸気室とは、前記蒸気タービンの中心軸線を中心とした周方向に並んで配置されている請求項1に記載の蒸気タービンシステム。
【請求項4】
前記閉塞状況推定部は、前記第2蒸気管が蒸気を前記第2ノズル部へ導いている場合に、前記ノズルの閉塞状況を推定する請求項1に記載の蒸気タービンシステム。
【請求項5】
前記閉塞状況推定部が推定した閉塞状況に基づいて、前記ノズルを洗浄するか否かを決定する洗浄要否決定部を備える請求項1に記載の蒸気タービンシステム。
【請求項6】
前記閉塞状況推定部は、前記ノズルの開口率を推定し、開口率に基づいて閉塞状況を推定し、
前記洗浄要否決定部は、前記閉塞状況推定部が推定する前記ノズルの開口率が所定の閾値以下となった場合に前記ノズルを洗浄することを決定する請求項5に記載の蒸気タービンシステム。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の蒸気タービンシステムと、
前記蒸気タービンシステムへ導く蒸気が噴出する抗井と、
前記蒸気タービンシステムの駆動力で発電する発電機と、を備える地熱発電プラント。
【請求項8】
蒸気タービンシステムの運転方法であって、
前記蒸気タービンシステムは、
坑井から噴出した地熱流体から分離した蒸気が流通する蒸気管と、
前記蒸気管を流通した蒸気が導かれ、第1ノズル部及び第2ノズル部を有するノズルを有する蒸気タービンと、
前記蒸気管から分岐し、前記第1ノズル部へ蒸気を導く第1蒸気管と、
前記蒸気管から分岐し、前記第2ノズル部へ蒸気を導く第2蒸気管と、
前記第2蒸気管を流通する蒸気の流量を調節する流量調節弁と、を備え、
前記蒸気管を流通する蒸気の流量を検出する流量検出工程と、
前記第1ノズル部へ導かれる蒸気又は前記第1ノズル部へ導かれた蒸気の圧力を検出する圧力検出工程と、
前記流量検出工程で検出した流量と前記圧力検出工程で検出した圧力と前記流量調節弁の開度とに基づいて、前記ノズルの閉塞状況を推定する閉塞状況推定工程と、を備える蒸気タービンシステムの運転方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、蒸気タービンシステム及び地熱発電プラント並びに蒸気タービンシステムの運転方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
地熱発電プラントでは、坑井(生産井)から噴出する地熱流体(主として蒸気及び熱水の混合流体)から分離した蒸気を蒸気タービンに導入して発電を行っている。地熱発電プラントは、蒸気量に応じて蒸気タービンの導入面積を調整できるように、複数の蒸気室を設ける場合がある(例えば、特許文献1)。特許文献1には、メイン蒸気室とサブ蒸気室とを有するタービンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-75189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
抗井から噴出する地熱流体から分離した蒸気にはシリカ等の不純物が含まれている。このため、地熱発電プラントに設けられる蒸気タービンの上流部に設けられたノズル部に不純物が析出する。これにより、ノズルの開口面積が狭まることで、蒸気タービンに蒸気が導入され難くなる可能性がある。また、スケールによる気流の乱れが生じるので、タービン効率が低下する可能性がある。このため、ノズルの開口面積から閉塞状況を把握することが考えられる。
【0005】
ノズルの開口面積(A
1
)は、蒸気タービンへ導かれる蒸気流量(G)、蒸気室の圧力(P
1
)及び蒸気室温度(T
1
)から算出することができる。
【0006】
特許文献1のように、メイン蒸気室とサブ蒸気室とを有する装置では、サブ蒸気室には圧力計等の検出装置を設けていない場合がある。このような場合には、メイン蒸気室の圧力を用いてノズルの開口面積を導出すると、正確にノズルの閉塞状況を把握することができない場合がある。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の空間へ蒸気を導く場合であっても、ノズルの閉塞状況の推定の正確性を向上させることができる蒸気タービンシステム及び地熱発電プラント並びに蒸気タービンシステムの運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の蒸気タービンシステム及び地熱発電プラント並びに蒸気タービンシステムの運転方法は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る蒸気タービンシステムは、坑井から噴出した地熱流体から分離した蒸気が流通する蒸気管と、前記蒸気管を流通した蒸気が導かれ、第1ノズル部及び第2ノズル部を有するノズルを有する蒸気タービンと、前記蒸気管から分岐し、前記第1ノズル部へ蒸気を導く第1蒸気管と、前記蒸気管から分岐し、前記第2ノズル部へ蒸気を導く第2蒸気管と、前記第2蒸気管を流通する蒸気の流量を調節する流量調節弁と、前記蒸気管を流通する蒸気の流量を検出する流量検出部と、前記第1ノズル部へ導かれる蒸気の圧力を検出する圧力検出部と、前記流量検出部が検出した流量と前記圧力検出部が検出した圧力と前記流量調節弁の開度とに基づいて、前記ノズルの閉塞状況を推定する閉塞状況推定部と、を備える。
【0009】
本開示の一態様に係る蒸気タービンシステムの運転方法は、前記蒸気タービンシステムは、坑井から噴出した地熱流体から分離した蒸気が流通する蒸気管と、前記蒸気管を流通した蒸気が導かれ、第1ノズル部及び第2ノズル部を有するノズルを有する蒸気タービンと、前記蒸気管から分岐し、前記第1ノズル部へ蒸気を導く第1蒸気管と、前記蒸気管から分岐し、前記第2ノズル部へ蒸気を導く第2蒸気管と、前記第2蒸気管を流通する蒸気の流量を調節する流量調節弁と、を備え、前記蒸気管を流通する蒸気の流量を検出する流量検出工程と、前記第1ノズル部へ導かれる蒸気又は前記第1ノズル部へ導かれた蒸気の圧力を検出する圧力検出工程と、前記流量検出工程で検出した流量と前記圧力検出工程で検出した圧力と前記流量調節弁の開度とに基づいて、前記ノズルの閉塞状況を推定する閉塞状況推定工程と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、複数の空間へ蒸気を導く場合であっても、ノズルの閉塞状況の推定の正確性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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