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公開番号2024178920
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2024090581
出願日2024-06-04
発明の名称多層ナノ粒子コーティング繊維材料の製造方法及び製造装置
出願人ザ・ボーイング・カンパニー,The Boeing Company
代理人園田・小林弁理士法人
主分類D01F 11/12 20060101AFI20241218BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】レイヤー・バイ・レイヤー・ナノ粒子堆積システムを使用した多層ナノ粒子コーティング繊維材料の製造方法を提供する。
【解決手段】製造方法は、繊維基板を第1のタイプのナノ粒子でコーティングして、多層ナノ粒子コーティング繊維材料の第1のコーティング層を提供することを含む。製造方法はまた、第1のコーティング層を第2のタイプのナノ粒子でコーティングして、多層ナノ粒子コーティング繊維材料の第2のコーティング層を提供することを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
レイヤー・バイ・レイヤーナノ粒子堆積システム(10)を使用して、多層ナノ粒子コーティング繊維材料(150)を製造するための製造方法(400)であって、
繊維基板(102)を第1のタイプのナノ粒子(114)でコーティングして、前記多層ナノ粒子コーティング繊維材料(150)の第1のコーティング層(116)を提供すること(410)、及び
前記第1のコーティング層(116)を第2のタイプのナノ粒子(134)でコーティングして、前記多層ナノ粒子コーティング繊維材料(150)の第2のコーティング層(136)を提供すること(420)
を含む製造方法(400)。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記第2のコーティング層(136)を第3のタイプのナノ粒子(164)でコーティングして、前記多層ナノ粒子コーティング繊維材料(150)の第3のコーティング層(166)を提供すること(420)
をさらに含む、請求項1に記載の製造方法(400)。
【請求項3】
前記第1のタイプのナノ粒子(114)及び前記第2のタイプのナノ粒子(134)の一方又は両方が、高温ナノ粒子を含む、請求項1に記載の製造方法(400)。
【請求項4】
(i)前記高温ナノ粒子がグラフェンナノ粒子を含み、(ii)前記繊維基板(102)が炭素繊維材料を含む、請求項3に記載の製造方法(400)。
【請求項5】
レイヤー・バイ・レイヤーナノ粒子堆積が、前記繊維基板(102)を含む繊維の表面上にナノ粒子を堆積させるように実施される、請求項1に記載の製造方法(400)。
【請求項6】
前記レイヤー・バイ・レイヤー堆積(10)が、周囲条件で又は周囲条件近傍で実施される、請求項1に記載の製造方法(400)。
【請求項7】
前記第1のコーティング層(116)を洗浄して、前記第1のコーティング層(116)の単層を形成すること、及び
前記第2のコーティング層(136)を洗浄して、前記第2のコーティング層(136)の単層を形成すること
をさらに含む、請求項1に記載の製造方法(400)。
【請求項8】
前記第1のコーティング層(116)及び前記第2のコーティング層(136)の各層が、約5ナノメートルと約1000ナノメートルの間の厚さを有する、請求項7に記載の製造方法(400)。
【請求項9】
前記第2のコーティング層(136)を第3のタイプのナノ粒子(164)でコーティングして、前記多層ナノ粒子コーティング繊維材料(150)の第3のコーティング層(166)を提供すること
をさらに含む、請求項1に記載の製造方法(400)。
【請求項10】
前記第3のタイプのナノ粒子(164)が、前記第1のタイプのナノ粒子(114)と同じタイプである、請求項9に記載の製造方法(400)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、概してコーティング材料に関し、より詳細には、多層ナノ粒子コーティング繊維材料の製造方法及び製造装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
[0002]既知の製造方法によって作製された、コーティング繊維のような1つ又は複数のコーティング層を含む材料は、1つ又は複数のコーティング層にムラを生じやすい。
【0003】
[0003]一例として、繊維上の熱分解炭素(pyC)コーティングは、1つ又は複数のコーティングにムラを生じやすく、その結果、コーティング繊維をセラミックマトリックスと組み合わせてセラミック-マトリックス複合材(CMC)を作製すると、複合材料の強度にばらつきが生じる。CMCにおけるpyCコーティングの意図は、マトリックスと繊維の間に弱い界面を生成し、ある一定の荷重下で繊維がマトリックスに対して動くことを可能にし、それによって複合材が変形して強い繊維-マトリックス界面で可能であるよりも大きな荷重を担えるようにすることである。
【0004】
[0004]さらに、pyCコーティングは化学蒸着(CVD)を使用して適用する必要があり、これには特殊な装置と制御された温度及び圧力が必要とされる。
【0005】
[0005]しかしながら、pyCコーティングのもう一つの欠点は、このようなコーティングを連続的に適用できないことである。バッチ処理が使用されなければならず、このことは、コーティングされうる線維の長さがCVDチャンバのサイズによって制限されることを意味する。
【0006】
[0006]その結果、製造コストが高くなり、また、その後でCMCを作製するためにセラミックマトリックスと組み合わされる繊維に、CVDを使用してpyCコーティングを適用するとき、繊維を連続的にコーティングすることができない。
【0007】
[0007]既に進歩しているにもかかわらず、当業者は、CMCの作製に使用されるコーティング繊維材料などのコーティング材料の製造分野における研究開発の努力を続けている。
【発明の概要】
【0008】
[0008]多層ナノ粒子コーティング繊維の製造方法が開示される。
【0009】
[0009]一実施例では、開示される製造方法は、繊維基板を第1のタイプのナノ粒子でコーティングして、多層ナノ粒子コーティング繊維材料の第1のコーティング層を提供することを含む。製造はまた、第1のコーティング層を第2のタイプのナノ粒子でコーティングして、多層ナノ粒子コーティング繊維材料の第2のコーティング層を提供することを含む。
【0010】
[0010]別の実施例では、開示される製造方法は、複数の繊維の各々の表面を処理して、表面にイオン電荷極性を付与することを含む。製造はまた、複数の繊維の各々の表面を、複数の繊維の各々の表面のイオン電荷極性と反対のイオン電荷極性を有するナノ粒子でコーティングして、ナノ粒子でコーティングされた多層状の複数の繊維の第1の層を提供することを含む。製造はさらに、第1の層を、第1の層のイオン電荷極性と反対のイオン電荷極性を有するナノ粒子でコーティングして、ナノ粒子でコーティングされた多層状の複数の繊維の第2の層を提供することを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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